前回の記事、興奮しすぎで
我ながら何を言いたいのかさっぱりわかりませんな・・・。
「頭が悪いのに理屈っぽい」という
私の性格で最もたちの悪い面が最大限に発揮されており
改めて読むと吐きそうになります。
『TVチャンピオン』で“自己嫌悪”の回があったら
ぜひ出場してみたいと思います、にしかわです。
・・・さて、
ラス・メイヤーといいますと
最近ではすっかりオサレの代名詞。
カリスマ編集者・川崎某とか元ピチカート・ファイブの小西某とかいった
都会のオサレ伝道師たちに祭り上げられ
私のようなオサレ要素皆無の人間にとっては
すっかり敷居が高くなってしまいました。
しかし、もともとは奴もエロス側の人間
民衆の性欲のために体制と闘った、プロレタリアートの一人のはず。
がんばれ エロス
負けるな エロス
DVDが放つオサレ光線で、体中の皮膚がケロイド状になるのも構わず
身命投げ打ってレンタルして参りました。
映画の内容を一言でいってしまうと
頭のネジが外れたハリウッドセレブたちと
金に釣られてそのまわりに集まってきた有象無象の
いかれたパーティ・ライフを描いた群像劇。
・・・要するに
私が最も苦手な部類の映画なのであります。
私は昔っから金持ちの乱痴気騒ぎってのにまったく興味が持てなくて
ヴィスコンティなんかは貴族出身というだけの理由でほとんど見ていず
好きな監督を聞かれると真っ先にフェリーニとか答えるわりには
『甘い生活』とか『カサノバ』とかいった
退廃した金持ちが出てくる映画は大嫌いなのです。
で、結局この『ワイルド・パーティ』はどうだったのかといいますと
めっさ面白いんですよ、これが!
特徴1:出てくる女たちがことごとく(人工的な)美人。
特徴2:オパーイが死ぬほどでかい。
特徴3:全員目がうつろ。
特徴4:登場人物がひどい目にあっても、全然悲しくない。
巨乳のバービー&
巨根のケンたちが繰り広げる人形劇
みたいな感じですかね。
ショービズ界の妖怪たちに
純粋な若者たちの青春が踏みにじられていく様を
えへへ、えへへ、と笑いながら見る映画です。
レズとかホモとかナチスとかアンドロギュヌスとか
変態さんが大挙出演してて、祝祭感覚満点。
ラス・メイヤー版『犬神家』
といった趣です。
この映画を見てわかったことは
私が今まで金持ちのぐだぐだ映画を嫌っていたのは
ぐだぐだ自体が嫌なのではなくて
奴らが出してくる
「ボクってこんなにダメなんだ。かわいそうでしょ?」とゆー
自己憐憫光線や
「こんなダメな私を見て頂戴!」とゆー
ナルシスト光線
が嫌いだったんだなー、と。
ラス・メイヤーの映画にはウェットさが微塵もなくて
登場人物たちがさくさくと地獄に堕ちていくので
変な話ですが
ものすごく爽やか。
あんまり心地よかったんで
ヤフオクで2000円くらいで出回ってる
ラス・メイヤーのコンプリート・ボックス(中国版・バッタモン)
買っちゃおうかなーなんて思ってます。
るるる!
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