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漫画家Nのイラストと文章で綴る映画な日々

にしかわたく (漫画家)

マンガ家・イラストレーター。生まれて初めて劇場で見た映画は『グリズリー』と『テンタクルズ』の二本立て。
現実逃避のスピードを極限まで加速すればいつか現実を追い越せると信じ、今日もロスト・ハイウェイをひた走る36歳、デブ専。
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カテゴリ:奇人変人地獄( 18 )
『アキレスと亀』(2008・オフィス北野)
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才能が全然ないのに、とにかく絵を描き続ける男。

そしてその良き理解者の妻。


このたけしの新作にコメントするのは物凄く難しいです。
それはなぜかと言いますと

そこに山があるからだ。

もとい

そこに自分がいるからです。

正確に言うと、主人公の少年時代から青年時代までの前半は
自分自身の話として
恋人と出会い、結婚してからの後半は
両親の話として見ました。
(うちの父親は絵の仕事をしております)
とゆー訳で、今日の文章は非常に個人的かつ愚痴っぽい内容になると思います。
嫌な人はここで止め、読んで下さる方は覚悟して下さい。


この映画、話の節目節目でテロップが入るんですが
少年時代の真知寿(マチス・主人公の名前)が、ある画家から絵を褒められ
自分も大人になったら画家になることを決意するシーンで
画面に次のような言葉が映し出されます。

真知寿はこうして、将来画家になるという夢を持った。

また、持たされた。


この「また、持たされた」って言葉が
私の心をずどーんと重たくしました。

夢を持つというのは、十字架を背負うようなもので
運良く叶えば万々歳だけど、それに一生を振り回されることだってある。
とゆーか、実際のところその可能性の方が圧倒的に高い。
ミュージシャンはあいも変わらず「夢は必ず叶う」と歌っておりますが

そんなものは大嘘です。

私が今絵の仕事をしているのは
ある意味では「家業を継いだ」とも言える訳で
いい年をしていまだに自分に自信が持てないのは
そこらへんにも理由があります。

この夢は

果して本当に自分のものなのか。


才能や能力の限界を感じたり、壁にぶつかったりすると
筋金入りの弱虫の私はすぐに人のせいにする。
こんな子供っぽい悩みはずいぶん昔に乗り越えたつもりでおりましたが
改めてたけしに言われ、ぶりかえしちゃった訳です。

ずどーんと。


さて、後半。
青年になった真知寿は、運命の人・幸子(麻生久美子)に出会います。
青年期を演じるのは柳憂怜。(本作から名前の表記を「ユーレイ」より変更)
この人、『3-4×10月』でも石田ゆり子とつきあってましたが
たけしの中ではモテキャラなんでしょうね…。

主人公は私のようだ、と書きましたが
両者の間には決定的な違いがあります。

真知寿は一切迷わない。

作風はいいかげんな画商に言われるたびにコロコロ変わり
他の画家の真似を平気でやる上、技術もないから粗悪なコピーにしかならない。
芸術家としては最低の部類。
しかし、自分は画家になるんだ、絵を描くんだという
狂気じみた確信だけは、まったく揺らがないのです。

この映画を見る人は
「なぜあんなダメ人間に
 麻生久美子や樋口可南子(幸子の中年以降を演じる)が着いていくのか」
と不思議に思うかもしれませんが
私は両親の例を見ているので、よくわかります。

こうと思い込んだ人間には、磁力がある。

世の中には夢を食べて生きるバクのような人間が本当におり
このタイプの人は、相手の夢を一緒になって見ることが楽しいのです。
“揺るがない夢”はこういうバク人間にとって何よりの栄養源。
貧乏を理由に別れる夫婦がたくさんいるのも事実ですが
バク人間は、そこの優先順位が違っている。
うちの母親のルックスは樋口可南子とは正反対のモロ南方系ですが
中身はほとんど同一人物と言っていいくらい似ています。

何日か前の記事にもちょっと書きましたが
現在はともかく、結婚してから10年くらいは
うち父親にほとんど稼ぎらしい稼ぎはなく
母親が毎日働きに出て、家計をまかなっておりました。
日がな一日働いて、帰ってきたらきたで亭主と息子の世話。
父親は家事が一切できないどころか
仕事でテンぱると、ほとんど狂人…わがまま言い放題な訳です。
私は子供ながらに
「ダメな人だなぁ、母親はよく耐えられるなぁ」
と思って見ておったのですが
ふと現在の自分を振り返ってみますと

稼ぎは全然ない上に

夢の方は揺らぎまくっている。


どっこもいいところがない訳です…。
そりゃ、相手も見つかりませんわな。


まぁ、このように二重の意味で
私のコンプレックスをほじくり返しやがった『アキレスと亀』。
のめりこみすぎて、客観的に見て面白いのか面白くないのか
皆目見当が付きませぬ。
感想を一言で言うとこうですね。

私の人生、いつになったら始まるんだろう。


始まらないまま終わりかけている男・にしかわの愚痴でありました…。

(9月20日公開)




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↓試写で爆睡・・・疲れ気味っス。


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by taku-nishikawa | 2008-09-04 22:53 | 奇人変人地獄 | Comments(4)
『タクシデルミア ある剥製師の遺言』(2006・ハンガリー)
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へぢもお前、オラってばぬー
まんだ1月だっつーのによーぇ
早ぐも今年のベズドワン候補さっさ
めっげちまったんだのさーぁぃぇぅ。

へだばったい映画だっつ

オラんがしどぼってんのぐぁ

わがんねっづーのがぬし!?

うっわー
ウソ方言めっちゃ楽しい

・・・まーそれはともかく


大傑作を見た。



映画が始まって3分
あなたが今までの人生で一度も見たことがなく
またこの映画がなければ
確実に死ぬまで見なくて済んだであろう光景が
スクリーン上に繰り広げられる。

出でよ!火を噴くチンコ〜!!!
(完全勃起&ボカシなし)


しかしこんなんで驚いてたら
この映画、最後まで身が持たない。

豚の死骸とセックス!
(エロイムエッサイム!)

亀頭を鶏が!
(つつく、つつかない、つつく、つつかない・・・つつく!)

無尽蔵のゲロ!
(『スタンド・バイ・ミー』の例のシーンに匹敵!)

デブ女の腋毛から滴る汗!
(しかもそれを飲む男!)

巨大猫!
(ニャー!)

銀紙食べる!
(イャー!)

ぅえぇぇぇぇえ生きたまま!?
(そぅ!生きたまま!)


私が映画見て吐きそうになったのは
『スパイキッズ2』『アレックス』以来3度目。
(スパイキッズは立体メガネに酔ったのだ!)



とあるハンガリー人の一族・・・祖父・父・息子、三代の
数奇すぎる物語。

途方もなくグロテスクで
際限もなく猥雑で
諧謔が肌を裂き
寓意が臓腑まで沁み渡る。


めくるめく肉のクロニクル。



なんか東京じゃイメージフォーラムっつー
オサレなミニシアターでしかやんねーっつー話なんすけど
(大阪であと1館)
アート系の奴らのオモチャにしとくにはもったいなさすぎる1本。


見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ。


・・・ただし鑑賞後3日間は
肉が食えませんので悪しからず。


3月公開だってよ!
公式ページ





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by taku-nishikawa | 2008-01-23 21:42 | 奇人変人地獄 | Comments(7)
『マリアの受難』(1993・独)
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『ラン・ローラ・ラン』『ヘヴン』『パフューム』の

トム・ティクヴァ

のデビュー作。

話題作いくつも撮ってるわりには
いまひとつどんな作家なのかはっきりしないですよね、この人。
私も監督本人にそれほど興味があったわけではないんですが
このDVDがホラーの棚に置かれてたのを見て
怖いんなら見てやってもいいかなと
あんまり期待せず借りてきました。


母親を出産の際に失い
ずっと父娘2人きりで生きてきたマリア。
父親が決めた男と愛のない結婚をし
父親が脳溢血で倒れてからは
毎日、家事と介護だけの繰り返し。
動けない父親はどんどん怪物化し
夫は彼女を所有物としか思っておらず
マリアは孤独をこじらせて、ひたすら病んでいく。


『ブレインデッド』の男女逆バージョンです。


マリアは、子供の頃伯母さんにもらった
アフリカみやげらしき人形を異常に大事にしているんですが
これが

どー見てもペニスですよね?ね?

という恥ずかしい形をしております。

このちんぽ人形に一生懸命お祈りしたり
ちんぽ人形宛にお手紙書いたり
ちんぽの根元にへそくり隠したりするマリアの姿が
もう心あたたまるあたたまる。

このとってもわかりやすいちんぽ伏線は
映画の終盤で

凄まじいちんぽ解決の仕方

をするのですが
まぁ、これは実際に見ていただいてということでちんぽ。



ハッピーでもアンハッピーでもないラストに漂うのは
『ヘヴン』と同じ種類の浮遊感で

心臓の鼓動とか、耳鳴りとか、足音とか
人間の体内にあるビートを抽出して
映画のテンポ感に変えていく感じは
『ラン・ローラ・ラン』そのまんまだし

五感のうち、映画では普通あんまり意識されない
嗅覚、触覚、味覚といった
手付かずの領域をどうにかいじってやりたい。
そういう野望がそこかしこにはっきり感じられ
後に『パフューム』を撮ることになるのも納得とゆー感じ。



うん、この監督

わかってきたわかってきた!


・・・だから何だと言われりゃそれまでですが。







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by taku-nishikawa | 2008-01-10 03:15 | 奇人変人地獄 | Comments(0)
『食人大統領アミン』(1981・ケニア/英)
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昨日の『ラスト・キング・オブ・スコットランド』を見た後
「そう言えば確かビデオ持ってたよなぁ・・・」と
押入れの奥から引っ張り出してきましたのが
ハイ

しょく!じん!だいとぉーりょぉー

あー!みー!んー!!!


私がまだいたいけなローティーンだった頃
『食人族』だの『カランバ!』だのを中心に
なぜか突然イタリア発残酷映画ブームが起き

日本中の映画館が

一斉に金曜スペシャル化した時期

ってのがありました。
その完全に狂った流れの中で公開されたのが
この『食人大統領アミン』。


そんなわけでただの残虐バカ映画かと思いきや
今見てみると、思いのほか真面目に作られております。
それもそのはず、この映画の製作年度は1981年。
ウガンダのアミン政権が倒れてから、まだ2年しか経っていないのです。
しかも当のアミンはアラブに亡命して
バリバリ存命中(2003年までのうのうと生きやがりました)。

当時、アミンの存在はまだ圧倒的に生々しく
この映画も必然的に政治的なメッセージを帯びたものになったと
まぁそういうわけなんでしょう。


「食人大統領」は欧米のマスコミが流した誇張表現
あるいは比喩だったと思われますが
『ラストキング~』と違って
この映画には、そのものズバリのシーンが入っています。

どうしても言うことをきかなかった憎らしい裁判官の死体。
メスでわき腹のあたりをすすすーと薄切りするアミン君。
美味しそうなごちそうを顔の前に高々と持ち上げて・・・

はい、ぱっくんちょ!


お楽しみのベッドシーンもしっかり入ってます。
食人大統領たるもの、ベッドの基本は3Pから。

「I'm a sex champion!」

の名ゼリフをお聞き逃しなく。


不貞を働いた妻の手足を切り落とすという
『ラスト~』の白眉だった描写はこちらにもきっちり出てきます。



この映画から『ラスト~』までは30年近くの年月がたっているわけですが
新しく追加されたエピソードはほぼ皆無。
映画全体のまとまりはともかく
歴史的な事実関係はこちらを見た方がわかりやすいですし
新作での唯一の変更点が、あの白人青年のキャラというお寒い状況なので
まぁ評判が悪いのも致し方ないかなと。



年末に『ダーウィンの悪夢』を見た時点ですでにやばかったんですが
これ以上アフリカものが続くと
自分の中の人種差別主義者が目を覚ましてしまいそうなので
明日からはしばらく平和な感じのを選びたいと思います。






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by taku-nishikawa | 2008-01-07 02:10 | 奇人変人地獄 | Comments(2)
『ラストキングオブスコットランド』(2006・米/英)
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フォレスト・ウィテカーを初めて見たのは
1982年の『初体験/リッジモント・ハイ』。
フットボール部の腕力バカの役でした。

丹下段平の実写版みたいな男だな

と思いました。
どうやらこれがデビュー作らしいので
かなりの脇役にもかかわらず
私は一発で顔を覚えたことになります。
変顔ってのも役者の才能のひとつですな。


ま、それはどーでもいいんですが
この映画、どちらかと言うと
実在の独裁者を扱った歴史ものというよりは
『ミッシング』あたりから始まって
『ブロークダウン・パレス』を経て『ホステル』に至る

“旅行者巻き込まれ型ホラー”

に近いんじゃないかと。


まぁ、主人公のスコットランド人青年が
とにかく何にも考えてない
何か人と違うことがしたい
ちょっと冒険がしたいって理由だけで
暗黒大陸に足を踏み入れてしまった

ただのバカなんです。


そして、数日前にこのブログでも話題に上った
「ホラー映画の法則」にはこう書いてあります。

バカは死ね。


実際、ラストで彼を待ち受けるのは

それはそれは恐ろしい

『殺し屋1』の刑。(またまたわかんない人すいません)


コイツのバカさ加減に呆れる人も多いと思うんですが
私は笑えませんでした。

世の中に、典型的バカ旅行者というものがあるとすれば

それは・・・私です。


キューバの警察に捕まって
震えながら留置場で一晩明かしたこともありますし
見るからに怪しいゲイパーティに
無理矢理連れ込まれそうになったこともあります。
旅行先では危なそうな裏通りばかり好んで歩き
詐欺師の家まで誘われてひょいひょい着いて行く。


私が今まで

人食い大統領に会わずに済んでいるのは

ただの偶然としか言いようがありません。



「自己責任」なんて言葉が流行った年がありましたが
バカは体質ですからね、なかなか治りませんよ。
いつか、責任を取らされる日が来るのでしょうか。

・・・こんな私には結構痛い1本でした。





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by taku-nishikawa | 2008-01-06 00:10 | 奇人変人地獄 | Comments(2)
『ファニーゲーム』(1997・オーストリア)
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私が30を過ぎてから見た中では

一番怖い映画かもしれません。

見てる間、あまりの緊張で
足がつりそうになりました。


高級車で避暑地へ向かう、3人家族。
夫婦は2人ともクラシックファンらしく
カーコンポから流れる曲を
作曲者が誰だ題名がこーだと楽しそうに言い合っています。
いかにも高所得なインテリ夫婦と、可愛い息子。
と、突然音楽がヘンデルからデスメタルに変わります。
仲睦まじい家族の映像と、気違いじみた絶叫のミスマッチ。
オープニング見ただけで、私は思いました。


この映画ヤバいな、と。



そもそもこの映画を私に勧めたのは近所に住む従兄弟。
ある日彼の奥さんの手料理をご馳走になった後、なぜか

“後味の悪い映画”

の話になりました。
(私は映画の話題でしか人とコミュニケーションが取れないのです・・・)
ワタシ的にはここ数年で言うと
『オープン・ウォーター』のラストの

とぷん・・・

ってのがかなり印象的だったので(見てない方すみません)
この映画のタイトルを挙げたところ
従兄弟が

「アレよりひどいのがある」

と言うのです。
え、それ何?と訊くと
帰ってきた答えがこの『ファニーゲーム』。

この従兄弟、映画オタクでも何でもなく
生涯のベストは『バックドラフト』(変なヤツ・・・)。
劇場はシネコンしか行かないという
いたって普通のメジャー映画好き。
大方、タイトルから察するに
デヴィッド・フィンチャーの『ゲーム』や
『CUBE』『SAW』あたりの便乗系かな、と
そのときは深く考えもせず聞き流しておりました。

で、それから随分たったある日
新宿TSUTAYAでヨーロッパ映画の棚を物色していたところ
偶然このDVDに遭遇。
監督はなんと

ミヒャエル・ハネケ

じゃあーりませんか。
2001年に『ピアニスト』でカンヌを獲ったドイツ人監督で
昨年、過去の未公開作が一挙に上映され
渋谷の劇場は連日満員立ち見の盛況だったと聞いています。
アイツ、何でこんなアート系の映画を・・・?
『ピアニスト』は一応見ましたけど

フェラの途中で女が嘔吐

っつーシーンしか覚えてません。

パッケージにはこんなコピーが書いてあります。

かつてこれほどまでに

救いのない映画があっただろうか?

なるほどね、やっぱり後味悪いのねということで
とりあえず借りて
帰宅してDVDをデッキに入れ、再生ボタンを押すと
上に書いたようなオープニングだった、というわけです。


いやー、この後のストーリーを書きたくてたまらないんですけど
この駄文を読んで下さる方の中で、もし1人でも
「この映画見てみよう」という命知らずの方がいらっしゃった場合
余計な知識は邪魔になりますのでね。
内容にまったく触れてないんで
わけわかんない文章になっとります・・・まぁいつものことですが。

可能なかぎりピュアなかたちで

この不愉快さと向き合ってほしい

とゆー私の乙女心、わかって下さい。

とにかく、近年味わったことのなかった不快指数。
バッドエンド嫌いのうちの父親が見たら

確実にブラウン管破壊してますね。

参考記録的に言いますと
ギャスパー・ノエの『アレックス』に耐えられた人なら大丈夫です。
(ハードル高ぇ・・・)


しかし、さすがヨーロッパ。
腐り方がハンパじゃない。
昔ここで取り上げた『ドッグ・デイズ』もひどかったもんなぁ。

変態の裏の裏の裏の裏の裏

ひねくれすぎて

変態二重螺旋の様相。

事情通の方には今更でしょうが
ハネケの他の作品も要チェックですな。
(またいっぱいあるんだコレが・・・)


追記:
今初めて知ったんですが
この映画、ハネケ監督が自らメガホンを取って
英語版リメイクが製作中のようです。
主演の夫婦はティム・ロスとナオミ・ワッツ。
あの最悪の体験をもう一度かぁ・・・
絶対見ちゃうな。





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by taku-nishikawa | 2007-09-11 00:04 | 奇人変人地獄 | Comments(7)
『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(2007・ファントム・フィルム)
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とある山村に住み、炭焼きを生業とする一家・和合家。
ある日突然、両親がともにトラックに轢かれ惨死。
残された長男・宍道(永瀬正敏)、その嫁・待子(永作博美)
次女・清深(佐津川愛美)のもとに
女優になるため東京へ出ていた長女・澄伽(サトエリ)が帰郷。
この美女の皮を被った宇宙怪獣の乱入により
和合家は怒号と悲鳴と喘ぎ声がうずまく
阿鼻叫喚の無間地獄へと変貌していくのだった…



3年ほど前のことだったでしょうか。
この映画の原作となった「劇団、本谷有希子」の舞台を友人が見て
私のもとに電話をかけてきたのでした。
友人は興奮状態の人間の常として
キャラクター設定からストーリーの詳細、主要な決めゼリフに至るまで
聞いてもいないのに事細かに私に説明。
確かに強烈な物語で、私の印象にも強く残ったのです。
そんな訳で、ストーリーは映画を見る前からあらかた頭に入っており
私の目線は自然、俳優の演技の方へ向くのでした。


まずは主演・サトエリ。

仁王立ちするサトエリを下からなめるショットがやたらと多いんですが
後ろから光が当たって、スカートの中の足のラインが透けて見える。
これがどーも、気になって気になって。
私は昔から、足の間に空間ができる女ってのが嫌いでして。
ずどんと太った両太股がぴっちりくっついて
向こう側が微塵も見えないっつーのが、理想の体系なんですね。
んなもんで、サトエリの太股の間の広大な空間が
私の神経をやたらと逆撫でするわけなんです。
この澄伽というのはほんとにとんでもない女で
こいつを憎めば憎むほど映画は面白くなるんで
よって、サトエリ合格。
Bプラス。


永作。

前からうまいうまいとは思っていたんですが
今回の演技の作りこみはほんとに凄かったです。
すべての動きが大きく、舞台風で
あざといと言ってしまえばそれまでなんですが
この超絶テクニックは、アイドル出身とはとても思えません。
この人はほんまもんの女優です。
Aマイナス。


永瀬。

実は今回、一番意外だったのがこの人。
いや、いいんですよなかなか。
なんか永瀬正敏って
インディーズ寄りの作品選びといい
オレは映画俳優だからテレビには出ねぇ的スタンスといい
そのことが逆に俳優としての懐を浅く見せている感じしませんか。
そんなしてストイックに頑張ってるわりに
浅野とかオダジョーあたりにすいすい抜かれちゃうあたりも、ねぇ…
どーも常に不憫な匂いがつきまとう感じで、苦手だったんです。
その上キョンキョンにまで捨てられちゃって
なんだかもう…痛々しくて見ていられない。
しかし今回の演技は
この大変態家族の中で、唯一まともな神経を持っているという
得な役柄のせいもあるんでしょうが
しみじみと伝わってくるものがありました。

今までのお詫びもこめてAをあげます。



最後に、この映画で一番気になったことを言わせてもらいます。

あんな田舎町の本屋が

『ホラーM』なんつーマイナー誌を

大量入荷するかー!!!


ではでは。







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by taku-nishikawa | 2007-08-07 23:39 | 奇人変人地獄 | Comments(1)
『ゲゲゲの鬼太郎』(2007・松竹)
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石原慎太郎当確のニュースが伝えられる中
日曜洋画劇場で『男たちの大和』が始まり
呉の軍需工場で働いてた蒼井優が原爆で死んで
畜生なんてあこぎな映画なんだと毒づきつつも
頬をぼろぼろ安い涙が流れてるところに
慎太郎みずから脚本を書いた特攻映画
『俺は、君のためにこそ死ににいく』のCMが流れる・・・

これをプロパガンダと言わずして


何と言う。


ま、ここ10年選挙に行ってない私が言うことではないですが。
しかし慎太郎というのは否応もなく
戦争のにおいを漂わせるオッサンですな、良くも悪くも。



さてさてさてさて見ましたよ!


実写版ゲゲゲ。


結論から先に言いますと、オモシロです。
かなりオモシロですこの映画。


とりあえず、みんな髪型がヘン。

ウェンツの鬼太郎は
無理に頭を丸くしようとしておかしなことになってますし
(オダギリもウェンツも若白髪で気の毒ですね)
猫娘のザンギリ頭は見るからに痛い。
まぁ田中麗奈は存在自体が痛いから似合ってるとも言えますが。
室井滋の砂かけババァに至っては
オマエどんな骨格してんだよ!と突っ込まずにはいられない
原作そのままの真四角頭です。

ほとんどのキャラが原作より存在感を薄くしている中
1人だけ異常なまでの自己主張をしている奴が。

大泉洋演じるねずみ男。

ねずみ男といえば、怪奇大学不潔学科卒で
ひたすら金に汚く体も汚く
体中が疥癬病みで
口臭や屁で人間を気絶させる不愉快極まりない半妖怪ですが
こいつがひとたび実写になりますと・・・


100倍ウゼェ!!!


こいつ、マジで会いたくない・・・
私はかねてから
「実写版ねずみ男はスティーブ・ブシェミしかない」論者だったんですが
この大泉洋の怪演には、拍手を送らざるを得ません。
このキャラのまんまでタランティーノ映画に出てくれ!
今年の日本アカデミー助演男優賞は奴に決まりです。


原作ファンからしますと、脚本はユルいっちゃユルいんですが
この映画を見て、私は逆に

“腐っても鬼太郎”

ぶりに感動いたしました。
これだけイジっても、鬼太郎はあくまで鬼太郎。
水木しげる翁が作り上げた原作の世界観の強さを
力技で再認識させられました。
この希代の大天才と同時代を生きていることをあらためて神に感謝。


エンディングの“妖怪ディスコ”の身も心も凍りつく寒さと
井上真央のかわいさを拝むためだけでも劇場へ行く価値ありです!


↓私の一番のお気に入り妖怪“キジムナー”
 今回の旅行先、昇仙峡の「影絵の森美術館」で水木しげる展を見まして
 おみやげに買って来た絵はがきであります。

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by taku-nishikawa | 2007-04-09 23:41 | 奇人変人地獄 | Comments(9)
実相寺昭雄追悼オールナイトin新文芸座
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先週土曜の夜、新文芸座のオールナイトに行って来ました。
昨年の11月に亡くなった


実相寺昭雄監督


の追悼上映。
第1夜のこの日は
監督がTBS社員だった時代のテレビ作品からよりぬき11本立て。
すべて16ミリフィルムでの上映でした。


『ウルトラマン』
「第14話 真珠貝防衛指令」深海怪獣ガマクジラ
「第23話 故郷は地球」棲星怪獣ジャミラ
「第34話 空の贈り物」メガトン怪獣スカイドン
「第35話 怪獣墓場」亡霊怪獣シーボーズ

『ウルトラセブン』
「第8話 狙われた街」幻覚宇宙人メトロン星人
「第43話 第四惑星の悪夢」第四惑星人、ロボット長官、ロボット署長
「第45話 円盤が来た」サイケ宇宙人ベロリンガ星人

『怪奇大作戦』
「第4話 恐怖の電話」
「第5話 死神の子守唄」
「第23話 呪いの壺」
「第25話 京都買います」



会場は大入り満員、補助席設置の上、立ち見も出る盛況でした。
さすが、伝説の男・実相寺、人気あります。
言うまでもないことですが、客層は

実に9割5分が男で

ほぼ30代以上。

何とか自分の席を確保してほっと一息。
まわりの客席を見回しただけで、何やらキナ臭い匂いが漂ってきます。

しかしその後に私たちを待っていたのは
誰もが予想しえなかった

あまりにも濃すぎる映画体験

だったのです・・・


上映の前に河崎実監督(『日本以外全部沈没』『いかレスラー』)の
トークショーがあったのですが
話が始まって間もなく、質問コーナーでもないのに
いきなり観客の女性が手を上げました。

「すみません、痴漢です!」

どよめく会場。
劇場の係員が慌てて歩み寄り
一人のオッサンが粛々と引っ立てられて行きました・・・

ここで河崎監督、すかさず
「実相寺さんも、やっちゃいけないことばっかりやってた人ですからね〜」
「それでもボクはやってない、って感じですか?」
と如才のないコメント、一笑い持って行きました。さすがです。

その後、この事件に刺激を受けてしまったのか
私の席の近くに座っていたホームレス風の男性がひっきりなしに

「ちんぴょろすぽ〜ん」

などと解読不能な奇声をあげ続け
この人も続けて退場の憂き目に。


作品の上映が始まる前にして、すでにこの惨状。
やはり実相寺のファン層は普通じゃない・・・
そのとき会場にいた者たちは、みな一様にこう思ったのでした。


今夜のオールナイトは

伝説になるぜ・・・



で、肝心の作品なんですけど
全部にコメントすると長くなっちゃいますので
私にとって特に衝撃的だった部分を2、3紹介するにとどめたいと思います。


まず、ずっと見たかった『怪奇大作戦』を初体験できたこと。

“サブカル界のヨンさま”こと岸田森

が見れて、超感激。
うぉ〜。確かにめっちゃかっこいい!
背広もいいけど
普通の地味〜な作業服着て電信柱登ってるとことか萌え。
女子たちはきっとこの

“危険な匂いのする公務員”

というテイストにやられてるんだろうな、と納得。

「京都買います」は岸田森の恋愛感情が絡んでくるエピソード。

愛した女が、突然仏像に変身!

みうらじゅんが仏像好きになったのは
この話をズリネタにしてたからであろう
・ ・・と邪推してみたり。


『ウルトラセブン』では
有名な「狙われた街」がやはりずばぬけて良かった。
まさか生きている間にこの

伝説のちゃぶ台シーン

をスクリーンで見れる日が来るとは!
どろんとした原色の映像が大画面でさらに迫力を増し
もーヤバいっすよこのトリップ感!
リンチが『イレイザーヘッド』をカラーで撮ったら
こんな色になるんじゃないかなぁ、なんて思ったり。


『ウルトラマン』ではやっぱり「空の贈り物」でしょうか。

とりあえず、死ぬ程笑いました。

ハヤタ隊員がベータカプセルと間違えてスプーン出しちゃうのは
この話だったんですねー。

このシーンを完全移植した

「ぱちんこウルトラマン」の

制作スタッフに乾杯!



追悼上映の第二夜「怪奇とエロスの世界」は3月17日。
上映作品は『帝都物語』『悪徳の栄え』『屋根裏の散歩者』『D坂の殺人事件』。

今度はどんなハプニングが起こるんでしょうか。
楽しみですね!るるる!





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by taku-nishikawa | 2007-02-12 21:27 | 奇人変人地獄 | Comments(5)
『マッスルモンク』(2003年・香港)
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『墨攻』『インファナル・アフェア』などで人気の
アジアの大スター、アンディ・ラウが

坊主頭に肉襦袢

って偏差値低めの格好でDVDのパッケージに写ってます。
へぇ、コメディもやるんだ?と軽い気持ちで借りてきたんですが
この時は2時間後に自分が

地獄の底へ突き落とされる

ことになろうとは、夢にも思いませんでした・・・。
ちなみにこの映画、監督が2人いまして
片方は最近何かと話題のジョニー・トゥです。


主人公のビッグガイ(アンディ・ラウ)は、元は名のある寺で修行した武僧。
しかし今はすっかり落ちぶれ、筋肉自慢の男性ストリッパーになっています。
あるきっかけで女刑事・フンイー(セシリア・チャン)と知り合い
その人間離れした体術を生かして彼女のピンチを救い、犯人逮捕に協力
見事に難事件を解決してしまうビッグガイなのでした。
(ちなみに犯人はインド人で、エスパー伊藤と同じくカバンに入るのが特技)



え?普通っぽい?
そう・・・ここまでは普通のアクションコメディだったんですよ。
しかしこれはまったくの序章に過ぎず
観客はここから強制的に

ブレーキの壊れた

ジェットコースター

へ乗り込まされることになります。


実はビッグガイには、恋人が殺されるという悲惨な過去があり
それ以来、人の前世が見えるようになったという設定。

前世で殺生を行った人間は
因果応報の理によって
前世で自分がやったのと同じやり方で
殺される運命にあるらしい。

で、ビッグガイが見てしまったフンイーの前世というのがなんと


生首をぶら下げた


日本兵。

・・・『オーラの泉』には絶対に出てこない前世です。
この時点で、私はこの映画を娯楽映画として見ることを諦めました。

ビッグガイは彼女の運命を変えようと努力します。
映画なんだから、何とかなると思うじゃないですか。
しかし驚いたことにこれが・・・

何ともなんないんですよぉぉ!(涙)

どーせ死ぬなら
ビッグガイの恋人を殺して山に逃げ込んだ犯人を捕まえて死のうと
一人で山に入っていくフンイー。
ビッグガイはそれを知り後を追いますが時すでに遅く
山の中で見つけたのは

フンイーの首なし死体。


首はそばの木の枝に、真っ青に変色してぶら下がっております。
私も今までそれなりにたくさん映画を見てきましたが
ヒロインの生首がそのものズバリで画面に映るのは

この映画と『デビルマン』だけ!!!

(『セブン』は最後まで箱の中でしたからね)

ビッグガイは復讐をすべく山中をさまようんですが・・・
この先がですねぇ・・・
何か急に幻想的ってゆーか哲学的ってゆーか・・・
思いっきり大上段の芸術的不条理映画に変貌を遂げまして・・・

正直よくわかんないんですわ、結論。

やっと見つけたと思った犯人は・・・

自分でした!

みたいな。

すいません、読んでてフラストレーション溜まりますよね。
でもね・・・

実際に見た私の方が

溜まってんですよぉぉ!!

お手軽コメディだと思って借りてきたのに。
あのおバカなパッケージは罠だったんですね。
あー怖い・・・映画って怖い・・・。





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by taku-nishikawa | 2007-02-06 23:41 | 奇人変人地獄 | Comments(7)
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