キューバのテレビ事情
について少しばかり書きたいと思います。
(10年前の、ですが・・・)
チャンネルは2つしかなくて、放映時間は昼時と夜だけ。
夜7時から国産の連続ドラマ(Tele Novela)
続いて輸入もののドラマがそれぞれ1時間づつ。
(以前この枠で『おしん』を放映。私の滞在時はブラジル製でした。)
そして夜9時からは映画、ってのが平日のラインナップ。
私がホームステイしていた家のテレビは故障していて映らず
隣家にお邪魔しては、ドラマや映画を見ていたのでした。
ちなみにこれは、私が住んでいた一角で唯一正常に作動するテレビで
この家には毎晩10人以上のご近所さんがテレビを見に来ていました。
まさに『三丁目の夕日』まんまの状況だった訳であります。
ドラマの方は例外なく皆が見るのですが、映画はやはり好みが分かれます。
ピレ・アウグストの『愛の風景』がかかった晩なんかは
地味すぎるストーリー展開にキューバ人は全員退散してしまい
最後まで残ったのは私一人でした。
さて、1年間の滞在中、この枠でかなりたくさんの映画を見た訳ですが
タイトルがスペイン語になっているせいもあって
「自分が見たのが何の映画だったのかわからない」
というパターンがよくありました。
その中に、「妙にひっかかる1本」が。
可もなく不可もなし、って感じのフツーのラブコメだったんですが
劇中に出てくる
テレホンセックス
のシーンが、妙に心に残りまして。
それまでの私は、テレホンセックスなどというものは
どこか別の世界で行われているもので
自分とは一生縁がないだろうと思っていたのですが
この映画の主人公である男女が
互いに電話を切りがたく、何時間も長話をしたあげく
何とはなしにテレホンセックスになだれ込むという流れが
妙にカジュアルと言いますか、リアリティがありまして
ほほぅ…案外に良いものではないか
と印象に残った訳なんですね。
で、帰国後もたまにそのことを思い出しては
「あの映画はいったい何だったんだろう…」
と頭を悩ませておったのですが
先日、ヤフオクで数十本単位でまとめ買いしたクズビデオの中で
問題の映画を発見し
ほっこり嬉しい気持ち
になったのでございます。
邦題は『好きと言えなくて』
原題は『The Truth about Cats & Dogs』。
主演はジャニーン・ガラファロ、共演にユマ・サーマンとベン・チャップリン。
獣医である主人公は、ラジオでペット相談の番組をやっている。
ある視聴者の男が、彼女の声と人格に惚れて
スタジオまで押しかけ、主人公にデートを申し込む。
自分の容姿にまったく自信のない彼女は
とっさにその場にいたファッションモデルを自分であると紹介してしまう。
はい、奇妙な三角関係の始まり始まり~。
…とゆーお話。
前述した通り、取り立てて傑作というほどの出来ではないのですが
それなりにコンプレックスをくすぐってくれて
それなりにドキドキさせてくれて
それなりにお定まりのハッピーエンドが待っているとゆー
それなりに幸せな映画
にはなっていて、私は好きです。
ラブコメですごい傑作ってのも逆にイヤミですからね…。
主演のジャニーン・ガラファロは
ハリウッド映画を数こなしている人なら
1度や2度は必ず見ている顔のはずでして
出演しているほとんどの映画で
頭の切れる皮肉屋のオールドミス
の役ばかりやっている人です。
ルックスは渡辺えり子と深津絵里を足して2で割ったような感じで
下ぶくれ女引き取り専門業者
の資格保持者である私のような人間には、ストライクゾーンド真ん中。
キャリアが長いわりには主演作も少なく
これといった代表作もありませんが
いい歳の取り方をすれば
キャシー・ベイツの後継者
になれるかもという逸材です。
(本人がそうなりたいかどうかは知りませんが)
まー本日もだらだらと駄文を連ねてまいりましたが
要するに私
カジュアルなテレホンセックス
してくれる相手全力で募集中
とゆー訳で、ひとつ。
おやすみなさいまし。
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↓憂鬱な秋がやってきた。