クイズ番組の賞金で1100ドルを手に入れた男。
男はその金を溜まっている家賃の支払いにあてようとするが
突然、あるひらめきが天から舞い降りる。
この金を使って、長年の夢を実現できないだろうか?
家電チェーンの30日間クーリングオフ制度を悪用し
無料でビデオカメラを調達。
ひとりの男があらゆる手段を駆使して
夢を叶えるため奔走する姿を綴ったドキュメンタリー。
男が5歳の頃から夢見ていたのは
一度でいいから
ドリュー・バリモアとデートしてみたい
という
とてつもなく下らない望みであった・・・
『電波少年』に10年前から慣れ親しんでいた日本人の目から見ると
最近のアメリカのこういった肉弾系低俗ドキュメンタリーは
今ひとつ新鮮さに欠けるというのが正直なところです。
話題の『ジャッカス』なんかも内容の過激さは確かに凄まじいですが
(さすがに日本のテレビでは
馬のザーメン一気飲みは放送できない)
企画としての新しさはまったく感じません。
『トゥルーマン・ショー』ももう8年も前の作品ですが
“究極のやらせ番組”を描いたあの映画を初めて見た時も
あまり驚きはなかったですもんね。
それは私たちがテレビで毎日のように
なすびだの坂本ちゃんだの鉄棒少女だのといった
“別の形のトゥルーマン”をすでに見ていたからなのだと思います。
とゆー訳で、多少色眼鏡をかけてこの映画を見た私ですが
こうやってうだうだ前置きをしたわりには
めちゃめちゃ楽しんでしまいました。
企画自体は前述のごとく特に真新しいものではないのですが
監督・主演のブライアンのキャラクターがどこか憎めず
観客は知らず知らず、拳を握り締めて彼を応援してしまいます。
ま、ここで私が何を言おうと
「だまされたと思って」系の映画
であることには変わりなく
正月休み、暇で暇でしょうがない人は
あまり期待せずに見に行くと、おいしい思いができると思います。
ちなみに私は高校生の頃、ほぼ毎日のように
宮沢りえとの脳内デート
に出かけておりました。
しかし、すべて望むがままの妄想であるにも関わらず
自分とサンタフェが仲良くしている様子がどうしても想像できず
いつも会話の少ない、気まずいデートに終わることがほとんど。
ベッドシーンなんかにはまったくたどり着けませんでした。
(ま、ベッド担当にはまた別の人材がいたということです・・・)
一般に、世の童貞くんたちは
エロ妄想したい放題のように語られることが多いですが
妄想ですら羽ばたけない自分がいる。
それもまた、童貞にとって
ひとつの原風景なのではないでしょうか・・・
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