何度もここに書いておりますように
私は1週のうちに5回くらいファミレスを利用するのですが
“ファミリーレストラン”とはよく言ったもので
あそこは家族で行くと楽しい場所ですが
独り者が行っても、侘しさがつのるばかりなのであります。
1人暮らしを始めた当初こそ
毎日自分の好きなものが食えることにテンションが上がりましたが
そんな生活を10年も続けますと
もう外で食べたいもんなんか何もないんですな。
どんなにまずくても、家のごはんが一番なのであります。
ちなみに今デニーズでは
『東京タワー・僕とオカンと時々オトン』フェア
という催しが行われておりまして
“オカン定食”という期間限定メニューがございます。
肉じゃがに味噌汁に小鉢が何皿かついて1280円・・・
1食に1280円もかけてたらそれはもうオカンではなく
マダム定食
なのではないかと私などは思ったりするのでございます。
さて、ファミレスの話題から入りましたのには訳がございまして
映画の世界にもこれと似たような存在があると思うのです。
今から10年ほど前から出始めて
もはや庶民の生活に完全に食い込んだ感のある
シネマ・コンプレックス
がそれでございます。
旧態然とした名画座を町の定食屋に例えるなら
シネコンはまさにファミレスにあたるのではないかと。
汚い名画座のオールナイトは
1人ぼっちでこそこそ行くのが正しいマナーですが
シネコンに1人で通うという行為は果たしていかがなものか・・・
常々そんな疑問を抱いていた私に先日
「シネコンの正しい利用方法」を実地で試す
絶好の機会が訪れたのでございます。
親戚と5人連れでシネコン!
しかも映画は
『ナイトミュージアム』!
これぞ現代の資本主義消費文化と胸を張って言える
明るい家族計画的シチュエーションではないでしょうか。
で、行ってみた感想。
きゃぁぁぁぁぁー!
めっさ楽しいヌー!
“団体さんパワー”が完全に場を支配
「僕ちんは1人ぼっちじゃないんだ」的全能感が体中を駆け抜け
めくらめっぽうテンションが上がります。
映画はいいとこ30点くらいなんですけど
そんなんどーでもいい!
楽しい!ファミリー最高!
同族経営バンザイ!将軍様マンセー!
やはりシネコンは1人で行く場所ではない
そう確信するのに充分なワンナイトカーニバルでした・・・
映画の内容について一言触れておきますと
博物館の展示物が動き出す、というプロットは
宮沢賢治ファンにはおなじみでして
そのおかげで感情移入しやすかったとも言えます。
童話『黄色のトマト』で
ガラスケースの中のワライカワセミが
主人公の男の子に話かけるシーンが私は大好きで
絵に描いたこともございます。
ま、映画のほうはいかにもハリウッド商業主義丸出しで
叙情のかけらもありませんでしたけどね。
しかし、人と一緒に映画館行ったのって随分久しぶりです。
この前最後に行ったのは・・・えーと・・・えーと・・・
思い出せないくらい昔。
うくく。
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