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漫画家Nのイラストと文章で綴る映画な日々

にしかわたく (漫画家)

マンガ家・イラストレーター。生まれて初めて劇場で見た映画は『グリズリー』と『テンタクルズ』の二本立て。
現実逃避のスピードを極限まで加速すればいつか現実を追い越せると信じ、今日もロスト・ハイウェイをひた走る36歳、デブ専。
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『ICHI 市』(2008・ワーナー)
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それにしても綾瀬はるかが

おかしなことになってます。


プロデューサーのオッサンたちの妄想力を
この娘の中の何かが否応もなく掻き立てるんでしょうな。
「この子にあんなコトや、こんなコトしてほしい…」
で、「あんなコト」ってのがサイボーグで
「こんなコト」ってのが座頭市と…

歪んどる・・・

歪んどるぞオッサンども!

…ま、面白けりゃいーんですけどね。面白けりゃ。


ひとりで旅を続ける盲目の娘・市(綾瀬はるか)。
彼女は戒律を破り仲間から追放された“はなれ瞽女”だ。
眉目秀麗、三味線と唄の腕前は一級
そしてひとたび仕込み杖を抜けば、市に敵う男はいない…。



『はなれ瞽女おりん』という映画(有馬稲子の舞台も有名)をご存知でしょうか。
篠田正浩が女房の岩下志麻を主人公に、1977年に撮った映画。
男に手篭めにされたおりんがはなれ瞽女になり
(瞽女の掟では、男を作ることは厳禁)
幼い頃に生き別れた父親を探して旅をする…という物語。

“女版座頭市”という印象が強い本作ですが
物語のベースはむしろこの『はなれ瞽女おりん』。
ただでさえ現代より各段に生きづらかったはずの時代に
女の身で、盲目、そして宿無し。
弱者同士の生活共同体であった瞽女というグループからも追放された
いわば

アウトサイダーの中のアウトサイダー。

それこそ一日一日を生き延びることすら難しい
体を売れば物乞いもする、そうせざるを得ない存在だった訳です。

そういった現実の残酷さは本作にもある程度ですが受け継がれ
(綾瀬はるかのレイプシーンあり)
現代劇にはない魅力になっていると言っていいでしょう。
(さすがに「どめくら!」とかは言いませんけどね)


では気になる殺陣の方はどうか。

座頭市といえば、勝新の殺陣。
低い姿勢で、コマのようにアクロバティックに動き回る
とても人間の動きとは思えない異常な早技。
本作ではそういうイレギュラーさをあえて選ばず
正統派の居合に徹しています。
綾瀬はるか、剣技はもちろん初めてでしょうが
撮り方の工夫もあって、そんなに悪くない。


この映画の問題は、ズバリ脚本。

書いたのは『NANA』や『大奥』の、浅野妙子ってゆー人。

市を守ろうとする浪人(大沢たかお)
昔かたぎのヤクザの二代目・虎次(窪塚洋介)
野武士集団のボス、悪役の万鬼(中村獅堂)
とゆーサブキャラたちの描き方が、どーにもぬるい。
それぞれが過去のトラウマとか、コンプレックスで動いてるんですが
この内容があまりにも現代的とゆーか

そんなことどーでもええやん!

ってな、超ミクロなことでウジウジしてるんです。
江戸時代ですよ、江戸時代。
「現代の若者にもアピール」ってことで連ドラの女脚本家連れてきたんでしょーが
切った張ったのモチベーションとしては、あまりにも説得力不足。

『シグルイ』読んで出直してきやがれ!

ってなもんです。

…ただし私、終盤の展開にちょっとだけ感情移入。
ネタバレになるので詳しくは申せませんが
この映画の中心テーマとなる、原初的な命題を最後に叫んで
今日の記事の終わりにしたいと思います…。

強姦にSAY NO!和姦にSAY YES!

ヤッて命の泉湧く。

(10月25日公開)





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↓大人になってから食らう説教は辛いです。


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# by taku-nishikawa | 2008-10-13 22:29 | アクション地獄 | Comments(8)
『ぐるりのこと。』(2008・ビターズエンド)
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私の住んでいる所沢から、西武線に20分ばかり乗りまして
本川越駅で降り、喜多院方向に10分ほど歩きますと
蔵作りの古い町並みが見えてきます。
有名な「時の鐘」の横道をちょちょっと入って、角を1つ2つ曲がりますと
路地の奥に、かわいらしい映画館がちんまりとおさまっています。

川越スカラ座。

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シネコンの台頭に押されて一端は閉館に至るも、市民運営というかたちで復活。
独自のラインナップで良心的な映画を上映しつつ
ときには映画監督を招いてイベントを開くなど
文化の最果て・埼玉県とは思えない、素敵な映画館です。

私がこの映画館のことを知ったのは
映画ブログランキングでおなじみの「セガール気分で逢いましょう」。
このブログで、川越スカラ座で先日開かれた
『歩いても歩いても』の是枝監督のトークショーの記事を読んだんです。
映画評論とゆーものをまともに読んだことのない私が言うのもなんですが
このブログ、映画に対する謙虚な姿勢にいつも頭が下がるってゆーか
「こーゆー人を本物の映画評論家ってゆーんだよなー」と
読むたびに自分の有様を省み、恥じ入っております訳で。

近所にこんな気の利いた劇場があるのに行かない手はないと思っていた矢先
ロードショーで見逃した『ぐるりのこと。』が上映されるというので
今回、わくわくしながら馳せ参じたという訳なのでございます。


さて、肝心の映画の感想ですが
頭が混乱していてちょっと一筋縄では…
てなことを言っていても話にならないので
先行きは暗いですが、とりあえずもがいてみましょうかね。

ひょんなことから法廷画家になったカナオ(リリー・フランキー)は
編集社に勤める恋人・翔子(木村多江)が妊娠したことから、結婚。
しかし生まれた赤ん坊が程なくして死んでしまい
翔子の精神状態がだんだんと怪しくなっていく。
一方カナオはカナオで数々の不条理な事件の裁判に立会い
(宮崎勤、オウムサリン事件、音羽幼女殺害事件、宅間守など
 バブル以降の日本で実際に起きた事件がモデルになっている)
時代の闇にやりきれない思いを抱えることになる。
この夫婦、果たして大丈夫かにゃー?


…ってのがあらすじです。

映画の冒頭、カナオと翔子それぞれの昼の生活が映され
その後にマンションで夫婦が2人きりになるシーンがあるんですが

コレがいきなり辛い。

門限を破ったことを翔子にぐちぐちとなじられるカナオ。
ひとしきり怒った後、何のクッションもなく

カーンチ、セックスしよ!(違う…何か違う…)

と言い始める翔子。
この夫婦、セックスするのは週3回と決まっていて
しかも曜日まできっちり指定されているのです。
「帰ってきたらいきなりバナナ食いながら怒ってんだもん。
 お前さぁ、それじゃ勃つものの勃たねぇよ…」と
男としては至極もっともな文句を言うカナオでしたが
なんだかんだで丸め込まれ、寝室へ。
その後

アナルに指入れられて翔子が激怒

ってゆー、いつもの私だったら爆笑間違いなしの展開が続くのですが
2人の刺々しい空気をあまりに共有してしまったせいで
笑うどころではありません。

彼女いない歴もずいぶんになる私ですが

女の子と2人きりで向き合うって

こんなに辛かったっけ?

こんな目にあうんだったら、いっそのこと一生ひとりでいいや…
とすっかり「人嫌いモード」に入ってしまいました。


もう一方の軸、「バブル以降の日本が抱える闇」の方ですが
こーゆー社会を包む暗い空気が
じわじわ日常生活を侵食していく感じは
ここのところの私も痛感していることでして
こちらはこちらでまた、いたたまれない。


全体的なことを言いますと
この監督がいっちゃん凄いのは

ディティールを切り取る能力

ではないかと。
暗いシーンにしろ明るいシーンにしろ
観客がはっとするような光景をいくつもいくつも切り取って見せてくる。
ひとつひとつは奇抜なシーンでも何でもないのに
映画の文脈の中で見ると、非常に効果的なんですね。

例えば
「流しに撒き散らされた米」であったり
「幼児殺しの犯人の履物」であったり
「縁側に向かって尼さんと食べるアイスキャンディー」であったり
「2人でかじるベランダ菜園のトマト」であったり。

こーゆーセンス見せつけられちゃった後だと
『おくりびと』のモッ君田園チェロ弾きシーンなんかは
やっぱいくぶん安く見えちゃいますかね…。


最終的には物語は明るいほうへ進むので
前半のダメージを何とか相殺できた私は、ほっとしました。
あの辛い空気を抱えたまんま現実に放り出されたら

彼女いない歴が10年は延びることは確実。

いやーよかったよかった。
(だからと言って彼女ができる訳ではないですが…)


映画が終わったら外は雨。
見た目ほとんどホームレスの私に傘を貸してくれたもぎり嬢のお姉さん

あなたは天使です…。


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川越で発見した、時代の最先端を行く煎餅。





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↓徹夜明けの試写3レンチャンをなんとか寝ずに乗り切る。ありがとう眠眠打破。


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# by taku-nishikawa | 2008-10-11 00:48 | 映画雑感 | Comments(12)
9月のおもらし
恒例のレビュー漏れ作品の寸評です。
★5つが満点ですが、今回は該当作品なし。
あんまりぱっとしませんが、ぼちぼち参りましょう…。



『蛇にピアス』(2008・ギャガ)★

何だかもう、まったく興味が持てないんですねこーゆーテーマに。
どのキャラクターもいかにも「小説の登場人物」って感じで
誰一人として感情移入できず。
つくづく蜷川幸雄って若い人と仕事するのが好きなんだなぁ、と。
好きなことやるのはおじいさんの勝手ですが
私はもう見なくていいです。


『幸せの1ページ』(2008・米)★

まぁ演出とか脚本の問題もあるんでしょうけど
ジョディ・フォスターのコメディエンヌぶりがとにかく痛い。
『マイ・リトル・サンシャイン』のアビゲイル・ブレスリン
素敵だったぽっこりおなかがちょっと引っ込んじゃったようで、悲しいです。


『おろち』(2008・東映)★★

うーむ、取り立てて文句はないのですけれど。
面白かったかと聞かれると、言葉に詰まってしまいます。
おろち役の谷村美月、褒めてる人もいるみたいですが
髪が黒い時点で私はもう何かダメでした。
原作のあの髪の表現は、金髪なのかなぁ、やっぱ…。
『漂流教室』の“西さん”もそうですが
神秘的な女子キャラクターにはあの髪を描くのよね、楳図センセイ。


『シャカリキ!』(2008・ショウゲート)★★

命かけていいくらい原作が好きなので、文句は腐るほどあります。
物語の最大の号泣ポイントである主人公の怪我とリハビリのエピソードを
ばっさり切っちゃうとゆーのは、さすがにナシなのでは…。
まぁそこは2時間の枠があることなので、百歩譲って認めるとして
これだけ単純な構成にしたんだったら
その分キャラクターは描きこんでくれなきゃあかんと思います。
監督はデビュー作らしいけど、演出ぐだぐだですし
役者は素人ばっかりで、これまた頼りない。
それでもラストの石渡山登山レースのシーンでは
手のひらに汗をかくほど拳を握り締めている自分がおりました。
原作の良さの10分の1くらいしか再現できてないけど
10分の1になっても、『シャカリキ!』は凄いんです!


『東南角部屋二階の女』(2008・ユーロスペース)★

こーゆー貧乏臭い日本映画って久しぶりに見ました。
一昔前ってこんなんばっかでしたよね。
そりゃ邦画嫌いになるのも無理ないわ。


『シャッター』(2008・米)★

“ハリウッドリメイク”つったって
日本人の監督が日本で撮ってんだもんねぇ、そりゃぱっとしませんわ。
ヒロインの女優さん、中途半端にニコール・キッドマンに似てて
それがさらにニセモノ感を倍増させています。
アジアンホラーブーム、さすがに限界でしょう。


『燃えよ!ピンポン』(2007・米)★

主役のデブ、魅力ねぇ~!
クリストファー・ウォーケンってほんとに仕事選びませんよね。
主人公が腕を折るシーンだけ笑った。


『ミルコのひかり』(2005・伊)★★

4~5年前に『輝ける青春』ってイタリア映画を岩波ホールに見に行ったんですが
これが上映時間366分という掟破りの長さ。
前半と後半の間の休憩時間にキッチン南海でチキンカツ食べたりして
映画自体もすごく面白くて、なかなか楽しかったんです。
で、この映画のサウンドデザイナーの子供時代を映画化したのがあるって聞いて
見てみたら、フツーでした…文部省推薦な感じです。


『ハンコック』(2008・米)★★

東北の旅行記にも書きましたが、青森の八戸で見ました。
前半と後半のギャップが激しいストーリーで
個人的には前半のダメヒーローの話を最後までちゃんと見せてほしかったなぁと。
ハンコックを怒らせて空高く打ち上げられてしまういじめっ子は
『ハロウィン』でマイケル・マイヤーズの子供時代を演じているダエグ・フェアーク。


『ピュー!と吹くジャガー THE MOVIE』(2008・ハピネット)★

「絶対見る!」なんてでかいこと言ってたわりには
劇場へ行く度胸がなく、DVDで日和見鑑賞。
「とにかくひどかった」とゆー印象がすべてで
中身はほとんど何も覚えてません。


『クリスティーナの好きなコト』(2002・米)★

ぐはー。苦手だこの映画。
女子が下ネタ言ってすべる光景ほど辛いものはない。


『僕と未来とブエノスアイレス』(2004・アルゼンチンその他)★★★★

ブエノスアイレスの小さなアーケード商店街の内部だけで物語が進む
ものすごーくスケールの小さな映画。
よその国の商店街を覗いてる感じが妙に楽しかったです。
『寅さん』見てるキム・ジョンイルもこんな気持ちなのかなぁ。


『4ヶ月、3週と2日』(2007・ルーマニア)★★★

うちに遊びに来た友達と一緒に見たんですが
そいつが映画見ながらやたらと茶々入れるKY君だったので
集中力5割くらいで鑑賞。
しかしそれを差し引いても、パルムドール取るほどの映画かしらと思いました。
しかし80年代のルーマニアって
チャウシェスク独裁とはいえ一応社会主義だったんですよね?
堕胎が法律で禁止されてたのはどういう理由からだったんでしょうか。
まさか社会主義国家で宗教的理由もないでしょうし。
そこらへんがちょっと知りたいです。


『ジャンパー』(2008・米)★

つーまーんーなーかーっーたー。


『紀元前1万年』(2008・米)★

原始人、全然ウホウホ言わないじゃん!
髪型ドレッドでなんかオシャレじゃん!
『アポカリプト』パクって、しかも失敗してんじゃん!
…ダメだこの映画。


『カルロス』(1990・Vシネ)★★★

ビーバップハイスクールの原作者・きうちかずひろが監督したVシネ。
竹中直人演じる日系ブラジル人マフィアが
凄腕の殺し屋チャック・ウィルソンと死闘を演じる。
これが意外に面白かったりするのです。


『ヒトラーの贋札』(2007・ドイツ/オーストリア)★★★★

いやー、面白い映画でした。
カジノで大金をドブに捨てて、女と2人浜辺って、いいスね何か。
主人公が悪人って設定を100%生かしてたら
さらに物凄い傑作になったと思うけど、まぁ贅沢は言わんときます。


『ハロルド・スミスに何が起こったか?』(1999・米)★

『ビルとテッドの地獄旅行』『サンダーパンツ!』の
ピーター・ヒューイットが監督とゆーことで
まぐれ当たりを期待しましたが、まったくの空振りでした。


『チャンス』(1979・米)★★★★

ピーター・セラーズの映画もハル・アシュビーの映画もほとんど見たことないんですが
これはいいっすなぁ~。
庭を制するものは世界を制す。
チャペックの『園芸家12ヶ月』をバイブルとしている私にはよくわかります。
ラストのポカーンとさせる感じも大好きでした。






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↓うすら寒し。


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# by taku-nishikawa | 2008-10-08 02:13 | 映画雑感 | Comments(18)
『好きと言えなくて』(1996・米)
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キューバのテレビ事情

について少しばかり書きたいと思います。
(10年前の、ですが・・・)

チャンネルは2つしかなくて、放映時間は昼時と夜だけ。
夜7時から国産の連続ドラマ(Tele Novela)
続いて輸入もののドラマがそれぞれ1時間づつ。
(以前この枠で『おしん』を放映。私の滞在時はブラジル製でした。)
そして夜9時からは映画、ってのが平日のラインナップ。

私がホームステイしていた家のテレビは故障していて映らず
隣家にお邪魔しては、ドラマや映画を見ていたのでした。
ちなみにこれは、私が住んでいた一角で唯一正常に作動するテレビで
この家には毎晩10人以上のご近所さんがテレビを見に来ていました。
まさに『三丁目の夕日』まんまの状況だった訳であります。

ドラマの方は例外なく皆が見るのですが、映画はやはり好みが分かれます。
ピレ・アウグストの『愛の風景』がかかった晩なんかは
地味すぎるストーリー展開にキューバ人は全員退散してしまい
最後まで残ったのは私一人でした。

さて、1年間の滞在中、この枠でかなりたくさんの映画を見た訳ですが
タイトルがスペイン語になっているせいもあって
「自分が見たのが何の映画だったのかわからない」
というパターンがよくありました。


その中に、「妙にひっかかる1本」が。


可もなく不可もなし、って感じのフツーのラブコメだったんですが
劇中に出てくる

テレホンセックス

のシーンが、妙に心に残りまして。

それまでの私は、テレホンセックスなどというものは
どこか別の世界で行われているもので
自分とは一生縁がないだろうと思っていたのですが
この映画の主人公である男女が
互いに電話を切りがたく、何時間も長話をしたあげく
何とはなしにテレホンセックスになだれ込むという流れが
妙にカジュアルと言いますか、リアリティがありまして

ほほぅ…案外に良いものではないか

と印象に残った訳なんですね。

で、帰国後もたまにそのことを思い出しては
「あの映画はいったい何だったんだろう…」
と頭を悩ませておったのですが
先日、ヤフオクで数十本単位でまとめ買いしたクズビデオの中で
問題の映画を発見し

ほっこり嬉しい気持ち

になったのでございます。


邦題は『好きと言えなくて』
原題は『The Truth about Cats & Dogs』。
主演はジャニーン・ガラファロ、共演にユマ・サーマンとベン・チャップリン。

獣医である主人公は、ラジオでペット相談の番組をやっている。
ある視聴者の男が、彼女の声と人格に惚れて
スタジオまで押しかけ、主人公にデートを申し込む。
自分の容姿にまったく自信のない彼女は
とっさにその場にいたファッションモデルを自分であると紹介してしまう。
はい、奇妙な三角関係の始まり始まり~。


…とゆーお話。
前述した通り、取り立てて傑作というほどの出来ではないのですが
それなりにコンプレックスをくすぐってくれて
それなりにドキドキさせてくれて
それなりにお定まりのハッピーエンドが待っているとゆー

それなりに幸せな映画

にはなっていて、私は好きです。
ラブコメですごい傑作ってのも逆にイヤミですからね…。


主演のジャニーン・ガラファロは
ハリウッド映画を数こなしている人なら
1度や2度は必ず見ている顔のはずでして
出演しているほとんどの映画で

頭の切れる皮肉屋のオールドミス

の役ばかりやっている人です。
ルックスは渡辺えり子と深津絵里を足して2で割ったような感じで

下ぶくれ女引き取り専門業者

の資格保持者である私のような人間には、ストライクゾーンド真ん中。
キャリアが長いわりには主演作も少なく
これといった代表作もありませんが
いい歳の取り方をすれば

キャシー・ベイツの後継者

になれるかもという逸材です。
(本人がそうなりたいかどうかは知りませんが)


まー本日もだらだらと駄文を連ねてまいりましたが
要するに私

カジュアルなテレホンセックス

してくれる相手全力で募集中

とゆー訳で、ひとつ。
おやすみなさいまし。





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↓憂鬱な秋がやってきた。


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# by taku-nishikawa | 2008-10-07 03:45 | Comments(2)
『ハロウィン』(2007・米)
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地方から友人が上京したんで
『ウォンテッド』と『アイアンマン』とゆー
この秋鉄板の2本に連れて行ったんですが
ロバート・ダウニー・ジュニアがラストシーンで
「I’m Iron Man.」と痛快なセリフを吐いて暗転したところで
この友人が私に向かい親指をぐっと突き立てました。
何も言わずとも、目が「最高!」と語っています。

へへん!

映画接待ならオイラに任せな!




さてさて今日の映画『ハロウィン』。
スラッシャー映画のクラシック中のクラシックを
ホラー界の風雲児、ロブ・ゾンビがリメイク。
「アメリカでは不評」との噂を聞いて心配していたんですが、まったくの杞憂。

やはりロブ・ゾンビは

信じるに足る男でした。



オープニング、ジョン・カーペンターによる
あの不気味なテーマ曲を聴いた瞬間
小学生の頃、テレビの洋画劇場でオリジナル版を見て
心底おびえていた自分に戻ってしまい、少し震える。
そう、これは自分にとって

ホラー映画が本当に怖かった時代

の映画なのです。


基本線はオリジナルをかなり忠実に踏襲していますが
いくつか設定が変わった箇所もあります。
一番の変更点は、カーペンター版ではイメージの断片としてしか描かれなかった
ブギーマンの少年時代が、克明に語られること。
この子供時代を演じた子役(ダエグ・フェアーク)がとにかく陰鬱で

絵に描いたような死んだ魚フェイス。

母親はストリッパーという設定になっていて
演じているのは監督の奥さん、シェリ・ムーン・ゾンビ。
ビッチと聖女の性格が交互に表れるような面白い役です。

前半はこの2人の演技を見ているだけでもう幸せなんですが
もう一人の重要な登場人物が、ルーミス博士。
演じるのは、マルコム・マクダウェル。

『時計仕掛け』で一度は異常性格を矯正されたマクダウェルが
今度は矯正する側にまわる、という

明らかな確信犯的キャスティング。

オリジナルでは、マイケル・マイヤーズの悪魔性を
ただ一人確信している人間として登場していましたが
今回は、その確信を得るまでの道筋が描かれます。

この世に“絶対悪”は存在するのか?

ルーミスも、母親も、観客も
そんなものはないと信じたいのだが…。
これが前半のテーマ。


後半のしょっぱな、あばた面ではケーシー高峰と双璧の

ダニー “ボコボコフェイス”トレホ

が意外な役柄で登場し、つかみはOK。

残りの1時間は、皆様お待ちかねの

大スラッシャー祭り

が繰り広げられます。
子羊どもよ!血しぶきサンバを踊れ!

オリジナルと丸ごと同じアングルなんてカットが随所にあって
限りなくカーペンター御大にリスペクトな殺人描写が続くのですが
今回、確実に怖さが増している点がひとつ。

マイケル・マイヤーズの巨体。

演じているのはプロレスラーのタイラー・メイン。
おそらく2mを超えているであろう彼の巨体に、あの仮面ですからね…

夜道で会ったら確実に座りしょんべん。

”生けるドラキュラ伯爵”ことウド・キアー様や
ブラッド”蛇男”ドゥーリフの姿も拝めます。


もうひとつ言うなら
この手の映画、実は久しぶりなんじゃね?と。
最近のサスペンス映画の犯人は、サイコキラー系でみんな細身だし
ジェイソンも宇宙に行っちゃったりして
ホラー映画もCGオンパレードな訳で

こーゆー肉弾殺人鬼って何か新鮮。


とにもかくにも、一切奇をてらわず、風格のある

超正統派リメイク

を貫徹したロブ・ゾンビに大拍手。
まさに、「新たな古典」という呼び名がふさわしい仕上がりです。


ところで、今回事前にオリジナルを再チェックしようと
近所のレンタル屋に5~6軒電話したんですが
これがどこにも置いてない。
最終的には中古ビデオが31円で買えたからいーっちゃいーんですが
ホラー映画史のマイルストーンともいうべきこんな名作は
地域の子供たちの教育のためにも
ぜひ図書館等、公共機関で揃えてもらいたい。

健全な精神は不健全な映像環境に宿る。

立ち上がれシビリアン!
地域に文化のともし火を!

(10月25日公開)



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↓そ れ で も 最 後 は 阪 神 が


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# by taku-nishikawa | 2008-10-04 16:27 | SFホラー地獄 | Comments(5)
『やわらかい手』(2007・ベルギーその他)
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ここんところ妙にアクセスが多いなあと不審に思って
久しぶりにアクセス解析のページを見てみたんですが
検索ワードのトップに来てたのは、案の定『闇の子供たち』。

まぁそれは予想通りだったんでいいんですが
問題はコレコレ。

検索ワードランキングのトップ10に、下ネタワードが1個も入ってない!

以前は「デブ専」とか「野しょん」とかといったエロワードで
上から下までびっしり埋まっていたのに
今は映画のタイトルが並んでいるのです。
やっと・・・やっとここまで来れた・・・。
普通の映画ブログだ!わーいわーい。

・・・まぁでもアレなんですけどね。

「放尿」「映画」で検索すると

Yahoo!でもGoogleでも

このブログがトップに来るんですけどね。



さてさて、今日の映画『やわらかい手』。

これ、シネマライズでかかって評判になってた時は
「まーたインテリ向けのオサレで小難しい映画だろう」と
勝手に決めつけてシカトぶっこいてたんですが
(おそらく『やわらかい殻』の悪影響)
先日他のDVDに入ってた予告編見てびっくり。

妖怪手コキばばあの話ぢゃないですか!

妖怪映画は大好物なので、見てみることにしました。


ババァの孫が難病だ。
オーストラリアで心臓移植しないと死んでまう。
銭ぢゃ!銭が必要なんぢゃ!
思い余ったババァは風俗に駆け込む。
「40年前に来いや!」と追い返されるかと思いきや
「あんた、なかなかいい手のひらしてるねぇ」と
意外にも採用が決まってしまうのであった。
これが切り裂きジャックと並び称される
ロンドン「妖怪手コキばばあ」伝説の始まりになろうとは
そのときは誰も知る由もなかった…。



大ヒット中のモッ君主演作風に言うならば…

「いかせびと」。


…話自体は面白いんですよ。
ばばあが手コキってアイデアがまず強烈だし
貧乏人ばっか出てくるところも私好み。
息子がばばあの収入源を知って発狂するところも
同じ年頃の親を持つ身としてはよくわかる。
最初は無愛想だった嫁が、ばばあをかばうくだりなんか
本来なら映画の白眉になるシーンでしょう。

何が言いたいかと申しますと

演出のせいで凡作になった典型

だと思うんですよ。


ここ数年、イギリス映画を中心にすっごく多いパターンが
『フル・モンティ』『ブラス!』『遠い空の向こうに』なんかの

「貧乏だけど心は錦」的

ハートウォーミング・ムービー

もちろんこの流れの元を辿れば
“貧乏映画マスター”ケン・ローチがでーんと控えている訳で。
この人の映画が三度の飯より好きな私ですから
基本的にはこの傾向を歓迎しているのですが
さすがにこうまで似たような作りの映画が続くとねぇ…。
このやり方をパクってかなりいい線まで行った『フラガール』に
素直に感動できなかったのも多分そのせいなんです。

この『やわらかい手』の監督も
それと同じことを考えたんじゃないかと。
脚本は完全に「ハートウォーミング」な方向を向いている。
しかし、他の映画とは何とか差別化をはかりたい…と。
で、苦肉の策で導入したのが

カウリスマキ的どんより世界。

全篇にわたって歪んだエレキギターが
陰鬱なマイナーコードをかきならす。

…あのねぇ、そんなに暗い話ですかコレ。
ばばあが風俗でナンバーワンの売れっ子になって
あげくに老いらくの恋まで始まっちゃう訳ですよ?

どー見たってファンタジーでしょう。

どーしてそれを真面目に暗いリアリズムで押すかなぁ。
物語の中では「いかにも映画的ミラクル」がいっぱい起こってんのに
そこでずっとギターが「ぼろ~ん、ぼろ~ん」ってさぁ…。

完全に台無しですよ!

脚本が要求する演出を素直にやってれば
少なくとも楽しい映画にはなったのに。
「自分の映画界でのポジション」みたいのを意識するあまり
優れた脚本をねじまげたこの監督、万死に値する。
こーゆー

薄っぺらい作家のエゴ

っちゅーのが私は一番キライです。
確かに普通に作るとベタになっちゃうかもしれんけど
お話の良さををまっすぐ伸ばして、花開かせてあげるのが
監督の仕事でしょう。

ベタを恐れてはいかん…

それを自らの内で飼いならすのぢゃ。

ってマスター・ヨーダも言ってるよ!プンプン!





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# by taku-nishikawa | 2008-09-28 22:41 | ノンセクション地獄 | Comments(2)
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