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漫画家Nのイラストと文章で綴る映画な日々

にしかわたく (漫画家)

マンガ家・イラストレーター。生まれて初めて劇場で見た映画は『グリズリー』と『テンタクルズ』の二本立て。
現実逃避のスピードを極限まで加速すればいつか現実を追い越せると信じ、今日もロスト・ハイウェイをひた走る36歳、デブ専。
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『ウルフガイ 燃えろ狼男』(1975・東映)
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日本一男臭い男、千葉真一。

(現在の芸名はJJサニー千葉。もはや何の略なのか考えようという気すらしない)

その千葉ちゃんが今よりもさらに数十倍男臭かった70年代に
ある野心的な企画に挑戦しました…それが『ウルフガイ 燃えろ狼男』。
千葉ちゃんがそこにいるだけで周囲の温度が5度くらい上る感じなのに
それが狼男演じちゃうってゆーんですから
当時の観客は熱中症でばたばたと倒れたことでありましょう。

原作は平井和正の代表作『ウルフガイ』シリーズ。
狼男っていっても毛が生えたりキバが伸びたりする訳ではなく
体力が異常に強くて、なかなか死なないというだけ。
そして月齢15日、つまり満月の日には完全に不死身になるという設定です。

雑誌記者である千葉ちゃんが
ある変死事件を目撃するところから物語は始まります。
安岡“ホタテマン”力也が、路上で突然
「見えない何か」によって体中を切り裂かれる。

結局のところ原因は
輪姦されて梅毒をうつされたあげく恋人にも捨てられた恨み骨髄の女が
虎の形をした生霊を飛ばして犯人に復讐していた、というオカルト路線。
CGもクソもない時代なので、実写の虎が風景とオーバーラップで映されるのですが
これが「いかにも動物園で撮りました」って感じの

やる気ゼロのダレ切った虎。

せめて吼えてるところを使えばいいのに…。

まぁ話自体はそれほど面白くないのではしょりますが
拳銃で肩を打たれ千葉ちゃん大ピンチというところに
単車に乗った美女が都合よく登場。
2人でホテルの部屋に逃げ込んで…もうおわかりですね。

お約束の「ツナギの下は全裸」。

30分くらい前に弾丸が肩を貫通して、まだ血がダラダラ出てるのに
女はちゃんと抱く千葉ちゃん…男だ!

そこからカットが切り替わり
レストランででっかいビフテキを頬張る千葉ちゃん。
添え物のポテトなんかまったく眼中になく、皿の外に投げ出しちゃいます。

野菜もちゃんと食えよ千葉ちゃん!

「女→肉」というあまりにもわかりやすい男らしさに感服。
ちなみにこの映画で千葉ちゃんと関係を持つ女は3人で
最終的には全部死んじゃいます。ひどい話だなぁ。

政府の秘密研究機関に捕らえられた千葉ちゃん。
腹をメスでかっさばかれ、腸を引っ張り出されるとゆー壮絶な拷問を受けます。
しかしその時、満月が。
「フンッ!」と下っ腹に力を入れるとアラ不思議…
するすると腸が元に戻り、傷口がふさがってしまいます。
不死身とは聞いていたけど、ここまで不死身だったとは…

サイババ並みだ!凄いぜ千葉ちゃん!

この映画での千葉ちゃん最大のピンチは
クライマックスではなく中盤に訪れます。

梅毒持ちの女に

「私を抱いてよ」と迫られるのです。

これはマジでやばいぞ!
さすがに逡巡する千葉ちゃんでしたが、ついに抱くことを決意。
やっぱ男だ千葉ちゃん、私なら絶対に勃ちません。
結局この件は未遂に終わるのですが、

「スピロヘータ菌VS狼の血」

ちょっと見てみたかった気もします…





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↓行け!攻めダルマ岡田!


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# by taku-nishikawa | 2008-09-27 21:07 | 男気地獄 | Comments(4)
勝利の一日
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パチンコで2万円やられて
まっすぐ家に帰るのも気が進まず
今まで通ったことのない道をとぼとぼ歩いていたら
中古ビデオ屋を発見。
その店で掘り出したのが
『リビング・イン・オブリビオン 悪夢の撮影日誌』
(1994年 監督トム・ディチロ、主演スティーブ・ブシェミ)
この素晴らしきレア物件を200円でゲット。

今日という一日は

トータルで勝ちと言っていいであろう。




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↓これから『イーグル・アイ』のプレミア試写。
コメントのレスは帰ってきてからします。すいません。


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# by taku-nishikawa | 2008-09-26 16:24 | 仁義無き日常 | Comments(2)
『私がクマにキレた理由』(2008・米)
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ステキな仕事についてエリートになる!はずだったアニーは
ひょんなことからマンハッタンの超ゴージャスなセレブの家で
息子の世話をする“ナニー”として働くことに。
雇い主は、美しく高慢な“ミセスX”。
自由なニューヨーク生活を夢見ていたアニーは
勝手なセレブ親子に24時間振り回されっぱなし。
言いたいことも言えない、プライベートもない、
恋もできないそんな仕事やめてやる!
ホンネを爆発させ、キレてしまったアニーが見つけた未来とは?
曖昧な自分に決別するアニーを見て
あなたも明日に向かう元気を勇気をもらえるはず!!

(プレスより)


監督が『アメリカン・スプレンダー』のスプリンガー&プルチーニで
ローラ・リニー、ポール・ジアマッティっておいしい面子が脇を固めるってことで
かなり期待してたんですが
映画自体の出来は中の下ってところで

元気も勇気も一切もらえませんでした。

そんな訳で
本編に関しては特に言いたいこともないんですが
ひとつだけ、気になることが…。

スカーレット・ヨハンソンって

なんか微妙じゃね?

金持ちにこき使われる下女って役柄なので
みすぼらしい服を着ているシーンが多いんですが
これが本当にぱっとしない。

普通、映画に出てくる女優って
ビンボーでさえない役やってても
何だかんだ言って一般人より遥かにきれいじゃないですか、良くも悪くも。

それが今回の彼女

ブスっぷりが容赦ない。

ダサい服着てると、ほんとにダサく見えるし
全体的に動きがモタモタしてて、どん臭い感じがする。
これはどうも「ブスを演じるなら本物のブスになる」ってゆー
シャリーズ・セロンみたいな役者魂とは根本的に別物のようなんですね。

ちょっと着くずすと、本当に崩れてしまう。
この原因を私なりに分析してみたところ、次のような結論にいたりました。


体型に問題がある。


『マッチポイント』での水着姿を見れば一目瞭然ですが

いくらなんでもおっぱいデカすぎ。

おっぱいが巨大すぎて、そのすぐ下がおしりって感じ。
一般的に言う「ウエストがない」というのとは別の意味で
ウエストがないように見える。
だからコルセットつけて胸を押し上げる
時代劇のコスチューム・プレイはよく似合うけど
現代のフツーの服を着ると、どこかだらしなく見えちゃうのではないか。


比較のため、同じ豊満系白人女優の
ケイト・ウィンスレットについて考えてみましょう。
私の中での彼女は

“典型的白人おばさん体型”の具現者。

ルノアールなんかの西洋絵画によく描かれている
体全体に脂肪がまんべんなくついた、ずっしりとしたヌード。
だらしない裸といえばだらしない裸だが
そのだらしなさも味としてしまうような、古典的な説得力がある。
『タイタニック』は死ぬほど退屈な映画でしたが
彼女がディカプリオのヌードモデルになるというアイデアだけが
上記のような意味で私的にはヒットでした。
あと、どの映画だったか忘れましたが

彼女が未処理腋毛を披露するシーン

を見て、夢中になったことがあります。
これが決して下品に見えないのも、彼女の“古典的な体型”のなせる技。


…すいません、完全に脱線しましたね。
要するに私の言いたいのは

スカーレット・ヨハンソンという女優は

どこかいびつだ

とゆーことです。
しかしそのバランスの悪さが
ときとして魅力になることもまた事実でありまして
ウディ・アレン爺さんは
そのへんにヤラれたんじゃないかという気がしております。

(10月11日公開)





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↓今日健康ランド的なところでお風呂に入ったんですが
職員のおばちゃんが「爪切りコーナー」にたまった男たちの爪を
ゴミ箱に捨てているところを見て泣きそうになりました。


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# by taku-nishikawa | 2008-09-25 01:53 | ノンセクション地獄 | Comments(4)
『バッドボーイズ2バッド』(2003・米)
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はい まぶたがだんだん重くなるー
さかのぼるさかのぼるどんどんさかのぼるー
前世の記憶までさかのぼるー
むかーしむかし、微妙なむかし
バッドなボーイズが暴れる映画がありましたー

なぜ今さら?。

…あれですよ。
何にも考えたくない夜ってあるじゃないですか、生きてると。
「今日は“いい映画”だけは死んでもみたくない」って夜が。
今まで借りようと思ったことなんか1度もなかったのに
ワゴンセールで100円で売ってるの見つけて
気がついたらビデオ持ってレジに並んじゃってるみたいな夜が!


私はこの映画、今回が初めてで、1作目も見てません。
ピストルバンバンな映画って、もともとあんまり好きじゃないんです。

根がインテリなもので。ウフフ。


監督マイケル・ベイだし
まぁ無難に作ってあるんじゃないかな…との予想が
ファーストシーンでいきなり覆されます。

K.K.K.登場。

ほぉーしょっぱなからその面倒くさいとこ来ますか。
これは思ってたより…。
『ホット・ファズ』のキモオタ田舎ポリスが真似していた

二挺拳銃横っ飛びスペシャル

のオリジナルもここで拝めます。


次の見せ場は、ド派手なカーアクション。
何台もの車を積んだ巨大トレーラーから投げ捨てられる自動車を避けながら
銀色のフェラーリを駆る我らがバッドボーイズ。
『フレンチ・コネクション』や『ボーン・アイデンティティ』のような
ストイックなカーチェイスとは対極の、金にモノを言わせた物量戦ですが
これはこれでかなり迫力があります。


実はこのシーンに関して、ある味わい深いエピソードが。
前に町山氏がどっかでしゃべってたのを聞いてびっくりしたのですが
マイケル・ベイは子供の頃、母親に

「あなたのお父さんは

ジョン・フランケンハイマーなのよ」

と聞かされて育てられていたらしいのです。
まだ見ぬ父の影を求めて、映画館へ通うマイケル少年…。
大監督フランケンハイマーが『フレンチ・コネクション2』なんかで魅せた
ごっついカーチェイスに憧れ
「自分も映画監督になれば、お父さんに近づけるかもしれない」と
けなげにも映画の道を志したというのです。
後年、フランケンハイマー本人は親子関係をあっさり否定。
町山氏が言うには、マイケル・ベイの映画のあまりのひどさに
巨匠としては血縁を認めたくなかったんじゃないか、と。
『バッド・ボーイズ2バッド』の車両運搬トレーラーを使ったアクションも
他の映画の丸パクリであると、氏は切って捨てています。
(何の映画かは忘れましたすいません)


…そんな話を聞いておりましたので
かつてのマイケル少年が一生懸命背伸びして作ったカーアクションを
私は、愛しさと切なさと心強さとを胸に見ておりました。


しかしですね、この映画にはもうひとつ
大掛かりなカーアクションシーンがございます。

霊柩車チェイス。

霊柩車を使ったカーアクション自体は
どこかで見たことはあるのですが
この映画が素敵なのは、霊柩車を追っかけるうちに

死体がぼとぼと落っこちる。

んでもって道路に転がった死体を
主人公たちの乗った車がバンバン轢いていくんです。

あぁ…オッサンの首取れちゃったよ!

みたいな。
バカ度満点の、素晴らしいカーチェイスです。
マイケル坊や、そんなに捨てたもんでもないじゃんよ。


ハリウッドのバカ監督代表

みたいに言われるマイケル・ベイ。
その指摘がかなりの部分正しいことは認めざるを得ませんが
こーゆーバカがもしいなくなったら、寂しいと思いますよ、映画界。

ヤンキー抜きのお祭りは味気ない。

がんばれ家なき子マイケル!





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↓梨うまーい。


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# by taku-nishikawa | 2008-09-24 01:53 | アクション地獄 | Comments(2)
『容疑者xの献身』(2008・東宝)
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もーね、全身の毛穴を絞りに絞り

産毛ピンピンの敵意丸出しで

試写室に乗り込みましたよ。


月9ドラマとのメディアミックス企画。
フジテレビががっちりバックについて配給が東宝ってあなた
金儲け体勢が完璧すぎて
鼻につくどころの騒ぎじゃありません。
どーせ福山と柴咲の主題歌もまたバカ売れすんでしょ?
こんなしゃらくさい映画、見ずにすますつもりだったのですが
編集さんに命令され、仕方なく試写に行くことに。

「またこのパターンか」と
読者の皆さんに思われていることは百も承知。
すいません、いつも通り行かせていただきます…


良い映画じゃねぇかよ


バカ野郎!



まぁ直木賞受賞作だから当然なのかもしれませんが。
とにかくストーリーがめちゃめちゃ面白いんですよぅ~。
原作もドラマ版も一切知らない私でしたが、そこらへんはまったく問題なし。
作家の仕事が「面白い話考えること」だとしたら
この東野圭吾って人は合格ですな。

実はこの人の本、一冊だけ読んだことあります。
10年位前、松屋に牛丼食べに入ったら、テーブルの下の荷物置くところに
『変身』の文庫本が忘れてあった(または捨ててあった)んです。
コレも何かの縁か、と読んでみたんですが
中身さっぱり覚えてないってことはつまんなかったんでしょうな。


天才vs天才

って構図は小説でも映画でもよくありますが
私は頭の回転が生まれつき鈍いので
天才同士の思考対決が始まると、途端に置いてかれる。
(『デスノート』なんかがいい例です)
だからこの手の映画を見ると大抵
「よくわかんないけど…面白げ?」
「何となく…凄い…かな?」
みたいな中途半端な感想になってしまうのですが
この『容疑者x』はその点
こんな馬鹿でも完璧についていけるところが凄い。

単純にして、効果最大。

劇中に出てくるトリックを指した言葉ですが
これはそのままこの映画への褒め言葉にもなります。


テレビ臭はたしかにしてます。プンプンしてます。
特に福山と柴咲のまわりに。
しかし今回はこれがいい方に出た。
面白いお話を、できるだけわかりやすく観客に伝えるという意味で
このテレビ的な演出が実にハマっているのです。

わかりやすく言えば

物凄く良く出来た火サス

といった感じ。


しかしなんだかんだ言って私がこの物語に
ここまで感情移入できたのは

さえない男が弁当屋の店員に惚れる

というシチュエーションによるところが大きい。
ああ、ココにも私がいます。


堤真一と松雪泰子が熱演を見せるクライマックスシーンで
思わず涙がこぼれてしまったのはいいとして
エンドロールで、よりによって柴崎コウの歌でおまけ涙が出てしまったのは

ゴリラにレイプされるがごとき

屈辱でした…。

(10月4日公開)





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↓風邪ひいた・・・。


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# by taku-nishikawa | 2008-09-23 03:21 | ミステリ地獄 | Comments(12)
『ミリキタニの猫』(2007・米)
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まだまだ続きます
「すいません見逃してました」シリーズ。


ニューヨークの路上で絵を描き続ける80歳の日系人画家、ジミー・ミリキタニの誇り高き反骨人生を見つめた感動ドキュメンタリー。カリフォルニアに生まれたジミーは、その後母の故郷広島で育つが、強まる軍国主義を逃れて18歳でアメリカに帰国する。しかし第二次大戦中に日系人強制収容所に送られた彼は、アメリカ国家に抵抗して自ら市民権を放棄する。以来、様々な社会保障も受けられず、やがては不運も重なりニューヨークで路上生活を送ることになる彼だったが、自由と不屈の精神を失うことはなかった…。本作は、彼の絵を買ったのが縁で、ときおり彼を撮影していたリンダ・ハッテンドーフ監督が、9.11テロの直後、彼を自宅のアパートに招きいれ、2人が奇妙な共同生活を送る中で、彼の数奇な人生が次第に明らかとなっていくさまがカメラに収められていく。
(allcinema onlineより)


「事実は小説より奇なり」とは申しますが
いくらなんでもほどがあるでしょう、この奇奇奇っぷり。
映画を見てる間、何度

何じゃこりゃぁぁ!

と似てない優作モノマネをしたことか。
こんなドラマチックなドキュメンタリー、反則ですよぅ…。


この映画の中では、いくつもの信じられない偶然が起こります。

そもそも監督と画家の出会いからして運命的すぎるし
9.11テロが起こるタイミング良すぎ(不謹慎ですいません)。
テロ後のアラブ系住民へのバッシングに対比して
画家の人生に影を落とす過去の収容所生活が浮かび上がるのも出来すぎ。
届かぬままだった「市民権復帰」の手紙、衝撃的すぎ。
50年ぶりの姉との再会、テレビ的においしすぎ。
画家が人生のほとんどの期間抱いてきたアメリカという国への怒りが
静かにほどけていくラスト、ドラマチックすぎ。

…これ、全部ホントの話。

そんなんアリかよ!


DVDに収められている監督インタビューの中で
こんな質問が監督に投げかけられます。

「作品を見た人たちの多くが『これは奇跡の映画だ』と言っています。
 このことに関してあなたはどう思いますか?」


監督はこの質問には直接答えず
「人と人とのつながり」そして「共同体」ということを強調していました。


確かに私の中にもこれを「奇跡の映画」と言ってしまいたい部分はあります。
しかしよく考えてみると

この奇跡を起こしたのは

みんな人間。

画家が人生を通して絵を描き続けたこと。
(絵がなかったら、たぶんこの人は途中で壊れてしまっていたと思う)
監督が彼のそういう姿勢に引っ張られるように
映画作家として真剣に彼の人生に向き合ったこと。

人と人とがつながること…そこからすべてが生まれる。
そのこと自体が奇跡なのじゃないか。

そう監督は言いたかったんじゃないかと思うのです。


主人公ジミー・ミリキタニが魅力的なのは当然として
私はこのリンダ・ハッテンドーフという監督のキャラクターが
痛く気に入ってしまいました。
いかにも「アメリカン母ちゃん」という感じの
垢抜けない農民チックな笑顔を見せるんですが
こういう鷹揚な温かさ、日本人にはないメンタリティーだと思いました。


まぁとにかく、とんでもなくすごい映画です。
フィクション作ってる連中も大変ですなぁ・・・。
(厳密に言うと私もその中に含まれるはずなのですが)

並大抵じゃ勝てないよこんなん!





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 いい歳をして警察に補導される恐怖におびえつつ
↓絵描き友達のみんなと去年の残りのロケット花火を打ち上げました。


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# by taku-nishikawa | 2008-09-19 01:05 | ドキュ地獄 | Comments(2)
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