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漫画家Nのイラストと文章で綴る映画な日々

にしかわたく (漫画家)

マンガ家・イラストレーター。生まれて初めて劇場で見た映画は『グリズリー』と『テンタクルズ』の二本立て。
現実逃避のスピードを極限まで加速すればいつか現実を追い越せると信じ、今日もロスト・ハイウェイをひた走る36歳、デブ専。
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『トロピック・サンダー』(2008・米)
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こんばんは。
先ごろドブに捨てた30万円を補填すべく
副業を始めた男・にしかわです。


んーで、これ。『トロピック・サンダー』。
この秋公開される映画の中では、ダントツの期待作。
自分で監督した映画は今まで打率100%のベン・ステイラー
ハリウッドで今最も乗りに乗っている男、ロバート・ダウニー・Jr
とにかく目が離せないジャック・ブラックと
どこから見ても隙がないメンツ。
ずいぶん前からいい評判ばかり耳にしておりまして
これだけは間違いないだろうと、安心して試写を見たのですが…


うぅぅぅぅぅぅぅむ。


明らかに期待しすぎていた上に
なんだかんだでプロットはすべて事前に耳に入っていて
しかも爆発的に面白いシーンは、みんな予告で見ちゃってる。
後から頭で考えると良く出来た映画だと思うんですが
見てる最中は、爆笑ってとこまで行けませんでした…。

「予備知識」とか「事前の期待」って

ほんと邪魔以外の何者でもない。

「どんなに期待がでかくても
それ以上のものを見せてくれるのが本物の傑作」
ってゆーのは確かに正論で、実際、年に数本はそういう例にぶつかりますが
そんな化け物みたいな映画って
なかなかあるもんじゃないんですよねー。

「傑作じゃないんだったら、楽しめなくて当然じゃん」
と思う人がいるかもしれませんが
私の本音はこうです。

どんなひどい映画だって、楽しく見たい。

だってその方がゼッタイ得だもん!

それがわかってるから
日頃から映画評とかなるべく見ないようにしてるんですが
完全に情報を遮断しちゃうと、面白い映画をいっぱい見逃すことになる。
「ネタバレなしならOK」かというとそうとも限らなくて
ストーリーにまったく触れてなくても
決定的なイメージを植えつけられてしまうってのはよくあることなのです。
しかもその文章なりお話なりが面白ければ面白いほど
影響力も大きくなるってのがまた難しいところで。

野球の世界には
「名選手、必ずしも名監督ならず」とゆー言葉がありますが
映画でいうと、こういうことになりますでしょうか。

優れた映画評が

優れた映画紹介であるとは限らない。

んん~悩ましい悩ましい…。


とゆー訳で、私のような犠牲者を少しでも減らすため
今日は映画の内容については一切触れませんでしたが
ひとつだけ言っちゃおうかな…

一番面白かったのはステイラーでもダウニーJr.でもブラックでもなくて

カメオ出演のア・イ・ツ。

「アイツ」の正体を確かめたい方は、ぜひとも劇場へお出かけ下さいまし!





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↓夜がまた来る。


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# by taku-nishikawa | 2008-11-04 05:02 | お笑い地獄 | Comments(11)
『かけひきは、恋の始まり』(2008・米)
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1920年代…プロのアメフトがまだマイナースポーツだった時代。
ドッジ(ジョージ・クルーニー)はベテランの名物選手だったが
長年キャプテンを務めてきた「ダルース・ブルドッグス」が
不況のあおりをうけ解散の危機に。
そこでドッジは一計を案じ、第一次大戦の英雄であり
大学アメフトの超人気選手・カーター(ジョン・クラシンスキー)を
大金を積んでスカウトし、チームの再生に成功する。
そんなカーターを密着取材する美人記者・レクシー(レニー・ゼルヴィガー)。
実は彼女の目論みは、カーターの本当の戦歴を聞きだし
彼が“作られた英雄”であることを暴露することだった。
ただでさえ複雑なこの3人、恋愛面でも三角関係に発展。
そんなドタバタの中、ライバルチームに電撃移籍するカーター。
恋とスキャンダルと男のプライドを賭けた世紀の一戦が、今幕を開ける。



『コンフェッション』『グッドナイト&グッドラック』に続く
ジョージ・クルーニーの監督第3作。
前2作を見た方はおわかりの通り

この人、見かけによらず

なかなか腰の入った映画を作ります。

今回はアメフトがビッグ・ビジネスに生まれ変わる前夜を
往年のスクリューボール・コメディ(…ってゆーんだそうです)
のスタイルで撮り切りました。


「今年は映画の当たり年」と何度も言っている私ですが
実を言うと、ラブコメだけはハズレ続き。
大好物ジャンルの不作を寂しく思っていたところにこの映画。

あのオッサンならきっとやってくれる…。

つぶらなお目々をキラキラさせながら試写室へ向かう39歳。

…で結果、良い方に裏切られました。
金離れのいい女性客を当て込んで、この邦題をつけたんでしょうが

中身は完全に“男の映画”。

クルーニーとゼルヴィガーの丁々発止のやり取りは文句なしに楽しく
恋愛ものとしてもよく出来ていることは事実なんですが
この映画の核になるテーマはズバリ

「プロスポーツの功罪」。

原題の『Leatherheads』は
当時のアメフト選手が被っていた皮製のヘッドギアのこと。
ごっつい防具に包まれた、ロボットじみた選手の姿しか見たことのない我々の目には
この20年代の素朴なアメフトのスタイルが実に新鮮に映ります。

限りなく「草アメフト」に近かったこのスポーツが
現代のようなショーアップされたビッグ・ビジネスに生まれ変わることで

確実に失われたものがある。

そのことをこの映画は教えてくれます。

ラフ・プレイ(ときには乱闘も含む)や
選手のずるさ(サッカーで言う“マリーシア”)。
たくさんの人間が見、大きな金が動くことで
「公正」の名の下、こういった人間臭い猥雑さがスポーツから排除されていく。
加えて、現代のプロスポーツとは切っても切れないテレビ中継という要素。
CMにあわせてプレーを止め、ビデオ判定を盛り込むなど

ゲームはどんどん人間の手から離れていく。

こうした「管理されたプロスポーツ」
引いては「現代という時代そのもの」に対して
ロートルのジョージ・クルーニーが単身で戦いを挑んでいくラストは

巨大な風車に立ち向かうドン・キホーテ

を見るようで、胸が熱くなりました。


最後に主演の2人についてちょいと。

クルーニーが脚本段階で決めていたという、レニー・ゼルヴィガー。
確かにコメディエンヌとしても芸達者で、個人的には好きな女優なんですが
この

瘤取り嬢ちゃん

に、まわりが口々に「美人記者、美人記者」言うのがちょっと寒い。

クルーニーとのキスシーンで、2人の顔を逆光で撮って
シルエットだけで見せるカットがあるんですが
ゼルヴィガー嬢のほっぺの線が見えちゃってて失笑。

この人はどこまで行っても
シャーリー・マクレーンタイプのファニー・フェイスなんだから
始めっからそーゆー設定にすりゃ誰も傷つかずに済むでしょうに…。


そこへ行くとジョージ・クルーニーはほんまいい男ですな~。
体の隅々から

古き佳きハリウッドオーラ

が溢れまくっております。

『フロム・ダスク・ティル・ドーン』で最初に見た時は
「テレビ顔のあんちゃんやな~」とゆー感想だったんですが
(ブルース・ウィリスの時も同じことを思った)
いい感じに歳を取って、渋みが増してきた今になってみると
ブラッド・ピットやマット・デイモンが進んで舎弟になりがたる気持ちが
よーくわかります。


ま、とゆーことで
チケット売り場で言うのが照れ臭いタイトルになっちゃってますが…

スポーツ好き男子に

特にオススメでーす!




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↓夜になって鍋買いに出たら道に迷った。暗いよ寒いよ怖いよー。


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# by taku-nishikawa | 2008-11-02 00:35 | すぽぉつ地獄 | Comments(2)
『ブッシュマン キョンシーアフリカへ行く』(1991・香港)
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サザビーズのオークションに“中国古代のミイラ”(キョンシー)が出品された。
入札したのは、香港から来た若者と道士のコンビ。
このキョンシーは若者のひいひいひいひいひいお爺さんで
ご先祖様の遺体を取り戻すべく、はるばるイギリスまでやって来たのだ。
何とか落札に成功し、帰りの飛行機に乗り込んだまではよかったが
パイロットが進路を間違い、アフリカ上空で燃料が無くなってしまう。
ご先祖様を連れて命からがらパラシュートで飛び降りた先にあったのが
かの有名な“ブッシュマン”の村だったから…さー大変大変。



長い香港映画史上、ロボコップだの忍者だの宇宙人だの
ありとあらゆるキャラクターたちと共演してきたキョンシーですが
今回満を持して

ニカウさん(本物)と夢のコラボ!

まぁ誰の夢なのかは知りませんが…少なくとも私のではないです。

邦題もわかりやすくて好感が持てますが
この映画、原題が実にイカしています。

『CRAZY SAFARI』

狂えるサファリ…まさにこの映画の内容そのものです。


もともとユルい香港映画のノリが
スタッフの旅行気分も手伝って、さらにユルユルに。
前半は「アフリカ=動物」って安易な発想で
ライオンに食われかけたり、ヒヒに食料盗まれたり
着ぐるみ感全開のサイに追い回されたりと

ベタなアフリカギャグ

が執拗に繰り返されます。

何度教えてもガラスに顔をぶつけて怪我をするマンボウのように
馬鹿の一つ覚えのベタギャグを繰り出し続ける登場人物たち。
「ああ、もうこれ以上耐えられん…ちんこいじりに逃避したい」
とリモコンのポーズボタンを押しそうになったそのとき…
激しい暴風雨がふっと止み、台風の目に入ったときのような
奇妙な感覚に突然襲われた私。
こ…これはもしかして…

“ベタの向こう側”?

香港映画好きの間で、まことしやかに囁かれているあの伝説。
ベタでベタで死ぬほどベタで
もうこれ以上耐えられないという地点を突破すると
そこに広がっていると言われる、安息の地。

ベタの底がこんなに清浄だなんて!(古い)


…しかしこの映画、ここからが凄い。
今まで緩い坂道を惰性で転がり続けていただけのポンコツが

ラスト20分でいきなり

アクセルを限界まで踏み込むのです。

奴隷商人の白人が、悪徳部族を率いニカウ村を襲撃。
その部族の最終兵器は、黒魔術によって蘇らせた死体です。

ご先祖様VSブラック・ゾンビ

血で血を洗う死体同士の熱いバトル
これがほんとのデスマッチ。

コレを見てすでに震えるほど興奮していた私ですが
この映画、ラストにそれを上回るギミックを用意していました。
なんとなんとなんと


ニカウさんに


ブルース・リーの


霊が憑依!!!


感動のあまり私の両目から溢れる滂沱の涙。
滲んだ画面の中で熱い雄叫びを上げるそのシルエットは
完璧にブルース・リーのそれでした。
生真面目なニカウさんのことなので
きっと一生懸命ビデオを見て研究したのでしょう。


これだからバカ映画発掘は止められない。


やっぱり僕たちのニカウさんは
アフリカの大地のようにデカかったです(号泣)!





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↓1ヶ月ぶりにジョギングしたら膝が・・・膝が・・・


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# by taku-nishikawa | 2008-10-31 21:43 | Comments(6)
ひとり大恐慌
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またまたやってしまひました…

季節の旬のご挨拶、自己嫌悪スパイラル。
ブログの更新頻度で一目瞭然ですが
ここ1ヶ月ほど、濁った淀んだ腐った沈んだ地団駄示談だ
逃避の日々を送っておりました。

で昨日、財布が空になりまして
銀行で金を下ろそうと通帳を取り出した際
出入金履歴を見て、凍りつきました。

今月だけで

パチンコ30万いかれとる。

ギャンブルにハマった経験のある人ならわかると思いますが
頭に血が上りますと、金が金でなくなると申しますか

むしろ金を捨てたい

っつー暗黒モードに入っちゃうんですね。
んで私の場合、「熱くなる」とゆーよりも
前述のように極端な現実逃避が目的なので
この濁りに濁ったグルーヴに浸り切ってしまう癖がある。


ここのところ本当に一筋の光も見えなくてですね…
この暗いリズムに包まれて、目隠しをして踊り狂っていた私。
それが預金残高を見たショックと
仕事の方でちょっとだけ嬉しいこともありまして

やっと抜けましたトンネル。

今朝は朝から1ヶ月ぶりに洗濯と掃除をし
仕事もちょっと頑張りまして
今はドビュッシーのCDをバックにこの文章を書いてゐる。
(気持ちが荒んでいるときクラシックは聴けない)

まぁ、こうして無事現実に復帰できた訳ですから
30万も授業料と思えば安…安…安ぅぅぅぅぅ

安いなんて口が裂けてもうくく。


だって30万ですよ。
ハンバーガーが3000個食えるし
3食牛丼だったら、10ヶ月も延命できるんですよ。
(この食生活で生き延びる意味があるかどうかは微妙ですが)

趣味の方に換算してみますと
私が年間で映画に使う金額が、たぶんこれくらい。
いやー、お金の使い方(あるいは捨て方)って
ほんと様々ですよね…。


てな訳でそんな最低の日々の中も映画だけは見ておりましたので

明日からまたブログ再開します。

コメントして下さった方、レス遅れまくってすみませんでした。


ところで今日の掃除の際、1ヶ月ぶりに台所に近づきまして
鍋の蓋を取ったら出てきた光景に
思わずヤンキーテイストで「ワーオ」と叫んでしまいました。
もはや最初に何が入っていたのかは思い出せないのですが

蓋の裏までびっしり伸びた菌糸の樹海。

ほんと、標本にしたいくらい見事に育っておりました。
生命のゆりかご、コアセルベート所沢。

そんな我が家の新しい家族のポートレートを披露して
今日の記事の締めとさせていただきたく存じます。
ご静聴、ありがとうございました。

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3人目の旅の仲間が現れた!





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↓嗚呼、また鍋を買いに行かねば。


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# by taku-nishikawa | 2008-10-30 21:04 | 仁義無き日常 | Comments(18)
『レッド・クリフ PART1』(2008・米/中/日/台湾/韓国)
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ジョン・ウーと言えば、もうアレに決まってますよね、みなさん。

白いワニ。

あ…これは江口寿志と。
まぁまぁまぁ、そんなに怒らなくってもいいじゃないですか。
「白いハト」でしょ。
わかってますってば…冗談のわからない人だなぁ。
こんなミクロなことでキレてたら

阪神ファンなんかやってられませんよ!


さてさて、『三国志』の中でも1,2を争う有名エピソード「赤壁の戦い」を
「長年の夢」と語るジョン・ウーさんが満を持して映画化しましたのが
この『レッド・クリフ』。

予告編の段階ですでにハトが映ってて笑ったんですが 
実を言いますと今回…

いつもより多めに

ハトが飛んでおりまーす!

はい、こんだけ働いてギャラ同じ。(染太郎フォーエバー)


用意していたギャグも披露できましたし
もうここで死んだって思い残すことは何もありません。

……………

どーも死ぬ気配がないようなので(ちぇっ)続きを書きます。

私、以前に『三国志』がらみの仕事をやったことがありまして
そのときに吉川英二の文庫版をひととおり斜め読みしたんですが

斜めに読んだから全然意味がわからない。

…もーね、ほんとに興味が持てないんですよ、こーゆーの。
もともと歴史があんまり好きじゃないってのもあるんですが
戦国武将とか国盗り物語とかって類のものに
どうやってコミットしていいのかまったくわかんないんですね。
よく『プレジデント』とかのビジネスマン向け雑誌に
“これからは信長的ビジネスモデル”みたいな見出しあるじゃないですか。
あーゆーの見るたびに、ちっちゃくですが舌打ちしてます。すいません。

三国志ってマニアとそうじゃない人の落差が死ぬほど激しい世界ですけど
そんな訳で今回の私は「素人側」ということでひとつ。
で、まずはその素人目で見た各キャラクターの印象をば。

曹操は永井豪タッチのギラギラした男を想像してたんですが

「年取って世知辛くなった城島リーダー」

ってルックスの、色ボケジジイ。
劉備はってーと、目のキラキラした美男子のイメージだったんですが

「定年後、趣味はカルチャーセンター通い」

みたいな、ほんとーにひたすらただのオッサン。
関羽と張飛はまぁ、イメージ通り。可もなく不可もなし。
中村獅童は元海賊の甘興。
これはたたき上げの鬼軍曹って感じで
なかなか見せ場も多く、得な役もらったなーと。

で、残るは主役の2人…孔明と周瑜。

これがかなりいい線行ってます。

孔明の「頭は切れるけど、どこか青さが残ってる」感じを
金城武がやるとなかなか魅力&説得力ありますし
逆に周瑜は「裏も表も知り尽くした円熟期」って感じで
脂の乗り切ったトニー・レオンがまさに適役。
この2人の顔見てるだけでわくわくします。

話の展開は、おもっくそスローテンポ。

孔明と周瑜の琴バトル

なんかにめちゃめちゃ時間かけている。『クロスロード』か!
実はこれがなかなか熱くて
チョーキングとかハーモニクスとかチョッパーとか、技の嵐。
「琴ってこんな音出んの?」って感じで弦楽器好きは必見。

トニー様のベッドシーン

も実にしつこく、女性ファン大喜び間違いなし。
(今回は叩いたり縛ったり変わった体位はありません)

その上ジョン・ウー印のスローモーションがやたらと多い訳で
こんなにゆったりした語り口で、ちゃんと話終わんの?
と心配しながら見ておりましたら…

全然終わんないでやんの!

「さーこれから赤壁だ」ってとこで第一部終了。
そりゃ時間がいっぱいある訳ですよ。
「赤壁の戦い」が始まるまでの部分に、2時間半かけてるんですから。

実はこの映画、タイトルに「PART1」ってついたのは最近の話。
最初の頃はただの『レッド・クリフ』で宣伝されてて
私はてっきり1作でちゃんと終わるもんだとばかり…。

いや、ダラダラしたテンポ感は悪くないんですよ。
歴史ものであんまり展開が早すぎるのって、何か興ざめでしょ。
ジョン・ウーって監督の才能は
とにもかくにも「絵」で魅せることだと思うんですが
題材が歴史ものってことで

絵巻物見てる感じが、なかな心地良い。

ゆったりした語り口が、この監督の資質に合ってんじゃないすかね。
ジョン・ウーがハリウッドに渡ってからした仕事の中では
一番まともな映画になってる気がします。

…でも、だからって2本に分けちゃうのはねぇ。

続き、すぐ見たいですよやっぱ。

5時間で3000円、みたいな公開の仕方は無理なんでしょうか。
前半と後半の間に30分休憩入れて。
休憩時間に喫茶店に入ったカップルが
「続き、どうなるんだろうね?」なんて予想しあってる光景とか想像すると
何か楽しそうじゃないすか。


…感想の方もダラダラ長くなってしまいましたが
主役の2人がとにかくキラキラしてて
金かけまくった映像も、見どころたっぷり。

全後半合わせてなら

オススメですぅ~。






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↓タダ酒うまい。


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# by taku-nishikawa | 2008-10-20 02:25 | 超大作地獄 | Comments(7)
『ノストラダムスの大予言』(1974・東宝)
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西山家に古くから伝わる、ノストラダムスの予言書。
江戸末期には黒船襲来を言い当て
太平洋戦争下では原爆投下と日本の敗戦を予言。
現代の家長は科学者で
環境破壊による異常気象、公害や食物汚染による突然変異
そして全世界を巻き込む最終戦争の危険を
ノストラダムスの言葉を引きながら、警告していた。
果たして1999年、恐怖の大王は降ってくるのか…?


奇形児やミュータントのエクストリーム描写のため
ソフト化不可能とされている

いわゆる“幻の映画”。

大槻ケンヂを始め、リアルタイムで劇場へ行った多くの人たちに
根深いトラウマを残したことでも知られています。


五島勉の原作本が大ヒットした1973年、私は4歳。
大人たちがやたらと騒いでたのを、ぼんやりと覚えています。
当時は水俣病とかイタイイタイ病とか足尾鉱毒事件とかサリドマイド児とか
公害の脅威を日本人が極めてリアルに意識せざるを得なかった時代で
『ゴジラ対へドラ』(1971・東宝)なんて、子供向けの娯楽映画にまで
そういった危機意識が如実に反映されており
『漂流教室』(連載開始は1972年)のディストピア的な未来観なんかも
時代的にかなり説得力があったのだと思います。
とはいえ上記のように当時の私はまだまだ幼く
たまに光化学スモッグ警報が出たりしますと、授業が休みになる嬉しさも手伝って

光化学…超カッケー!

とのん気なことを思っていた訳で。


で、映画なんですけどね…いや、ごくごく軽い気持ちで見始めたんですよ。
「今日は真面目な映画見る元気ないから、バカ映画でひと笑いしとこーかー」
みたいなつもりでね。

それが…まったく笑えないのです。


環境ホルモンや電磁波等
人体への影響が危ぶまれる未知の要素が無数に伝えられる中
食物偽装、薬物混入といったニュースが頻発。
もはや何を食べ、どう生きていったらいいのか正解が見えない。

環境破壊は「自然を守ろう」なんて段階は遥か昔に通り越し
異常気象が我々が肌で感じるレベルまで降りてきて
今年の夏の“ゲリラ豪雨”くらいでは驚きもしなくなっている我々。

奇形児が生まれると、親には死産と伝え、赤ん坊は放置して死に至らせるという
背筋の寒くなる産婦人科医の話が映画には登場しますが
遺伝子異常を出産前に検知し、親が産む産まないの選択ができるようになった現代。
無論、「産まない」を選択する親が圧倒的大多数な訳で
見た目がソフィスティケイトされてる分、ある意味映画以上に恐ろしい現実。

加えて、金融恐慌の一歩手前まで来ている現在の経済状況。
私の友人が、知的障害者の職業支援所で働いているのですが
小泉政権化で施行された「障害者自立支援法」の影響で
現場はかなり悲惨なことになっているらしい。
ひとたび金がなくなれば最初に切り捨てられるのは常に弱者。

また「戦争は常に貧困から起こる」という真実は歴史が教えている通り。
世界連動型金融不況がこのまま悪化していけば
現在も各地で進行している地域紛争が
大国をも巻き込んでいく可能性は限りなく高い。


要するに何が言いたいかといいますと

今ほどこの映画が

不気味に感じられる時代はない。

時代が一回りして、30年前と同じ種類の不安感を
人間が抱えるようになったのではないかと。
しかもその30年間ぶん、科学や文化が進歩してこなければならなかったはずなのに
事態が改善するどころか、むしろ深刻化しているという閉塞感。

映画『20世紀少年』があそこまでつまらなかったのは
作品の出来のひどさということはもちろんありますが
オウムの事件の影響化で描かれた原作が
現代の日本人が抱えている不安感とズレていたというのが
根本的な原因ではないのかと。


ニューギニアの原住民がゾンビ化したり
妊娠した由美かおるが浜辺で黒沢年男とダンス踊ったりと
アホらしいシーンもいっぱいある『ノストラダムスの大予言』ですが
文明が完全に崩壊した、泥沼のような未来世界で

醜いミュータントの子供2人が

ミミズ(食物)を奪い合い争っている

というラストシーンに、寒気が止まりませんでした…。


いつも下ネタ尽くしの私にしては
確かに今日の記事はらしくない。

オイラだってうんこちんこ言ってたいよ!

この映画を「バカ映画」として笑える時代になってほしいものであります…。





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↓今こそ映画化すべきだ『漂流教室』。


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# by taku-nishikawa | 2008-10-16 19:23 | 超大作地獄 | Comments(8)
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