私は、ネットサーフィン(すでにちょっと恥ずかしいですなこの言葉)中に
自分の知らない、面白そうな映画を見つけると
スティッキーズ(Machintosh付属のメモ帳みたいなもの)に
タイトルをメモっておく習慣があるのですが
こんだけ頻繁にビデオ屋通いしている人間が見たことないわけですから
そうそう簡単にソフトが見つかることはない訳で
下手するとメモってから3年とか4年とか
そのまま放置され続けているものがあります。
この
『ショー・ミー・ラブ』も
もうずっと前からデスクトップに置きっぱなしになっていたタイトルで
もはやどんな映画なのか、なぜ見たかったのは一切わからず
ただ題名だけがぼんやりと脳裏にありまして
先日新宿TSUTAYAへ足を伸ばしたときにこのDVDを見つけ
よくわからないままに借りてきました。
見始めて驚きました。
レズの映画です!
しかもローティーン同士の!
…と書いても私をよく知らない人には伝わらないと思いますが
世にある数々のエロ要素のなかで
私が一切反応しない希少例
それが「レズ」と「ロリータ」なのです。
うーむ、数年前の私はなぜこの映画を見たいと思ったのだろう…
しかしそんな自己分裂気味な心配はどこ吹く風
この『ショー・ミー・ラブ』
なかなかに素敵な映画でございました。
2年前に田舎町オーモルに越してきたアグネス
見た目は地味で、『ピアノ・レッスン』のときのアンナ・パキンみたいな顔。
地味だけど意志の強そうな、いーい目をしています。
学校に友達は一人もいず
同じく皆に敬遠されている車椅子の子と
仕方なく友達のふりをしている無口な女の子。
(演じているレベッカ・リリエベリはこの後『ベアーズ・キス』でも主演)
エリンはいわゆる東欧美人。
スカーレット・ヨハンソンとブリタニー・マーフィを足して2で割ったような
ビッチ系のオーラが体中から溢れています。
ルックスよし、学校でも人気者だけれども
1日も早くモデルになって
このクソ田舎町オーモル(fucking Amal)を脱出したいと
いつもイライラしてばかりいるスレンダー巨乳。
この2人がお互いに魅かれあっていく訳ですが
自分がレズであるという事実をなかなか認められず
好きでもない男相手に処女を失ってみたりして
いろいろジタバタした挙句
最後は堂々とレズ宣言をする、というお話。
テーマとストーリーだけを抜き出すと
NHKの『中学生日記』みたいなんですが
役者と演出がいいとこれだけの傑作になるという見本みたいな映画です。
ゲイがらみというと、いわゆるミニシアター系の
ちょっと見る人間を選ぶような印象を受けがちですが
この映画は全然そんなことありません。
公開は1998年ですが、本国スウェーデンでは
『タイタニック』を抜いてこの年の興行収入1位に輝いています。
かといって描写がぬるいかというと、決してそうではなく
この2人の女の子の人間としての嫌な面をきっちり描き
その上で魅力的なキャラクターに仕上げるという離れ業を
あっさりとやってのけているところが凄い。
とにかく2人の女の子のキャラクターが魅力的で
長年デブ専・オバ専を公言している私ですが
思わず
宗旨変え宣言
をしてしまいたくなる1本でした…
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