いやぁ、面白かったー!
1959年、カンザス州の田舎町で起こった一家4人惨殺事件を描き
世界中でベストセラーになったノンフィクションノベル『冷血』。
今まで一切知られていなかったこの小説ができるまでの舞台裏と
作者トルーマン・カポーティの奇人変人ぶりを描いたこの映画。
全編を通して地味で抑制の利いた描写に徹しつつも
取材する側(カポーティ)とされる側(犯人)の間の
ビミョーな関係が次第に解き明かされていく様が
めちゃめちゃサスペンスフル。
オスカーを取ったフィリップ・シーモア・ホフマンの演技ばかりが
クローズアップされがちな本作ですが
デビュー作というのが信じられないベネット・ミラーの演出力と
安易な解釈を排し、映像にすべてを語らせようとする
ダン・ファターマンの緻密な脚本も絶賛されてしかるべきだと思います。
これを見た日は、前夜の睡眠不足に加え
朝から3本劇場をはしごして疲れ切っていたのですが
見ていて眠くなるどころか
あまりの面白さに、見た後異常に元気になっちゃって
イタリアンをバカ食いしてしまいました。
最後にひとつ。
この映画を見た後は、絶対『冷血』が読みたくなります。
(一応文学部卒だけど『ティファニー』しか読んだことなかった私)
未読の人、悪いこと言わないから
先に買っときましょう。
帰り道本屋に寄って
売り切れだったりすると地獄だよ〜
(今日やっと買いました・・・)
ブログランキング〜
↓現在7位。よろしければクリックして投票して下さいまし。