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漫画家Nのイラストと文章で綴る映画な日々

にしかわたく (漫画家)

マンガ家・イラストレーター。生まれて初めて劇場で見た映画は『グリズリー』と『テンタクルズ』の二本立て。
現実逃避のスピードを極限まで加速すればいつか現実を追い越せると信じ、今日もロスト・ハイウェイをひた走る36歳、デブ専。
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カテゴリ:懐かし地獄( 15 )
『キューポラのある街』(1962・日活)
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今日、大きなお鍋にいっぱいの

クリームシチューを作りました。

ニンジンもじゃがいもも
型くずれしないように全部面取りしました。
ちまちましたこの作業が、私は大好きなのです。
ようやっとできあがりまして
いただきます、と一人で言って
シチューを一口頬張りましたら


お肉が腐って


おりました。


・・・・・
黙って、三角コーナーにシチューを全部捨てて
ご飯にのりたまかけていただいたのでした。


最近、何事につけ

こんな感じのにしかわです。



映画の方も面白かったのが溜まりに溜まっちゃいまして
もはやどこから手を付けて良いやらとゆー感じなので
とりあえず、直近に見た映画について書こうと思います。

『キューポラのある街』。

今回初めて見たんですよ、ええ。



私がまだ学校に上がったばかりで、両親が離婚する前の話。
裏山の石切り場跡の空き地に、突然「それ」は現れたのだ。
直径50メートル、完全な正20面体の形をしたその巨大建造物は
忍び足の巨人が、遊び道具の積み木を忘れて行ったように
何の音も振動も、理由も前触れもなく、夜の間に突然そこに現れた。
最初の数年こそ、世界中から科学者たちが訪れては
調査の名目でキャンプを設営し、「それ」の側に居座ったが
ダイヤモンドのドリルでもまったく傷がつかず
X線などの電磁波も一切通さない「それ」は
”地球上には存在しない物質である”という以上のことは
皆目わからずじまいなのであった。
出現から10年も過ぎた頃には
世間はすっかり「それ」への関心を失い
今ではごくたまに、物好きな観光客が見物に立ち寄るくらいのものだ。
ああ、そうそう。話すのを忘れていたが
「それ」は毎日、明け方の1時間ほどの間
「キュー、キュー」という、笛吹きケトルのような音を放ち
日が暮れる頃にもやはり1時間ほど
「ぼらぼら、ぼらぼらぼらぼら、ぼら」という低く鈍い音を出すのだ。
「それ」のことを私たちの街で


「キューポラ」

と呼ぶのは、こういう訳なのだ。



・・・みたいな話かなーと
もの凄くわくわくしながら見始めたんですが
オープンニングからものの10秒で

「キューポラ」は鋳物工場の煙突のこと

という衝撃の事実が明かされ、激しく落胆。



そこで見るのを


止めました・・・




嘘ぴょん。
面白かったぴょん。
まむーん!






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by taku-nishikawa | 2008-03-04 01:30 | 懐かし地獄 | Comments(45)
『孔雀 我が家の風景』(2005・中国)
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『紅いコーリャン』『菊豆』でチャン・イーモウと。
『人生は琴の弦のように』『さらば我が愛 覇王別姫』でチェン・カイコーと。
『鬼が来た!』でチャン・ウェンと。
そして『相続人』でアルトマンとまで組んだカメラマン

クー・チャンウェイ。

まーとにかく凄い経歴です。
世界中の映画界を見渡しても
これ以上のキャリアを持つカメラマンはほとんどいないでしょう。

そのチャンウェイ氏が
満を持して初メガホンを取ったのがこの
『孔雀 我が家の風景』であります。



70年代、文革後の中国。
父親と母親、長男、長女、次男の5人家族。

長男は知的障害者。悪気はないがまわりは大変。
長女は美人だが、現実逃避の傾向あり。手癖悪し。
次男は兄を恥じ、性に悩み、ひたすら屈折している。


映画は3部構成。
いわゆる『藪の中』方式で
ある数年間に家族に起こった出来事を
3人兄弟それぞれの視点で順番に描いていきます。



この映画の魅力を言葉で説明するのは
すごぉーく難しいです。
感想を一言で表すとすると、そうですね・・・


10代って


やっぱしんどい。



見ての通り、私という人間は

社会人としてはかなりギリギリのレベル

まで鬱屈しておりますが
38年間、それなりに経験を積んできた分
その鬱屈との付き合い方をある程度学んでいます。
例えば

・枕に顔を押しつけて放送禁止用語を叫ぶ
・Perfumeの「ポリリズム」を大音量で聴きながら踊り狂う
・ベランダからミカンの皮を投下する
・ミスタードーナツを吐くまで食べる
・『シャカリキ!』全巻一気読みしてだだ泣きする
・ブログで垂れ流す


・・・等々。

こーゆー数々の素敵な対処法がなぜ必要かといえば
何もしないで放っておくと
自分や他人を傷つけることになるからです。
いい悪いは抜きにして
とりあえず、日常生活に支障が出ないように
痛みをオブラートに包んでやり過ごす。


その点、この映画に出てくる三人兄弟は
そういう方便をまだ知りません。

ただただ裸でぶつかり稽古

&かわいがり。

そりゃあ痛いわけです。


タイトルの「孔雀」が登場するラストも
哲学的な含みを持たせた感じの
単純なハッピーエンドとはほど遠い印象のものなんですが
私は、兄弟を褒めてやりたい気持ちでいっぱいでした。

よしよし、お前らよくやった。

よく生き残った。



監督が監督なので
映像の美しさは言うまでもないですが
「リアルな過去」と「追憶された物語としての過去」の間で
微妙に揺れる感じが大変に心地よいです。


私はといえば
自分の鬱屈具合と映画のリズムが完全にシンクロしてしまい
思わず

抜かずの2回戦に突入

してしまいました・・・。


フェリーニの『アマルコルド』が好きな方には
ぜひぜひオススメします。



P.S.
劇中で、毒殺されるアヒルをワンカットで撮っているんですが
あの迫力は、まさに本物ならでは。
動物愛護協会程度にビビってちゃ映画は撮れません!
読んでるか?『アイ・アム・レジェンド』の監督。






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by taku-nishikawa | 2008-01-09 02:29 | 懐かし地獄 | Comments(7)
『アウトサイダー』(1982・米)
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今年も早々に仕事納めしてしまったにしかわです。
来年、私はちゃんと家賃を払って行けるのでしょうか。

そんなわけで久しぶりにデスクトップの整理をしておりましたところ
ブログ用に書いたけどアップし忘れていた記事を見つけました。

そういえばいつだったか『アウトサイダー』見直したことあったよなぁと
自分でもすっかり内容を忘れているwordのファイルを開いてみたのですが
書き出しの数行を読んだだけで気分が落ち込みました。

こんな季節の変わり目の
しとしと雨が降り続く、薄ら寒い夜なんかには
ふと死にたい気分になることってありますよね、みなさん?


この後、『アウトサイダー』を見て自殺を思いとどまったという
辛気くさい話が延々と続き
文章の最後は

野島真司死にくされ!


という意味不明の叫びで締められております。


要するに、我ながらどうしようもない内容の文章だったのですが
ひとつ気になることが書いてありました。

映画の冒頭のドライブインシアターのシーン。
かかってる映画のタイトルが
『MUSCLE BEACH PARTY』
となっております。
き・・・“筋肉海岸祭り”?
超見てぇこの映画!


ああ、そういえばこれ、気になったけど調べなかったんだよなぁと思い
先ほど 『MUSCLE BEACH PARTY』で検索をかけてみたんです。
全然期待してなかったんですが、ありました。
しかもきちんと邦題までついて。

『ムキムキ・ビーチ』<未> (1964)

さらに凄いことに、この映画はシリーズの第2作で
1作目のタイトルは

『やめないで!もっと!』 (1963)

3作目は

『ビキニ・ビーチ』(1964)

でした。


・・・これはもう、全部見るしかないでしょう。
レンタル用ビデオは一応出てるらしいので
目撃情報お待ちしております。





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by taku-nishikawa | 2007-12-27 15:48 | 懐かし地獄 | Comments(4)
『屋根』(1956・イタリア)
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ヴィットリオ・デ・シーカ。

うーむ、実にかっこいい。
いや、名前がですけど。

今度生まれ変わるときは
名前は「ヴィットリオ」がいいなぁと
心からそう思います。
この名前だったらきっとモテますね・・・。
うん、絶対モテモテだ!


えー、特に理由もないんですが
デ・シーカの56年の作品『屋根』を見ました。


レンガ職人のナターレとルイザは新婚夫婦。
2人はナターレの実家のアパートで結婚生活を始めますが
たった2間で10人家族のこの家
2人きりになれる場所さえありません。
ある日ナターレは職場の先輩でもある兄と大喧嘩。
「こんな家出てってやる!」とベタな捨て台詞を残し
大八車に少ない荷物を乗せて、ルイザと2人、家を出ます。
しかしあてにしていたアパートは取り壊しが決まり
ナターレは以前メイドとして働いていた家へ
ルイザは工事現場の休憩所でと、やむなく離れ離れで暮らすことに。
そこで2人は一大決心。
借金をして、空き地に家を建てることにしました。
当然その行為自体は違法であり
当局も厳しい取り締まりをしているのですが
いったん家を建てて住み始めてしまえば居住権が生じて
お上といえど立ち退かせることはできないのです。
当時のローマには戦争で家を失った人々が溢れ
そんなふうに違法に建てた家がたくさんありました。
警察の見回りが終わる夜8時から翌朝の8時までの間に
一気に家を建ててしまえばこっちのもの。
しかし作る途中で見つかってしまうと
情け容赦なく壊されてしまいます。
実際2人は、ほとんど出来上がってあとは屋根だけという家が
警察に取り壊されるのも目にします。
果たしてナターレとルイザの2人は
夢のマイホームを手に入れることができるのでしょうか?



「貧乏はサスペンスだ」

ということを誰が言っていましたが
映画を見てこんなにドキドキハラハラしたのは
最近ではちょっと記憶にありません。

現代の日本でさえ、家がらみのトラブルってのは深刻なのに
失敗すれば明日から寝る場所がないって状況ですからねー。

もう感情移入しまくりで

テレビの前で

いやんいやん叫んじゃいました。

何が一番ドキドキするって
監督がデ・シーカってことですよ。

こっちは『自転車泥棒』で

一度煮え湯を飲まされてるんですよ!

必要とあらばバッドエンドも辞さない監督だと知っちゃってるので
安心できる要素がひとつもないんです。
きゃー!もうどうにでもして!


50年前の作品ではありますが

今年見た映画の中で

ダントツに一番面白かったですぅ!





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by taku-nishikawa | 2007-10-05 22:25 | 懐かし地獄 | Comments(4)
『エディット・ピアフ』(2007・仏)
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フランス映画みたいな

恋がしたいの!

てなことをほざくバカ女とは
幸いにも縁がなかった私なんですけれども
こーゆー場合の“フランス映画”ってのは
いったい、具体的に何を指しているんでしょうか。

いくらなんでもリュック・ベッソンって人はいないでしょーが
(『レオン』が私の恋愛のバイブル!なんて人がいたら怖い)
若い娘なら、意外とすんなり『アメリ』なんて答えてしまうのかも。
ちょっと前だと、ルコントの名を挙げる女性もいたでしょう。
レオス・カラックスなんて人もいました。『汚れた血』。
私と同世代の女子だと、おそらく一番食いつきがいいのは
『ベティ・ブルー』。これが好きな女の子とは昔から相性悪い私。
一方では“フランスといえばエロ”みたいな流れもあり
定番『エマニュエル婦人』から始まって
変態『スタン・ザ・フラッシャー』からロリータ『ラ・マン』まで。
その前ってぇと、かの有名なヌーベル・バーグの時代でありまして
『突然炎のごとく』とか『冒険者たち』とか、まぁ星あまた。
挙げればきりがありません。

で、冒頭の「フランス映画みたいな恋」って話ですが
私個人の印象だとやっぱり、ヌーベル・バーグなんですよねー。
オシャレで知的でそのくせどっか乱暴で
訳わかんないんだけど何となくオトナな感じで
とにかくかっちょいい
そーゆー恋愛。


・・・で、ここからがようやく本題なんですけれども
この『エディット・ピアフ』を見てこんなことを思いました。

ヌーベルバーグ以前のフランスは

全然かっちょよくなんかなかった。


私はシャンソンなんか全然聴きません。
エディット・ピアフに関しては、声は知ってるって程度でしたし
イブ・モンタンもシャルル・アズナブールも聴いたことありません。
でも何となく想像することはできます。
『天井桟敷の人々』の、あのどすんと内臓にくる・・・

道化と乞食と淫売と泥棒

酔いどれ詩人に食い詰め絵描き

もんもんもんもんもんまるとる

ってな世界観。
粋は粋だけど「小粋」ってな軽さは全然なくて

どーにもならなくなったら
ポンヌフからセーヌ河に飛び込んで
魚のエサになるのさラムール


的な、生死がかかったやけっぱちの「粋」。
エディット・ピアフという人の唄はまさにこーゆー

フランスという国が

どすんと重かった時代

を体現しておるのではないかと
まぁ、かように思った次第。
実際、映画を見てみると
凄まじいんですよ、人生が。

子供時代は淫売宿で育てられ
眼の病気で数年間にわたる失明を味わい
その後は曲芸師の父親に連れられ旅暮らし
物心がついた頃には路上で歌い始める。
歌手としてデビューした後も
貧民街の出身ということで差別され
殺人事件の容疑者にもなり
生涯最大の恋は不倫で
しかも相手が飛行機事故で死亡。
酒におぼれ、クスリにおぼれ
生涯で自動車事故に4回も遭い(ありえねー!)
40になる頃には体はボロボロで
まるで80過ぎの老婆のよう。
数年間床に伏せった後、47歳で死亡。


ふぅー。
書いてるだけで疲れる人生ですわ。
とにかく重い。重いです。


伝記映画で主演女優を褒めるなんて
あまりにも平凡で悔しいのですが
このマリオン・コティヤールという女優、凄かったです。
特に老け演技が。
(『ロング・エンゲージメント』や『ビッグ・フィッシュ』に出てたらしい。
 うーん覚えてない…)

監督は『クリムゾン・リバー2』の若手、オリヴィエ・ダアン。
あんまり奇抜なことをせず、こつこつ積み上げていく感じの演出で
好感が持てました。

伝説の大歌手が生まれてから死ぬまでをきっちり描いた正攻法の伝記映画。
見ごたえあります。

9月公開!






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by taku-nishikawa | 2007-08-22 13:31 | 懐かし地獄 | Comments(4)
嗚呼!!花の応援団
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完全に阪神と心中というかたちになったゴールデンウィーク。
ここ数年の強い阪神に慣れきって弛んでしまった心身には
この7連敗、かなり応えました。
ひたひたと聞こえてくる暗黒時代の足音。


昨日の阪神広島戦のデーゲーム
根をつめての観戦は胸が痛むので
ザッピングで気分を紛らわせつつ見ておったのですが
突如、昔懐かしい学ラン姿で
「ちょんわちょんわ〜」などと奇声を上げる大男が画面に映りました。
そうです。
彼の名は、青田赤道。
『嗚呼!!花の応援団』の主人公です。


『嗚呼!!花の応援団』は
70年代に漫画アクションで連載され人気を博した、どおくまん作品。
私は子供の頃、少年チャンピオンが一番のごひいきで(二番はキング)
『熱笑!!花沢高校』『暴力大将』などをリアルタイムで読んでおり
『マカロニほうれん草』の鴨川つばめ、『ガキでか』の山上たつひこと並んで
どおくまんは好きな漫画家ベスト3にランクインしておりました。
圧倒的なバイオレンス描写と、品のないギャグのコラボレーション。
作品世界の異常なまでのテンションの高さは、他の追随を許しませんでしたが
そのぶん炎が燃え尽きるのも早く、徐々に漫画界から姿を消していきました。


日活はこの漫画を原作とする実写映画を3本製作しております。

『嗚呼!!花の応援団』 (1976)
『嗚呼!!花の応援団 役者やのォー』 (1976)
『嗚呼!!花の応援団 男涙の親衛隊』 (1977)

この日は『応援団』シリーズ3本一挙上映、って企画で
(実際は96年にリメイクされた1本を含めて4本でした)
特に面白かった訳じゃないんですけど
阪神戦の結果知るのが怖くて、ついつい最後まで見ちゃいました。

2年という短い期間に立て続けに撮られたにもかかわらず
なぜか主人公・青田赤道を演じる俳優さんは、3本とも別の人。
とりあえず撮ってみたけど、どの人もハマんなかったってことなんでしょう。
まぁ原作のインパクトが凄すぎるんで、誰がやっても無理なんですが。


イラストに描きました「薬痴寺先輩」は
新人いじめが大好きな応援団OBというキャラクター。
この役に抜擢されたのが
当時まだ一介のフォーク歌手にすぎなかった

なぎら健壱。

この役の怪演が話題を呼び
なぎらは「役者やのぉ〜」のキメゼリフとともに全国区に。
これを機に、将来のお茶の間の顔へと
順調に歩を進めて行くのでありました・・・






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by taku-nishikawa | 2007-05-06 18:44 | 懐かし地獄 | Comments(3)
『ドリームガールズ』(2006年・米)
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一言でゆーと凡作。


展開に緩急がなくて
ドラマとしては非常にもっさりしてます。

食べ放題2500円の焼肉チェーンに行って
とりあえず死ぬほどおなかいっぱいだけど
なんか虚しい・・・みたいな。

『シカゴ』の時も同じことを思ったんですけど
ビル・コンドン(監督)って、ミュージカルシーンはいいのに
ストーリーが全然ダメなんですよねぇ。なんで?
(『シカゴ』では脚本担当でしたが)
『ゴッド・アンド・モンスター』とか『愛についてのキンゼイ・レポート』とか
ミュージカル映画以外の仕事ではちゃんとしてるのに・・・。

音楽とドラマのどちらも完璧以上にこなしていた

ボブ・フォッシーという人は

つくづく天才だったんだなぁ、と。


この映画のどこがダメって

ブスの役を

本物のブスがやっている

ところでしょう。
巷で絶賛されまくりのアメリカン・アイドル落選女

ジェニファー・ハドソン

であります。
私が思うに、ミュージカル映画のメイン張るのに必要なのは

実力よりオーラ。

彼女、確かに歌は死ぬほどうまいんですが
それだけなんですね。
キャラクターとしての魅力が全然ない。
アイドル発掘番組を落選したのには、それなりに訳があるんです。
オスカー助演女優賞ノミネートなんか

私に言わせりゃ

ちゃんちゃらおかしいです。





さて、珍しく後先考えずこき下ろしましたが
だから劇場へ行くなということが言いたいかとゆーと
そーでもないんですねぇ。
これがハリウッドミュージカルの底力なんでしょうか。
こんだけマイナス面てんこもりにも関わらず

入場料分は楽しませてくれる

映画にはなっております。


その理由は簡単。


ビヨンセが凄い。


はっきり言って演技の方は
『オースティン・パワーズ』から一切進歩してません。
(とゆーことは完全な大根ってことですが)
しかしこの映画、彼女の素の演技はほんのちょっとしかなくて
ほとんどが唄ってるシーンなんですねぇ。
(さすがに監督もわかってるんでしょう・・・)
歌手ってのは不思議なもんです。

唄ってる時の表情は、女優そっちのけ

なんですよ。

60~70年代のモータウン・サウンドのエッセンスを
凝縮して再構成するという離れ業をやってのけたところが
このミュージカルの一番凄いところで
映画でもそこが最大の見どころなのですが
ビヨンセはダイアナ・ロスのイメージをなぞりつつ
ルックス的にも音楽的にも、きっちり自分のステージとして演じていて
ここを見るためだけにでも劇場へ行く価値あり。

要するに

ビヨンセのレビュー映画

だと思えば、そんなに悪い出来ではないという訳なのであります。

マスコミはやたらと驚異の新人とかいって
ジェニファー・ハドソンばかり持ち上げているみたいですが
この映画の成功は


99.9パーセント


ビヨンセのおかげ。


バカマスコミめ、ディーバの御前で図が高―い!
ひれ伏せひれ伏せ!!!






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by taku-nishikawa | 2007-02-19 17:07 | 懐かし地獄 | Comments(11)
『ファミリー』(2006・韓国)
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とっくに公開中ですけど
ちょっと前に試写で見ました。

鑑別所帰りの不良少女と
元警官の厳格な父親との間のすったもんだを描いた
タイトルどおりの家族ドラマ。
定番の白血病なんかも絡んじゃったりしてきます。


ま、直球ですね・・・

設定は現代ですけど
スケバンテイストとか、家の貧乏具合(魚屋です)とか見ると
日本でいうなら『あしたのジョー』『タイガーマスク』あたりの

梶原一騎的生活感。

で、ノリは大映ドラマでしょうか。

こう言っちゃなんですけど、この程度だったら
日本のテレビドラマ見てた方が楽しいんじゃないかなぁと。
家族を描いたドラマって、予算が安く済むってのもあるんでしょうけど
いつの時代も途切れずに脈々と受け継がれてるじゃないですか。
私が見て育った世代だけでも久世光彦、向田邦子、山田太一、等々。
倉本聡なんかも

かなりうさんくさいオッサン

だとは思うんですけど(『優しい時間』、本物のクソでした)
『北の国から』の“毎回きっちりツボ押してくれる感”とか
基本的な部分では、それなりに信用してるんですよね、私。

確かに今の韓国映画って、底辺のレベルが上がってて
どうしようもないハズレとかほとんどお目にかからないんでですけど
こーゆーのは別に輸入しなくてもいいんじゃなかなぁと思いました・・・





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by taku-nishikawa | 2006-12-12 23:39 | 懐かし地獄 | Comments(5)
『猫目小僧』(2006年・日本)
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東京の中央線沿いに住んでる人はたいていそうだと思いますが
私、子供の頃から何度となく

楳図かずお大先生

を目撃しております。
ことに、私が高校生だった頃に
私の自宅から歩いて15分ほどの距離に先生が居を構えられてからは
それこそ毎週のようにお姿をお見かけするようになりました。
(※先生のお宅の外壁はショッキングイエローであります)

先生の漫画はそれこそ字も読めない頃から愛読している私なんですが
こうしょっちゅう見かけると、何だかありがたみも失せてきまして

「お、またしましまがいやがる」

などと罰当たりな言葉を吐いたりしておりました。

しかし自分が絵の仕事をするようになってから
改めて先生の作品を読んでみますと、これが

凄いなんてもんじゃありません。

『まことちゃん』『アゲイン』『怪』『恐怖』『おろち』
『洗礼』『漂流教室』『イアラ』『わたしは真悟』『14歳』・・・


代表作の雨あられ。しかもひとつの例外もなく超のつく傑作。
長編だけでもこれですから、短編まで入れたらもの凄いことになります。
こんな大天才があれだけ身近にいたのに
なーんもアクションを起こさなかった自分が恥ずかしいです。
サインぐらいもらっとけ、せめて。

楳図作品の映像化というと
『漂流教室』(映画・ドラマ)の2度にわたる大失態などを始めとして
今まで痛々しい例が多かったのですが
この夏も『猫目小僧』『神の左手悪魔の右手』の2本が公開。
今回はどんないじられ方をするのだろうと胸を高鳴らせながら
『猫目』の最終日にユーロスペースまで行って参りました。

今回映画化されたエピソードは
私が小学生の頃に読んで震え上がった「妖怪肉玉」の話。
村人の間に伝染性の皮膚病が流行り
全身がかさぶたみたいになった「肉玉」が、ゾンビのように襲ってきます。
これがあーた、実写にするとですね、

まんまうんこの塊。

肉玉が人間を捕まえると
病気を伝染させるために口に手をつっこむのですが・・・
想像してみて下さい。
きれいな女の子がむりやりうんこを食べさせられている様を。

ただのスカトロですよ!!!

AV監督の顔も持つ監督・井口昇の趣味が全開です。
しかもスカトロ、イラマチオ、皮膚病フェチと、コア中のコア。
しかしこの映画、裸なんかは一切出てきませんので
R指定もなんにもついてません。
小学生でも見れちゃうんですよ。

日本はすごい国だ・・・

その他、手もない、足もない妖怪「ないない」が登場するなど
放送コードぎりぎりのところを綱渡り。

特撮もすごいです。
おそらく

300円くらいしかかかってません。

主人公の猫目くんからしてヤバい。
「猫目くんマスク」を頭からすっぽりかぶっちゃってるので

顔の大きさが

常人の1.5倍くらいあります。

しかし、CGに慣れきった現代の観客には
この超絶アナログぶりが逆に新鮮に映・・・・ることを祈りたいです。

転んでもただでは終わらないこの映画。
昭和の伝説となった

ゲキメーション版『猫目小僧』

の正当後継者と呼びたいと思います。




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by taku-nishikawa | 2006-07-19 22:38 | 懐かし地獄 | Comments(6)
NHKドラマ『紅い花』
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模写ながらかわいいねキクチサヨコ。

漫画家としてのプライドのかけらもないにしかわです。

先日知り合いのデザイナーさんのお宅で
貴重なビデオを見せていただきました。
昭和51年にNHKで放映されたドラマ『紅い花』。
数年前に「NHKアーカイブス」でも再放送されたので
ご覧になった方もいらっしゃると思いますが、
『紅い花』『古本屋の少女』『沼』『ねじ式』など
つげ義春の短編をいくつかミックスした脚本でした。

このドラマ自体に関しては
ものごころついた頃から死ぬほど見てきた2次元のキャラクターが
3次元になって動いていることになじめず
(特にシンデンのマサジが太りすぎ)
作品全体に漂う「何か反戦な感じ」もちょっと無理がある気がして
いまいちハマれなかったのですが
演出家の名前に自分の中の何かが反応しました。

佐々木昭一郎。

NHKの個性派ディレクター。
ドラマとドキュメンタリーの中道を行くような独特な作風で知られる。
代表作は
『夢の島少女』(1974年)
『四季・ユートピアノ』(1980年)
『川の流れはバイオリンの音〜イタリア・ポー川』(1981年)
『アンダルシアの虹〜川(リバー)スペイン編』(1983年)
『春・音の光〜川(リバー)スロバキア編』(1984年)など

初めてこの人のドラマを見たときの衝撃は今でも覚えています。
テレビではありえないほどゆったりしたテンポと
棒読みなことでかえって詩情が生まれるセリフ回し。
当時小学生だった私は
なぜ自分がこんなに感動しているのかという理由もわからず
ただただドキドキしながら見ていました。
後にビクトル・エリセやタルコフスキー
アンゲロプロスなんかの映画を見たときに
何の違和感も感じず、むしろ懐かしさを覚えたのは
佐々木昭一郎のドラマを見ていたからという気すらします。

んーまた見たいっ!

NHKさん、DVD化する予算がないなら
ネットで有料配信でもしてくんないかなぁ。
宝の持ち腐れっすよ・・・


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↓3日さぼったのにまだ7位キープ・・・す、すいません。


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by taku-nishikawa | 2006-02-24 23:59 | 懐かし地獄 | Comments(10)
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