昨日の『ラスト・キング・オブ・スコットランド』を見た後
「そう言えば確かビデオ持ってたよなぁ・・・」と
押入れの奥から引っ張り出してきましたのが
ハイ
しょく!じん!だいとぉーりょぉー
あー!みー!んー!!!
私がまだいたいけなローティーンだった頃
『食人族』だの『カランバ!』だのを中心に
なぜか突然イタリア発残酷映画ブームが起き
日本中の映画館が
一斉に金曜スペシャル化した時期
ってのがありました。
その完全に狂った流れの中で公開されたのが
この『食人大統領アミン』。
そんなわけでただの残虐バカ映画かと思いきや
今見てみると、思いのほか真面目に作られております。
それもそのはず、この映画の製作年度は1981年。
ウガンダのアミン政権が倒れてから、まだ2年しか経っていないのです。
しかも当のアミンはアラブに亡命して
バリバリ存命中(2003年までのうのうと生きやがりました)。
当時、アミンの存在はまだ圧倒的に生々しく
この映画も必然的に政治的なメッセージを帯びたものになったと
まぁそういうわけなんでしょう。
「食人大統領」は欧米のマスコミが流した誇張表現
あるいは比喩だったと思われますが
『ラストキング~』と違って
この映画には、そのものズバリのシーンが入っています。
どうしても言うことをきかなかった憎らしい裁判官の死体。
メスでわき腹のあたりをすすすーと薄切りするアミン君。
美味しそうなごちそうを顔の前に高々と持ち上げて・・・
はい、ぱっくんちょ!
お楽しみのベッドシーンもしっかり入ってます。
食人大統領たるもの、ベッドの基本は3Pから。
「I'm a sex champion!」
の名ゼリフをお聞き逃しなく。
不貞を働いた妻の手足を切り落とすという
『ラスト~』の白眉だった描写はこちらにもきっちり出てきます。
この映画から『ラスト~』までは30年近くの年月がたっているわけですが
新しく追加されたエピソードはほぼ皆無。
映画全体のまとまりはともかく
歴史的な事実関係はこちらを見た方がわかりやすいですし
新作での唯一の変更点が、あの白人青年のキャラというお寒い状況なので
まぁ評判が悪いのも致し方ないかなと。
年末に『ダーウィンの悪夢』を見た時点ですでにやばかったんですが
これ以上アフリカものが続くと
自分の中の人種差別主義者が目を覚ましてしまいそうなので
明日からはしばらく平和な感じのを選びたいと思います。
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