私、それなりにこの映画楽しみにしてましてね・・・
ちゃんと1週間前に
1作目と2作目のおさらいもして
満をを持して初日に劇場へ行ったのであります。
いや「楽しみにしてる」って言っても
前の晩に眠れないほど期待してたって意味じゃないですよ。
このシリーズ自体、そこそこ面白い、って程度ですし
まぁ、100点満点で60点くらい取ってくれれば御の字かなぁと
その程度のささやかな、謙虚極まりない期待。
で、見てみたらですね・・・
マークシートなのに
10点しか取れてねぇでやんの。
選択肢4つなんだから
確率から言って25%は当てろよ!
・・・とまぁ、そんな具合。
俳優の演技はまぁ普通だけど
ストーリーもまずい、脚本も頭悪い、演出もユルい、
肝心のドリフトもなーんかねぇ・・・
まぁここに関しては
先に異常に気合いの入った『イニシャルD』という映画を見ちゃってたんで
比べるのはちょっと可哀相かなという気もするんですが。
私がこの映画の何が一番気にくわなかったかとゆーと
主人公が車を壊しまくること。
そんなの映画では普通じゃんと思われるかもしれませんが
このワイルド・スピードというシリーズのミソは
一般人の車キチガイを描いているところなんです。
車の改造パーツ買うのに
払える当てもないのにバカ高いローン組んだり
コソ泥してもうけた金を全部つぎこんだり
言っちゃえば人生棒に振って、車にのめり込んでる人たち。
要するに彼らにとっては
命より車が大事なんですよ。
派手なカークラッシュは他の映画で散々見れるんだから
このシリーズは、そういう市井のカーマニア視線で作ってほしかったなぁと。
この映画の主人公も一応、貧乏高校生という設定なんですが
いとも簡単にスポンサーを見つけ
ぶつけて廃車にしてもすぐ次をぽんともらえる。
お前、一度でいいから
『capeta』を読め!!!
と言ってやりたい。
(『capeta』はF1レーサーを目指す少年を描いた曽田正人の漫画。
読んでない人は確実に人生損してます)
今年の流行語大賞にはノミネートすらされないであろう
『ゲド戦記』の名セリフ風に言うと
車を大切にしない奴なんか
大嫌いだー!!!
えー、映画の本筋がそんななんで、何とか楽しめるのは
高校の給食に天ぷら懐石が出てくるとか
パトカーの最高速度が時速180キロだから
200キロでぶっ飛ばしてる車は最初から警察があきらめて
一切おとがめなしとか
そういう「間違った日本観」小ネタだけですね。
あと、カメオ出演の妻夫木クンですが
わずか10秒の出演時間で
きっちり場を寒くする
というミラクルを演じています・・・
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