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漫画家Nのイラストと文章で綴る映画な日々

にしかわたく (漫画家)

マンガ家・イラストレーター。生まれて初めて劇場で見た映画は『グリズリー』と『テンタクルズ』の二本立て。
現実逃避のスピードを極限まで加速すればいつか現実を追い越せると信じ、今日もロスト・ハイウェイをひた走る36歳、デブ専。
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<   2007年 01月 ( 18 )   > この月の画像一覧
『グレイフォックス』(1984年・カナダ)
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実はここ3日ほど煙草を止めてまして
ニコチンの禁断症状でのたうちまわっております。

この地獄の苦しみを映画でまぎらわそうと思い
部屋にあるビデオを片っ端から物色
押入れの奥から発掘したのが

この『グレイフォックス』でした。


西部開拓時代、駅馬車強盗で名を馳せたビル・マイナー。
無駄な殺生はしない彼の流儀は“貴族強盗”と呼ばれ
「ホールド・アップ」という強盗の決まり文句は
彼が最初に使ったとも言われている。
長い獄中生活を終えたビルはすでに老人。
外の世界は彼の知っていた19世紀から、20世紀の新時代へと移行していた。
妹夫婦のもとに身を寄せ堅気の仕事に就こうとするが、性に合わず
たまたま映画館で見た『大列車強盗』(世界最初の西部劇と言われている)に興奮し
列車強盗を始め、流浪の生活に戻ってしまう。
逃亡の果てに、カナダの田舎町に身を隠すビル。
そこで知り合った女流写真家ケイトに恋をし
つかのまの幸福を味わうビルだったが
追っ手はすぐそこまで迫っていたのだった…。



『グレイフォックス』は
『ケーブルホーグのバラード』や『許されざるもの』と同じように

西部劇の終焉を描いた西部劇。


主演はリチャード・ファーンズワース。
リンチの『ストレイト・ストーリー』でトラクターを運転してた
あのお爺ちゃんです。
気の毒な話ですが、この爺さん
『ストレイト~』が完成した翌年
癌を苦に拳銃自殺してしまいました。
もし『ストレイト~』を見なかったら
私はこの俳優を一生知らずに終わっていたと思うので
その点、リンチにはありがとうと言いたい。


劇中、ケイトがビルに向かって

「あなたの顔には炎が宿っている」

と言うシーンがあります。
文字で読むと、くっさい台詞だなと思うでしょうが
リチャード・ファンズワースの何とも言えない顔を見てると
つい納得してしまうから不思議。


『ストレイト・ストーリー』に
この爺さんが若き日の戦争体験を語る、なかなか痛切なシーンがありました。
私があのくだりを見て思ったのは

人は年を取ると丸くなるように見えるけれども

角が取れるのは外側だけの話で

一度芯まで刺さった棘は、決して抜けないものなんだな



ということでした。

時間の経過とともに

傷との付き合い方は覚えていくけれども

傷自体がなくなることは決してない。



自分の貧しいボキャブラリを使い
こうして脳内で理屈をこねておりますと
いつもいかんともしがたい

自己啓発セミナーの香り

が漂ってきちゃうんですけど
ファーンズワース爺さんはこういうのを全部


目で


語っちゃいます。



史上、このクラスまで達したのは
ゴールドセイントと高倉健しかおりません。


爺さんの目力(めぢから)が『グレイフォックス』の中で語るのは

時代に合わせて生きることができない、荒ぶる魂

年を取っても消すことのできない、体の奥の炎。



・・・つくづく

凄い俳優ってのは。

いるもんだなぁ、と。



この映画、ラストが赤面するほどロマンチックで
もし隣に監督がいたら
思わず抱きついて、キスしちゃいそう(おいおい・・・)。


ほんとうに魔法のような2時間。


煙草のことなんか、1度も思い出しませんでした…






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by taku-nishikawa | 2007-01-31 00:00 | 天国行き | Comments(3)
『DOA : デッド・オア・アライブ』(2006年・米/独/英)
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2月10日公開の『DOA : デッド・オア・アライブ』
怖いもの見たさで試写に行って参りました。


どっかの島で異種格闘トーナメント。

この図式を最初に作ったのは
言うまでもなくブルース・リーの『燃えよドラゴン』な訳ですが
これは格闘ゲームのサブストーリーとしては
まことに都合のいい設定でありまして
やはり映画化された洋ゲー『モータル・コンバット』もまったく同じお話でした。
・・・つーか現実問題、この手の映画に

誰もストーリーなんか

期待しちゃいないんですわ。


カプコンの『ストリートファイター』が人気爆発
セガが『バーチャファイター』で3D革命を起こし
ゲームの世界にも異種格闘ブームが巻き起こってから
はや十数年・・・
格闘ゲームはもはや飽和状態に達し
大ヒット作はなかなか出にくい状況が続く中
テクモという弱小ゲームメーカーがすがりついたのは
大変原始的な発想でした。


いかにエロく


乳を揺らすか。


重力による乳揺れの軌道計算・・・
衝撃を受けた乳の変形シミュレーション・・・
殴られれば殴られるほどなぜか立つ乳首・・・
Xbox360のハイ・スペックの
実に3分の2は乳がらみの計算に充てられているという噂・・・
(いい加減な憶測に基づいております)

そんな小粋な乳ゲーム『デッド・オア・アライブ』ですが
何かの間違いで世界中で

700万本も売れてしまったらしく

このたびめでたく映画化とあいなった訳です。


さて、かように前置きを長く書きます時は
たいてい映画がつまらなかった時でして・・・

この映画の売り文句に


チャーリーズ・エンジェルよりセクシーで

HEROより過酷な戦い!!


っちゅーのがあるんですが


チャーリーズ・エンジェルより無駄にセクシーで

HEROより興行的に過酷な戦い!!


・・・という方が実情に近いでしょう。


主役は『シン・シティ』のサムライ・ガール、デヴォン青木
欧米で人気の出るアジア系の女の子というのは
こちら側から見ると、えてしてアレな感じのことが多いんですが
この娘もその例外ではありません。

天性の奇天烈フェイスに

ますます磨きがかかっております。


彼女が演じる“かすみ”は
忍者の末裔って設定なんですが
監督は今時珍しい
日本についての知識が「ゲイシャ」と「フジヤマ」以外ないってタイプらしく
すべて妄想のみによって構築された

美しすぎる国ニッポン

が画面上に展開し、日本人の観客に失笑というプレゼントを振りまきます。


さて、ケイン・コスギ。
あ、そうそう。出てるんですよ。
初のハリウッド進出だそうです。
これがね、ひどいと思うでしょ?

実は意外と見れちゃうんですよ。

いや、別にケインは普通に学芸会演技なんですけど
まわりがさらにひどいんでめっちゃ目立つんです。


やったね、ケイン!


とゆー訳で、ケインのファンの方は必見です!!!
(そんな奴会ったことないけど・・・)





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by taku-nishikawa | 2007-01-30 06:08 | アクション地獄 | Comments(0)
『幸せのちから』(2006年・米)
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えーと、あらすじはみなさんご存知ですよね。
ホームレスから億万長者まで成り上がった
実在の男の一代記であります。


シンデレラマン』のときにも書きましたが

貧乏家族の話

ってのは私の大の好物でありまして
この映画には、見る前から結構期待しておりました。

とはいえ、ばりばりのハリウッド映画で
そのうえ主演が派手好きのウィル・スミスですから
まぁホームレスだなんだって言っても
最終的には後味の良いサクセス・ストーリーなんだろうなと
たかをくくって見に行ったんです。


で、蓋を開けてびっくり。


しっ


渋いぢゃ


ないですか・・・


何でしょうこの地味っぷりは。
まるで『鉄道員』だの『自転車泥棒』といった
ネオリアリスモの映画を見てるみたいです。
ほんとにこれハリウッド映画なの?
と思ってクレジットを見たら
案の定監督はイタリア人(しかも新人)。


CMでも流れてますが
地下鉄のトイレで親子が夜を明かすシーンがあります。
子供がやっと寝付いたと思ったところに
誰かが外からドアをガンガン叩くんですね。
あまりの情けなさに、ウィル・スミスの目から涙がぼろっと。

・・・こんなしみったれたシーン
久しぶりに見ましたよ。

思わず

「がんばれ、父ちゃん」

と心の中でつぶやいてしまいました。


最後まで派手な演出を徹底的に排除しているので
肩透かしを食う観客は多いかもしれませんが
(フツーの映画だったら絶対拾いそうなエピソードをことごとくシカトします)

この映画、私はなかなか気に入りました。


それにしてもウィル・スミス・・・
自分の息子を起用したのはまぁご愛嬌として
ハリウッドでは無名に近いイタリア人監督を抜擢した慧眼といい
このおとなしい映画の中でもボロの出ない演技力といい

奴ぁ本物だよ、マスター。

じゃオイラ、ちょっくら風に当たってくらぁ。
委員長が来たら、よろしくな。
(といいつつ750ライダー退場)







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by taku-nishikawa | 2007-01-29 03:06 | ノンセクション地獄 | Comments(3)
『どろろ』(2007年・東宝)
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どろろん どろろん

でろでろ ばぁ


・・・というのはもちろん『ドロロンえん魔くん』の間違いですが
初日に行ってまいりましたよ、『どろろ』。
劇場の中は中高生でいっぱいで
自分が昔『里見八犬伝』を見に行った時のことを
思い出してしまいました。

こーゆー嘘八百の作り話で

子供の小遣いを巻き上げる

映画っちゅー商売・・・

やっぱり素敵ですねぃ。


私は、『どろろ』を読んでない奴は非国民だと思っておりますので
今日はネタばれ全開で行かせていただきたいと思います。


それにしても映画見る前に
こんなテンション上がったのは久しぶり。
なんてったって

日本漫画史上最強のダークヒーロー

を実写で拝めるんですからね。
いや、訂正。日本じゃなくて世界最強です。
ダークさで言ったら、百鬼丸に勝るキャラクターは絶対にいません。


・生まれつき体のパーツが一個もない48重苦ですよ!

・ヘレン・ケラーでさえ3重苦だから
 単純計算で16倍苦労人なんですよ!


・ぱっと見イモムシなんですよ!

・『デアデビル』なんか、目が見えないってだけで
 ぶつくさ言ってるんですよ!


・『ジョニーは戦場へ行った』が
 子供の遊びに見えてくるんですよ!


・あっでも『デロリンマン』なら勝てるかもですよ!


・・・つーか、こうやって書き出してみるとつくづく思いますが
この身障者ネタ満載の作品を
よくメジャー会社で映画化できたもんですねぇ。


さて、肝心の映画の出来なんですが
やっぱ私的には

イマイチ

ってことになっちゃいますかねぇ・・・。


『黄泉がえり』で悪夢を見せてくれた塩田明彦

が監督なので
ドラマ部分の薄さは覚悟してたんですけど
一番痛かったのはアクションシーン。

殺陣とかアクション指導が悪いってゆーより
実写とCGの混ぜ方、あとカメラワークに

センスがまったく感じられません。

(ああこーゆー高飛車な言い方する奴大嫌い・・・)

CG丸出しで「いかにも絵が動いてます」
って感じの興ざめなシーンが続くかと思えば
往年の名番組『ウルトラファイト』を髣髴とさせる


着ぐるみ怪獣

も出てきたりして・・・
これはこれで愛嬌があるっちゃあるんですが
せっかく20億円もかけてるんですから
もうちょっときっちりした映像を作っても罰は当たらないと思います。

映像ばかり凝る監督というのも問題ありですが
(いますねーウタダの旦那とか)
これからの映画監督は、CGパート全部丸投げみたいなタイプじゃ
やっぱりきついんじゃないかなぁなんて思ってしまいました。


原作と違う点で私が気になったのは
リアルな戦国時代の話から
完全なファンタジー世界へ設定を変えてしまったところ。
百鬼丸の体を作ってあげるおっさん(原田芳男)が
まじない師って設定になっちゃってるんですよ。
読んだのが大昔なのではっきりとは覚えてないんですが
このキャラクター、原作では確か普通の医者でしたよね。
百鬼丸が義手や義足の扱いを覚えるのに苦労するくだりが感動的だったのに
映画では、戦で死んだ子供たちの遺体から
錬金術みたいな妖しげな技で、“生きた義手・義足”を作っちゃうんです。
原作の百鬼丸は、ぱっと見は普通の人間に見えるんだけど
近づいてよく見ると、全部作り物(多分木製)で
からくり人形みたいなっている。
映画は、いくら作り物といっても生身なので
「本当の体を取り戻したい」ってコンセプトに
説得力がなくなっちゃってるんですよ。

もともとこのストーリーの元ネタは

ピノキオですからね・・・。

ここは結構重要なポイントだと思うんです。
こういうところこそCGの使いどころだって気がするんですが…。

そんなこともあり、結果的には

フリーク色は薄まって

しまっております。
ま、全部再現したら成人指定になっちゃいますけどね。
人によってこのマンガのツボは違うと思うので一概には言えませんが
個人的には『バットマン』レベルの
ダークヒーローものの傑作になりうる素材だと思ってたので
やはりちょっと惜しい気がしてしまいました。


珍しく熱くなって文句ばかりならべてしまいましたが
良かったところは、何と言っても主演の2人。
特に妻夫木くんは

顔の甘ったるさがいかにも手塚キャラ

って感じでぴったりでした。

とゆー訳で、2作目はキャストはそのままで
監督はストーリー的にはティム・バートン・・・
映像的にはギジェルモ・デル・トロあたりを起用していただきたい。
がんばれ東宝!(無理だ)


あー、今日はすでにずいぶんな量書いちゃってるんですが
ひとつどうしても懺悔したいことが・・・

この間、銀座のレストランで友達と『どろろ』の話してたら

百鬼丸の局部は

何パーツなのか?

という疑問が湧いてきまして。

・棒と球、全部セットで1パーツ

・棒が1パーツ、球が2個セットで1パーツ、計2パーツ

・棒と球、全部ばらばらで計3パーツ

その場の話の流れでは、欠損が48箇所もあるんだから
やっぱ全部バラバラの扱いなんじゃないの?
ということになったんですが

多分その妖怪は3つ首で

真ん中の首だけ長いんだよ!

みたいな感じで盛り上がり

真ん中の奴だけやっつければ

避妊しなくていいから生でやり放題だよ!

パイプカットいらずだよ!

といったような内容を大声で叫びまくり

まわりの女性客をガン引き

させてしまいました。


すいません・・・
生きてて
すいません・・・








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by taku-nishikawa | 2007-01-28 06:40 | SFホラー地獄 | Comments(8)
『ディパーテッド』(2006年・米)
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いきなりで申し訳ないんですけど…


まーこれが


びっくりするほど


つまらない!


私は『インファナル・アフェア』を見てないんで
本家と比べてどうのこうのってのは言えないんですけど
脚本がまずいとか演出がまずいとか演技がまずいとか
考えるのもめんどくさいくらいに

とにかくドキドキしません。


感情移入できるキャラが一人もいなくて
登場人物たちが生きようが死のうが

どぉおでぇもいぃいでぇすよぉお!
                        (だいた“スピード離婚”ひかる)
という感じなんですね。


人生初デートで『グッドフェローズ』を見に行って空振って以来
スコセッシ監督とは犬猿の仲の私。
(向こうからすればただのストーカーですが…)
作品はほとんど全部見てると思うんですけど
いまだにこの人のツボがどこにあるのか全然わかりません。
お気に入りのスコセッシ作品を強いて挙げれば
『タクシードライバー』と『救命士』かなぁ…
つーかこれはスコセッシが好きっていうより
ポール・シュレーダー(脚本)のファンだからですな。


無冠の帝王と言われて久しい
スコセッシ(&ディカプリオ)ですが
奴がオスカーを取ろうが取るまいが
オイラは

どぉおでぇもいぃいでぇすよぉお!
                           (だいた“痛々しい”ひかる)


最後にキャスト陣について一言。

マット・ディモン、レオナルド・ディカプリオ、
ジャック・ニコルソン、マーク・ウォルバーグ…


よくもこれだけ


サル顔男優


を集めたもんだと。

まさに猿人度のグラデーション。
人類の進化を1本の映画の中で体感できる…
こんな映画は他にありません!


↓キャラクター相関図

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by taku-nishikawa | 2007-01-27 01:20 | 男気地獄 | Comments(9)
シネマの達人
お知らせでーす。

以前もちょっと書きました

「シネマの達人」

という高飛車な名前の映画サークルに参加してまして。
実はこのサークル、毎月web上でクロスレビューなど行っておるのですが
今月は私が監修をやらせていただきました。

http://www.rosetta.jp/cinema/index.html

クロスレビューは『硫黄島からの手紙』『リトル・ミス・サンシャイン』『イカとクジラ』の3本。
旧作紹介のコーナーもありまして、『タンポポ』を取り上げてます。
(先日ここのブログでいきなり『タンポポ』が出てきたのはそういう訳)
にしかわはコラムと4コママンガなどを
ちょっとよそ行きな感じで執筆しております。

興味のある方は覗いてみて下さいな。




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by taku-nishikawa | 2007-01-26 19:28 | 宣伝地獄 | Comments(4)
『マリー・アントワネット』(2006年・米/仏)
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予告で見てた、音楽と映像のミスマッチは結構楽しかったし
キルスティン・ダンストもみんなが言うほどミスキャストではなかったと思うし
映画全体のほんわかした雰囲気もそんなに嫌いではなく
あのマリー・アントワネットも、結局ただの女の子だったんだよ
ってゆー監督のメッセージもよくわかったんだけど

映画が終わったとき言いたくなるのは次の一言。


・・・それで?


少なくとも最後にギロチン断首シーンは入れるべきだったと思います。
ソフィア姉さまの桃色ガーリーワールドに土足で侵入してくる
美しくもかわいくもない、圧倒的な暴力。
面白いと思うんだけどなぁ。
第一、監督としてサービス精神が足りないっすよ。
2時間我慢した観客に首ちょんぱくらい見せてあげたって
罰なんか当たんないでしょーに・・・

「わがまま王女は意外とわがままじゃなかった」
という内容のこの映画ですが

監督のソフィア・コッポラ自身はかなりのお姫様育ちと見た。


食べるパンがないなら

『ヴァージン・スーサイズ』でも

見とけば?


くらいのことは言いそう・・・



さて、この映画に関してはもう言いたいこと言っちゃったので
ついでに便乗企画やっちゃおうと思います。
題して


私の好きな


キルスティン映画


ベスト5!!!


もう10年近くコイツはブスだブスだって言い続けてるんですが
いい加減飽きてきたので、これからは褒め殺し路線に変更します。


【第1位】『スモール・ソルジャーズ』(1998年・米)

ジョー・ダンテの代表作といえば世間的には『グレムリン』だが
私は圧倒的にこちらが好き。
子供相手でも容赦せず、自前の邪悪な世界観を押し付ける演出がたまらない。
キルスティンは主人公の隣に住むちょっとだけかわいい女の子、という
誰がやっても大差なさそうな役を好演している。


【第2位】『スパイダーマン2』(2004年・米)

この年、私が最も泣いた映画。
トビー・マグワイアがオタクにありがちな視野狭窄力を発揮
大してかわいくもない幼馴染のキルスティンを
絶世の美人だと思い込んでいるとこが痛々しい。
誰か奴の目を覚まさせてやってくれ!


【第3位】『ウィンブルドン』(2004年・英/仏)

キルスティンとポール・ベタニーという
爽やかさのかけらもない組み合わせのスポーツラブコメ。
テニスのトッププロを演じるキルスティンだが
もしかしてこっちが地?と観客に疑わせるほど
体育会系女のがさつさを、余すところなく演じきっている。


【第4位】『チアーズ!』(2000年・米)

この映画に出てくるたくさんのチアガールたちの中で
明らかに一番貧相なキルスティンが主役をやっているところが最高。
自虐ネタとしての完成度は他の追随を許さない。


【第5位】『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』
                             (1994年・米)
今日の今日までこれがキルスティンのデビュー作だと思っていたが
調べてみたらこれ以前に4本の映画(『若草物語』の末っ娘とか)
に出演していて驚いた。
大した映画でないことは重々承知だが、私はこれを10回近く見ている。
タンディ・ニュートンのメイド服姿が萌えポイントである。



『スパイダーマン2』と『ウィンブルドン』はともに2004年の作品ですが
キルスティンはこの年、『エターナル・サンシャイン』にも出演。

この3本、全部傑作。

持ち前の演技力に加えて、作品選びの目が確かなことも
彼女の順調なキャリアの一因なのでしょう。


ま、ブスはブスなんすけど(笑)。





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by taku-nishikawa | 2007-01-26 02:22 | カス映画地獄 | Comments(8)
『それでもボクはやってない』(2007年・アルタミラピクチャーズ)
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地味な映画なのに
2時間半、1度も時計を見ませんでした。

ええそれはもう

評判通りの面白さ。

まぁとりあえず見て損はありませんので
みなさまどうぞ劇場までお出かけ下さいませ。



・・・さ、下手糞な映画評はこのくらいにいたしまして
早速私どもの専門分野の方へ参りましょうかね。

この映画の中で
痴漢の容疑がかけられた主人公のアパートからあるブツが発見され
不利な証拠として裁判に提出されるというシーンがあります。

“痴漢もの”AV。


人生、いざという時のエログッズの処理。

世のすべての男性にとって、永遠のテーマであります。
今日はこの場をお借りいたしまして
男の劣情が最期の眠りにつく逆パワー・スポット


「エロ捨て山」


について考察してみようと思います。


みなさんは「エロ捨て山伝説」を聞いたことがあるでしょうか。
昔々、貧しい農民たちが
口減らしのために山や河原にエロ本を捨てたという
あの悲しい伝説です。

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これは数年前
私が山梨県でのフィールドワークで採取した貴重なサンプルですが
この1枚の写真からだけでも、様々なことが読み取れます。

・持ち主の青年(少年)の在りし日のフィーバーぶり。
・ある日突然彼を襲った、虚無感と罪悪感。
・エロ本を自転車のカゴに載せた彼が、夕闇の中青ざめた顔で疾走する姿。
・自らのエロス履歴を抹消したはいいが
 ちょっと惜しくなり、立ち去る前にしばししゃがみ見。


注目すべきは
これら自然の中に捨てられたエログッズが

次の世代へのバトンタッチ

の役割をも果たしていること。
思い出してみて下さい。
私たちのエロスのスタートラインは
コンビニの本棚でもビデオ屋のアダルトコーナーでもなく
空き地に捨てられたエロ本だったという事実を。
このような一種の

”エロ生態系”

が自然に次代のエロの担い手を育て上げて行くのです。


枯れた雑草と雨でパリパリになったグラビアページ・・・
これはもう日本の風物詩と言って差し支えありません。
松尾芭蕉なら、次のように歌ったことでしょう。

エロ本や

つわものどもの

汁の跡




さて、ここで私自身を振り返ってみますと
6年前にパソコンを買って以来

エログッズ総デジタル化時代へと突入しました。

ネットで拾って来た動画でハードディスクがいっぱいになりますと
(これがあっという間なんですわ)
データをゴミ箱へ移動、コマンド・・・削除。
あっさりしたもんです。

昔日に感じた罪悪感と
その裏返しの興奮
喉を焼く草いきれと
やけに重い自転車のペダル
ドス赤い夕焼けと
いつの間にか光っていた一番星


そんな熱く暗い気持ちからは
ずいぶん遠い場所へ来てしまったように感じていました。

しかし先日、飲み会でこんな話をしていたところ
ある人が私に向かって衝撃的な一言を放ちました。


サイバー空間のどこかには


”バーチャルエロ捨て山”


が存在するのではないか?



………………………………………………………………………………
その瞬間、私は本当に見えたような気がしたんです。

エロ本やエロDVDが積み重なった山のてっぺんで
仁王立ちしているローレンス・フィッシュバーンの姿が・・・

ゴミの中から拾ったSMグッズとボンデージ服を
試着してみているキャリー・アン・モスの姿が・・・

1000人に分裂した姿で
全員まったく同じタイミングで激しい自慰行為にふけっている
ヒューゴ・ウィーヴィングの姿が・・・

そしてバーチャル空間のエロ捨て山のふもとに
エロ本の入ったダンボール箱を抱えて
不安げな表情でたたずむキアヌ・リーヴス。
彼がサングラスを外すと
そこには・・・


私の顔が


ありました。





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by taku-nishikawa | 2007-01-25 00:00 | 裁判地獄 | Comments(2)
タイムカプセル from 2006
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いやー、正月からこっち

調子が悪い悪い。

何かこの部屋全体に、負のオーラってんですか
漂ってんですよ、そーゆーの。
オーラもここまで濃くなると

実際に臭いもしたりする

から不思議です。
どんな臭いかって言いますと
そうですね・・・基本、酸っぱいんですけど
変な甘さもあって、ちょっと目にしみます。
他のことに集中してるときはいいんですけど
ふと我に返って臭いに意識が集中してしまうと

軽く吐きそうになります。

凄いもんですねオーラってもんは。


つーか・・・

何か腐ってね?


いや、人間というのは自分にさえ嘘をつく生物でして。
実はわかってました最初から。
問題は洗濯機の上に置いてある、あの鍋なんですよ。

え?中身?
中身はクリームシチューです。
ええ、作ってから半分は食べたんですけど
残りは・・・


去年の


クリスマスから


そのままに


なっております。




・・・私、実は前科持ちなんです。

3年くらい前でしたかね
やはり鍋いっぱいのカレーが逝っちゃいまして
2ヶ月ほどそのまま放置してました。

人間ってのはおかしなもんで
追い込まれると、妄想が一人歩きを始めます。
この時の私は、自分の不幸の元凶を
すべてこのカレーのせいにしていたんですね。

彼女ができないのも
漫画の連載が取れないのも
財布の中に254円しか入ってないのも
最近白髪が増えたのも
穴のあいてない靴下が1足もないのも



全部あの


腐った


カレー野郎が


悪いのだ。


このまま放置しておくと
鍋の中で生まれた微生物型宇宙人にボディ・スナッチされる・・・
とテンパリまくった私は
ある晩、鍋を持って家を出て

近所の公園のサツキの下に

鍋ごとカレーの腐乱死体を遺棄。


1ヶ月ほどたってからその場所を覗くと
鍋はなくなっておりました。
片付けて下さったどこぞの方
本当に申し訳ありませんでした。


さすがに2度目の死体遺棄は
警察も見逃してくれないであろうということで
今回のクリームシチューに関しては
自らの手で決着をつける覚悟です。

これから鍋の蓋を開けよう

と思っておりますが
これを読んでいるあなた
もし、私の身に何かあったら
今日のこの日記を
FBIだかCIAだかMIBだかに証拠として提出して下さい。
そしてこの世の片隅で
にしかわという男がそれなりに精一杯生きたことを
どうか忘れないでやってください。

それでは

運があったらまた明日・・・




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by taku-nishikawa | 2007-01-24 00:00 | 仁義無き日常 | Comments(6)
『タンポポ』(1985年・東宝)
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えー、まいどおなじみの言い訳タイムでございます。

ピーナツ畑で宇宙人にさらわれ・・・
あ、これ前に使いましたね。
銀座で酔っ払って立小便しようとしたら
三丁目のビルの間に時空の裂け目が・・・
あ、これもダメですか。
うーん・・・

いや、実を言うとですね

彼女なんかできちゃいまして!

デートだなんだで忙しくって!

ブログの更新どころの話じゃ!

ないじゃないじゃないじゃない!

・・・・・・・
すいません、嘘です。
今、嘘をつきました。

あっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは。


さ、本題行きましょうか(自分でも驚くほど冷たい声)。

久々の更新だから新作でも見たんちゃうのんと思わせといて

伊丹十三の『タンポポ』でございます。

懐かしいですね。
ちょいと訳ありで、先日見直したんですが
この映画、やっぱり面白い。

って、あっさり「面白い」なんて言っちゃいましたが
私の高校時代の友人が今の発言を聞いたら

「ちょっと!ちょっとちょっと!」

と思わず幽体離脱しながら突っ込まずにはいられないでしょう。
なぜなら当時の私はこの映画をボロクソに貶し

「こんなの映画じゃねぇ」

とまで言い切っていたのですから。


84年の伊丹十三の監督デビュー作『お葬式』を痛く気に入りました私。
続く第二作『タンポポ』も劇場へ見に行きまして

超面白!特に桃潰しバァさん最高!

くらいに思ってたんですわ、この時点では。

んだけど翌年でしたかね、この『タンポポ』がテレビ放映されまして。
次の日から、高校でもう大人気なんですよ。
いっつも映画なんか全然見ない奴らが
傑作だあれは傑作だとはやしたてんのを見てたら


持病の天邪鬼がっ!



まぁそんな訳で、私の中では長い間
伊丹十三作品、特にこの『タンポポ』が鬼門だったんですわ。

そんなひねくれた認識が今になって改まったのはですね
最近、飲み会の席でこの映画の話を何度かしたからなんです。
なぜか大抵盛り上がるんですよ、『タンポポ』の話すると。

まずこの映画、何度もテレビ放映されてるので
ほとんどの人が見てますよね。
しかもその上で、どんな人でも
この映画の中に何かしら気になるシーンがあるみたいなんです。
その気になるシーンってのが人によってほんとまちまちで
その理由みたいのを探っていくのがすごく楽しい。
まぁある種の心理テストみたいなもんですよね。
「タンポポ占い」って本書こうかなってくらいの。


映画が撮られてから20年以上たってるのに
いろんなシーンをみんなが覚えていて
きゃっきゃ言いながらその映画の話ができる。

これを傑作と言わずして

なんと言いましょう?


ちなみに私の一番好きなシーンはですね
海女姿の洞口依子の手のひらから
役所広治が牡蠣を食べるシーン。

直接的なベッドシーンなんかより


100倍どエロっす。






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by taku-nishikawa | 2007-01-23 00:39 | お料理地獄 | Comments(2)
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