エキサイトブログ ホーム | ブログトップ | サイトマップ

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
漫画家Nのイラストと文章で綴る映画な日々

にしかわたく (漫画家)

マンガ家・イラストレーター。生まれて初めて劇場で見た映画は『グリズリー』と『テンタクルズ』の二本立て。
現実逃避のスピードを極限まで加速すればいつか現実を追い越せると信じ、今日もロスト・ハイウェイをひた走る36歳、デブ専。
supported by Happinet
トップ
カテゴリ:和み地獄( 18 )
『UFO少年アブドラジャン』(1992・ウズベキスタン)
e0000251_06437.jpg

ヤバイ…

今年見た映画の中で一番面白いかも。

レンタルしてきたDVD、あまりの楽しさに2回連続で見て
さらに延滞してもう1回見てしまいました。


舞台は中央アジア、ウズベキスタンのド田舎のとある農村。
(この国に都会というものがあるのかどうか怪しいですが…)
時代はまだソ連が元気だった頃。
属国ウズベクも、ボルシェビキな感じの計画農業をしています。
「今日はコルホーズの寄り合いがあるけんね、遅くなるばい」的な。
だけどこの人たち、思いっきりイスラム教徒なんですよね。
「アッサラーム・アレイコム」とか言いつつ体制は社会主義って
どーも違和感があるんですが…。
実際のところ当時の宗教の扱いがどうだったのか、興味あるところです。

さてさてこの村に、モスクワのお偉いさんから
「お前らの村のあたりにUFOが落ちたらしいから
 宇宙人を見つけたら報告するように」
というマヌケなお達しが来ます。
のんきな村民はUFOが何かなんて知らないので
「どーも空からお客さんが来るらしい」くらいのユルい解釈。

そんな中、主人公のおじさん・バザルバイが
行方不明になった馬鹿ロバを探して歩いておりましたところ
野原の真ん中で、裸の金髪少年に出くわします。
彼こそは惑星アルファ・ベータ・ツェントゥリオンからやってきた宇宙人。
バザルバイは頭が悪いのでそんな長い名前は覚えられず
自分のおじいさんの名前を取って、彼に「アブドラジャン」と名づけ
一緒に暮らし始めます。
果たしてこのUFO少年が村に巻き起こす珍騒動とは!?
待て次号!!!!
的な。


まぁこの映画、最初の突っ込みどころは一目瞭然

小学生レベルの手作り特撮。

(太っとい丸見えの糸で吊られた、限りなく鍋チックな)UFOが
(頼りなさげに)画面を横切る!
今散髪したばかりの頭が、あっというまに(編集で)元通り!
お兄さんが瞬間移動(画面に映りこんでるおばちゃん動いちゃだめだってば)
人間の10倍もある巨大なスイカ(の絵)

不思議なのは、こんなにひどい特撮なのに
「おおっ!?」って反応しちゃうんですよ、なぜか。
私が思うに、これは

作り手の驚きが観客に伝染している

んじゃないかと。
ハリウッド映画の完璧なCGにすっかり慣らされた我々は
トランスフォーマーやマッハGOGOGOくらいじゃ全然驚けません。
それはなぜなのか、ってことを突き詰めて考えてみますと

まずもって作り手自体が驚いてない

ってとこに原因があるのじゃないか。
エド・ウッドの映画もそうなんですが
この『UFO少年アブドラジャン』の場合は、作り手が

これスゲェ!超スゲェ!!!

って目をキラキラさせがら作ってる様が想像できるんですよね。
興奮が画面を通して伝わってくる。
センス・オブ・ワンダーの源は、CG技術の進歩じゃなくて
そういう、作り手と受け手の間の微妙な距離感にあるんじゃないかと
思ってみたりする39歳の今日この頃なのです。


この映画、同じ共産圏SFということもありまして
あの『不思議惑星キンザザ』と並べて語られることが多いようです。
確かにすっとぼけた感じとか、妙なテンポ感とか似てる部分も多いんですが
果たしてこの映画を「素朴」とか「味がある」という評価で
済ましてしまっていいものか、私は少々疑問なんです。

実はこの映画、冒頭に次のようなナレーションが入ります。

拝啓、スティーブン・スピルバーグ様。
この間、我がコルホーズのビデオ鑑賞会で
あなたの作品『E.T.』を見ました。
とても素晴らしい作品でした。
実は私どもの村にも、先日UFOがやってきたのです。
あなたの映画の中のUFOはキラキラ光っていて綺麗でしたが
こちらのは、思いっきり鍋みたいでした。


つまり、この後の物語は
スピルバーグへの手紙を読み上げるという形で語られていくのです。
私の文章で伝わるかどうか心もとないのですが
最初にこのナレーションを聞いた時点で私は

うまいっ!

と唸ってしまいました。
中央アジアのド田舎と
アメリカのポップカルチャーの不思議な組み合わせが猛烈に面白いですし
「ああ、この村には映画館がないからビデオなんだなー」
とほのぼのとした気持ちにも。
多少とも映画好きなら
このオープニングで完全に心をつかまれてしまうのではないでしょうか。
さらに映画の中盤でも
ストーリーの文脈とはまったく関係なくこんなナレーションが入ります。

昨日、タルコフスキーさんの『ストーカー』という映画を見ました。
ストーリーはさっぱりでしたが、気に入りました。


ストーリーはさっぱりでしたが気に入りました!

あの映画に対するこれ以上の批評は
世界中の映画雑誌探しても書かれていないと思います。
しかも画面は、ちゃんと川の流れに揺れる水草を写しているし!
(『惑星ソラリス』の超有名シーン。わかんない人すいません)


これはもう確信犯でしょ!



素朴の皮をかぶった超傑作『UFO少年アブドラジャン』
見てない人は損してまっせ!






ブログランキング〜
私が今いる場所は東村山駅前のシャノアール。
店長が超ド級のメガネ美人だ。ゴキブリにおびえる姿に惚れた!
↓とゆー訳で、老いらくの恋に後押し下さい・・・


e0000251_043446.gif
[PR]
by taku-nishikawa | 2008-08-07 23:59 | 和み地獄 | Comments(2)
『ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン』(2007・フランス)
e0000251_2392937.jpg

今日、机に向かうのに飽きて(集中力30分が限界)
いつもの癖で無為にちんこをいじっておりましたところ
ふと、側にあるハサミが目に入りました。
これ、何なんでしょうね。
仕事に関するクリエイティビティはすっかり枯渇しておりますのに
私の想像力がぐるりぐるりと回転を始めるのです。

毛、刈ってみたい…。

気がつくとハサミを手に取り
じょっきじょっきと仕事に精を出す芝刈り職人がそこに。
しばらくして意識を取り戻すと時既に遅く
パンパに寂しく佇む子象が一匹。
何だか下半身が風通しのいいことになっております。


夏ダカラ、コウナッタ。


ま、誰に見せる訳でもないからどーでもいーんですけどね。
けっ。


さてさて阪神が誇るユーティリティープレイヤー関本の送りバントのごとく
本日も手堅く軽い下ネタをこなしましたところで
(実を言うと最近、下に関して重いとか軽いとかの判断ができなくなっている)
明日から公開の、地味ながら素敵な作品をご紹介したいと思います。



隅々まで綿密に構成された完璧な映画を何本か連続して見ると
それがどんなに楽しくても、なぜか

ここらでひとつ

風通しのいい映画が見たいよなぁ

という気分になります。

本筋と関係ないのに、妙に心にひっかかる風景であったり
何のためにあるのかよくわからない間であったり
最後まで解決されずに残る謎であったり
まったく読めない意味不明の登場人物であったりと
作品によって取る形は様々だと思いますが
ある瞬間、物語の縛りから観客の頭を自由にするような

“風穴”の開いた映画。


人形劇師・スザンヌ
音信不通の元夫
その7歳の息子・シモン
離れて暮らす娘・ルイーズ
中国人留学生でベビーシッターのソン
家賃を払わない間借り人・マルク
年老いた台湾の人形劇師
盲目のピアノ調律師


名匠ホウ・シャオシェンは
主演のジュリエット・ビノシュを中心に
パリの片隅の、本当に何気ない、何も起こらない日常を
地味に丁寧にひたすらリアルに撮っていきます。

ただひとつの例外が
シモン少年のあとを追いかけてくる“赤い風船”。
この風船が何なのか、何を意味するのか、説明は一切ありません。

観客の思考を

“映画の外”へと誘う風穴。

いやー
久しぶりに面白いフランス映画を見たなーという感じでした。
(監督は台湾人ですが)


さてさて、古い映画に詳しい人には説明不要なのですが
この映画、アルベール・ラモリス監督の『赤い風船』(1956)に
想を得たストーリーになっております。
その年のカンヌでパルム・ドールを取った映画なのですが
これが文句なしの傑作。
作られた時代を考えると信じられないほど瑞々しい映像で
これこそ本物のファンタジーだっ!
と叫びたくなること請け合い。(デジタル・リマスター万歳)
同じ監督の『白い馬』と一緒に同時公開されるので
『レッド・バルーン』とあわせて見ると楽しさ10倍増。

シネスイッチ銀座なんて

OLくさくて嫌じゃー!

なんて駄々をこねずに
騙されたと思って行ってみなんせ。
面白いから。面白いから。
(8月26日公開)




ブログランキング〜
↓こどもちんこに愛の手を。


e0000251_043446.gif
[PR]
by taku-nishikawa | 2008-07-25 03:04 | 和み地獄 | Comments(2)
『天然コケッコー』(2007・アスミック)
e0000251_18311818.jpg

今日本で最も気になる年下男

山下敦弘カントク。

1本前の『松ケ根乱射事件』が個人的にイマイチだったので
何となく劇場に行きそびれてしまったんですが
コレを見ずして年は越せないということで借りてきました。


とりあえずですね。


夏帆って誰?


テレビなし生活ももう半年近くになりまして
すっかり世間から取り残されております私。

いやその、夏帆という女の子、すばらしかったです。

すっごくいい娘なのに
どっか抜けている。
死ぬほど爽やかなんだけど
妙にエロい。
もう、理想的じゃないすか。


これは清く正しい青春映画なので
恋する2人はもちろんキスまでしかしませんが

この娘はきっと

セックスもこんなふうに自然に

受け止めるんだろうなぁ

と思えてくるから、不思議です。
エッチと非エッチの知恵の輪が少しだけほどけました。


そして『リアリズムの宿』以来の、くるりによるエンディングテーマ。
またもや鳥肌立ってしまいました。


では、行って帰ります。





ブログランキング〜
↓現在10位。よろしければクリックして投票して下さいまし。


e0000251_043446.gif
[PR]
by taku-nishikawa | 2007-12-30 19:06 | 和み地獄 | Comments(5)
『ミス・ポター』(2006・米)
e0000251_14572935.jpg

ハリウッドしもぶくれランキング

においてここ数年、不動の1位を守っている女優
レニー・ゼルウィガー。
“ミスこぶとり姉さん”の称号に加えてオスカーも取り
すっかり調子に乗った彼女が
自ら製作も買って出た映画がこの『ミス・ポター』であります。

この映画の主人公、ミス・ポターは
かの有名なキャラクター『ピーター・ラビット』の作者。
資料には「世界中で愛されている」と書いてありますが
こと私に関しましては
憎みこそすれ愛などとは口が裂けても・・・


舞台は20世紀初頭のイギリス。
富裕階級のお嬢さんであるミス・ポター(ゼルウィガー)
来る良縁来る良縁すべて断り、今年で32歳の行かず後家。
彼女の夢は玉の輿などではなく
自分の描いた絵本を出版することだったのです。
今日もミス・ポターは婆やを連れて
原稿を持って出版社めぐり。
行けども行けども断られ、ここもどーせと飛び込んだ
小さな家族経営のフレデリック・ウォーン社。
ちょっとした偶然から出版が決まり
付いた担当が、ノーマンという青二才(ユアン・マクレガー)。
誰も期待していなかった『ピーター・ラビットの話』は
瞬く間にベストセラーになり
ミス・ポターとノーマンの間には
いつの間にか恋心が芽生えていたのでした。



・・・少女漫画家と担当編集者がくっつくパターンってさぁ
たいてい離婚すんだよね。

ま、そんなことはさておきまして
監督はオーストラリア出身のクリス・ヌーナン。
この名前だけでピンと来た人はかなり記憶力がよろしい。

豚肉映画『ベイブ』を撮った人。

なんでも
「アレ以上の素材と出会わない限り映画は撮らない」
と公言したそうで
実際この『ミス・ポター』が11年ぶりの新作。
そんなにあの子豚のお肉はおいしかったんですねぇ。


オープニングのタイトルのバックに映る
絵の具を水に溶く映像がめっさきれいで
これだけでわくわくする私(一応これでも絵描きの端くれなので)。
うー、面白そう!

この映画、もちろん実写作品なんですが
ところどころで、絵に描かれた動物が動き出すシーンがあります。
実写+アニメってゆーとすぐさま蘇ってくるのは

『ロジャー・ラビット』の悪夢

ですが、まぁよくあるっちゃよくあるパターン。
NHKドラマ『のんのんばぁとオレ』でも
水木画伯の描いた妖怪がやっすいセルアニメで動きまわってましたな。

子供向けと大人向けの境界線上でゆらゆら揺れてるような作風は
前作から変わっていません。


このストーリーを芸術系の監督に撮らせたりすると
「女性の自立」だとか大げさな文句を引っ張り出して
2時間半くらいのどっしりした映画にしそうですが
ヌーナンはあくまでコアラとカンガルーの国からやってきた
クロコダイル・ダンディー。
お話はテンポよくさくさく進み
1時間半でさっくり終わり。
ここらへんの思い切りの良さが新鮮で、心地よかったです。


ユアン・マクレガーが自慢の喉を披露するシーンは
とってもロマンチックでどきどきしましたし
怪人エミリー・ワトソンの変顔も笑えます。
この映画、ひとつだけ問題があるとすれば
見てる途中ずっと

ゼルウィガーの垂れほっぺを

引っ張りたくて仕方なくなる

ってとこですかね。
安心して万人にオススメできる良作でした。

ウサギが嫌いな人でも大丈夫。

そして

ウサギ肉が好きな人でも大丈夫。

9月公開~。





ブログランキング〜
↓現在8位。よろしければクリックして投票して下さいまし。


e0000251_043446.gif
[PR]
by taku-nishikawa | 2007-08-25 14:58 | 和み地獄 | Comments(3)
『遠くの空に消えた』(2007・ギャガ)
e0000251_1042310.jpg

昨日、初めてIKEAに行きました。

船橋まで車で片道3時間
死ぬ思いをしてたどり着いたのに
ない…ないぢゃない…

北欧無修正エロスが

どこにもないぢゃない!


“IKEA”ってのは

I:淫乱な
K:毛唐の女が
E:エリンギを見て顔を
A:赤らめた


の略だって「レディス4」で言ってたのに!

せいぜいIKEAの食堂で働くお姉さんに

お前の肉団子に

ジャムつけて食ってやろうかぁ

みたいなセクハラを言うのがせいいっぱい。

そんなこんなでバカでっかい建物の中を
ぐるぐる何週も回ったので
自宅にたどり着いたときは精も根も尽き果て
風呂にも入らず、泥のように眠ってしまいましたとさ。


そのさらに1日前、試写で見たのが
行定勲監督の新作

『遠くの空に消えた』。


神木隆之介、大後寿々花の天才子役2人をはじめ
柏原崇、三浦友和、大竹しのぶ、石橋蓮司、小日向文世
伊藤歩、長塚圭史、高橋真唯、キタキマユ、でんでん
梅津和時&バカボン鈴木&斎藤ネコ
『クーリンチェ少年殺人事件』のチャン・チェンまでと
かなりのオールスターキャスト。

舞台は空港建設に揺れる日本の農村がベースになっているんですが
ウェスタンの要素が入ったり、ロシア人が出てきたりと
目指すところは無国籍、無ジャンル。
宮沢賢治の『ポラン農場』みたいな感じといえばわかるでしょうか。
完全世界構築型の、大上段から振りかざすファンタジー映画な訳です。


まだ公開前なんでアレですけど
これがねぇ…うーん…

映画は全部で2時間半近くあるんですが
後半2時間くらいの間(つまりほとんどの時間)
私はずっと

終わってから食べるラーメン

のことで頭がいっぱいでした。

餃子はとりあえずつけるだろ?
チャーハンは…やっぱ半チャーハンかな。
ラーメンは、うん、豚コツでしょやっぱ。
みたいな。

試写を見に来てた実物の石橋蓮司が
死ぬほどかっこよかったです!

ではでは。





ブログランキング〜
↓現在14位。よろしければクリックして投票して下さいまし。


e0000251_043446.gif
[PR]
by taku-nishikawa | 2007-08-03 10:11 | 和み地獄 | Comments(2)
『しゃべれどもしゃべれども』(2007・アスミック・エース)
e0000251_016425.jpg

稽古は人一倍熱心だが、ここのところ伸び悩んでいる
半人前の落語家・今昔亭三つ葉(国分太一)。
ひょんなことから自宅で“しゃべり方教室”を始めることになるが
ここに通ってくる生徒たちが、皆一癖ある人物ばかり。
口下手と仏頂面のせいで恋人に振られた十河五月(香里奈)。
関西弁のせいで学校でいじめられている転校生・村林優(森永祐樹)。
話が異常にへたくそな野球解説者、強面の湯河原太一(松重豊)。
三つ葉はド素人の彼ら三人に
『まんじゅうこわい』を教えようとするのだが、さて。
主人公の母親に八千草薫、落語の師匠に伊東四郎と脇は抜群の安定感。
果たして『オーラの泉』の太鼓もちは
無事に落語家役をこなすことができるのか・・・



TOKIOからはすでに長瀬くんがドラマ『タイガー&ドラゴン』で落語家役に挑戦。
しかしこれが惨憺たる結果に終わっており
(まぁ落語が下手って設定でしたからアレでいいのかもしれませんが)
同じグループから2人も

落語者(ここ、笑うとこです)

を出すのかと
ジャニーズ事務所の蛮勇を称えたい気分。


そんなこんなで正直、まったく期待してなかったんですけれども

この映画、滅法面白い。

『陽だまりのグラウンド』なんかと同じで
ダメな男が、人に教えることで成長するってパターンの話なんですけど
原作がいいのか脚本がいいのか
ベタなんだけどベタに落ちすぎず、実にいいバランス。


それにしても驚くべきは

国分太一の演技力。

心配していた落語シーンはきっちりこなした上に
素の演技の部分も、すごくいいんですよね〜。
役作りはかなり大変だっと想像するんですが
いかにも熱演といった暑苦しさは特になく
どこかにいそうでいない、不思議な魅力のある主人公像を作りました。
見てるといつのまにか好きになっちゃうんですよ、こいつ。

こりゃAIKOは、別れるの早まったか。


いや、お笑い芸人の役って、ある意味一番難しいんじゃないかと。
私は見てませんが、去年の『手紙』は
お笑いのシーンのネタが全然面白くなくて
映画の足を引っ張った、という評を多く聞きました。


個人的にもう一つこの映画で楽しかったのは、ロケーション。
浅草演芸場、市ヶ谷の釣り堀、水上バス、都電沿線、鬼子母神・・・
コレ全部、私が学生時代にぬるぬる散歩してたコース。
土地勘ってゆーんでしょうか
自分の脳内地図の中を登場人物が動き回るってこの感じ
それだけで結構楽しめてしまったりするのです。


監督は『学校の怪談』『愛を乞う人』の平山秀行。
賞をいっぱい取った『愛を~』なんかより
今回の映画の方が断然面白いと思いました。


落語家が主人公ってゆーと
映画では森田芳光の『の・ようなもの』
マンガでは大友克広の『つゆのあとさき』
が今まで私の中の定番だったのですが
この映画、その牙城を崩さんばかりの勢いです。


試写から帰ってきてテレビをつけたら
ちょうど『オーラの泉』をやってました。
映画があまりに良かったので
いつになく好感を持って番組を見てたんですが
ここにいる国分は


やっぱムカツク。


そんなことにちょっとほっとした私なのです・・・





ブログランキング〜
↓現在10位。よろしければクリックして投票して下さいまし。


e0000251_043446.gif
[PR]
by taku-nishikawa | 2007-05-07 23:43 | 和み地獄 | Comments(4)
『ナイト・ミュージアム』(2007・米)
e0000251_19542518.jpg

何度もここに書いておりますように
私は1週のうちに5回くらいファミレスを利用するのですが
“ファミリーレストラン”とはよく言ったもので
あそこは家族で行くと楽しい場所ですが
独り者が行っても、侘しさがつのるばかりなのであります。

1人暮らしを始めた当初こそ
毎日自分の好きなものが食えることにテンションが上がりましたが
そんな生活を10年も続けますと
もう外で食べたいもんなんか何もないんですな。
どんなにまずくても、家のごはんが一番なのであります。

ちなみに今デニーズでは
『東京タワー・僕とオカンと時々オトン』フェア
という催しが行われておりまして
“オカン定食”という期間限定メニューがございます。
肉じゃがに味噌汁に小鉢が何皿かついて1280円・・・
1食に1280円もかけてたらそれはもうオカンではなく

マダム定食

なのではないかと私などは思ったりするのでございます。


さて、ファミレスの話題から入りましたのには訳がございまして
映画の世界にもこれと似たような存在があると思うのです。
今から10年ほど前から出始めて
もはや庶民の生活に完全に食い込んだ感のある

シネマ・コンプレックス

がそれでございます。
旧態然とした名画座を町の定食屋に例えるなら
シネコンはまさにファミレスにあたるのではないかと。

汚い名画座のオールナイトは
1人ぼっちでこそこそ行くのが正しいマナーですが
シネコンに1人で通うという行為は果たしていかがなものか・・・


常々そんな疑問を抱いていた私に先日
「シネコンの正しい利用方法」を実地で試す
絶好の機会が訪れたのでございます。


親戚と5人連れでシネコン!

しかも映画は

『ナイトミュージアム』!


これぞ現代の資本主義消費文化と胸を張って言える
明るい家族計画的シチュエーションではないでしょうか。



で、行ってみた感想。

きゃぁぁぁぁぁー!

めっさ楽しいヌー!

“団体さんパワー”が完全に場を支配
「僕ちんは1人ぼっちじゃないんだ」的全能感が体中を駆け抜け
めくらめっぽうテンションが上がります。
映画はいいとこ30点くらいなんですけど
そんなんどーでもいい!
楽しい!ファミリー最高!
同族経営バンザイ!将軍様マンセー!

やはりシネコンは1人で行く場所ではない
そう確信するのに充分なワンナイトカーニバルでした・・・



映画の内容について一言触れておきますと
博物館の展示物が動き出す、というプロットは
宮沢賢治ファンにはおなじみでして
そのおかげで感情移入しやすかったとも言えます。

童話『黄色のトマト』で
ガラスケースの中のワライカワセミが
主人公の男の子に話かけるシーンが私は大好きで
絵に描いたこともございます。

e0000251_2091584.jpg

ま、映画のほうはいかにもハリウッド商業主義丸出しで
叙情のかけらもありませんでしたけどね。

しかし、人と一緒に映画館行ったのって随分久しぶりです。
この前最後に行ったのは・・・えーと・・・えーと・・・


思い出せないくらい昔。


うくく。








ブログランキング〜
↓現在11位。よろしければクリックして投票して下さいまし。


e0000251_043446.gif
[PR]
by taku-nishikawa | 2007-04-17 20:11 | 和み地獄 | Comments(6)
『ハートブレイクホテル』(1988・米)
・・・まる1週間更新をさぼってどんな気分かと聞かれれば
講師と喧嘩して塾の夏期講習を2日目で挫折し
毎朝親に嘘をついて家を出て
裏手の墓地で一夏ずーっと漫画を読んでいた
あの中2の夏休みと同じ気分。

まったくもって楽しくはない。


最近テレビを見る量がめっきり減っている私なんですが
テレ朝金曜深夜の『タモリ倶楽部』→『検索ちゃん』という黄金の時間帯は
やさぐれがちな毎日の中、貴重な心のオアシスになっております。

今回の『検索ちゃん』は蔵出し未公開シーン集ということで
コーヒーに菓子パン、煙草と万全の体制を整えて
テレビの前に正座して見ておりました。

問題は準レギュラーであり
私の性感帯ピンポイント刺激でおなじみの


友近


の出演シーンで起こりました。

「初めて男の部屋に遊びにいったのはいつ?」
と爆笑太田が友近に質問。
「17歳のとき、当時つきあっていた彼の部屋」と答える友近。

どきっ。

「自宅(親と同居)だったんで、別にどうってことなかったんですけど」

ほっ・・・。

しかし友近の次の一言が、私の胸をえぐりました。

「でも××××はしましたけどね」

(××××の部分は「ピー」で消されていました)

・・・・・・うっ。


いや、別に友近の下ネタを聞いたのは今回が初めてという訳ではありません。
何と言っても芸人な訳ですから、お上品では勤まりませんわな。
ただ、この発言は何だか非常にリアルに響いたんです。

胸が・・・胸が痛い。

自分の彼女が話す過去の男性体験の話を
「へー、そうなんだー」と
平静を装ってにこにこしながら聞いているときのあの痛み。


好きなアイドルには下ネタとか言ってほしくないっていうファン心理が
生まれて初めてわかりましたね。
なんかもう、何もかもどうでもよくなって


死にたい・・・


というど鬱モードに突入です。

番組終了後、心の行き場を失った私は
飲めない焼酎を出してきてガブ飲みし、最悪の状態に。


そんなとき、つけっぱなしにしていたテレビで深夜映画が始まりました。
『ハートブレイクホテル』というタイトルで
エルヴィス・プレスリーがらみということはわかりましたが
全然聞いたことのない映画です。
(調べたら日本では劇場未公開でした)

監督はハリウッド1、2を争う便利屋、クリス・コロンバス。
この時点でもう一切の期待は捨てました。

『ミステリートレイン』『グレイスランド』など
エルヴィスという時代のアイコンをファンタジー的に扱った作品は多いですが
この映画もやはり一種のおとぎ話。
ただ、上記2作がエルヴィスを幽霊として登場させたのに対し
『ハートブレイクホテル』はエルヴィスの生前
彼が中年になってぶくぶく太り始め
例のフリンジ付きの怪しい白いツナギを着て
ラスベガスでオールドファン相手に小金を稼ぎ
若者からは完全にバカにされていた
ベトナム戦争当時のアメリカが舞台になっております。

主人公はロックバンドをやっている高校生で
ダンナに逃げられ、暴力男を恋人に持つ不幸続きの母親と
かわいい妹とともに暮らしています。
エルヴィスの大ファンである母親を元気づけるために
彼は何と本物のエルヴィスを誘拐し
拉致って自宅に連れてきてしまいます。
最初は怒っていたエルヴィスも
彼ら市井の人々と触れ合ううちに、昔の若さを取り戻し
主人公の母親にとっては恋人
子供たちには父親代わり的な存在になる

・・・というお話。

これが本当にどうでもいい出来なんですね。
脚本も演出も時代考証も全然似てないエルヴィスも「ぬるい」の一言。

しかしこの甘ったるさが

私の傷ついた心に

しみ込むしみ込む!


泥酔状態で見てた私が言うのもアレですが
やはりこういうあったま悪〜い感じのオプティミズムは
アメリカ映画の専売特許ですね。
良くも悪くも、アメリカ人の能天気さに敵う人間はいません。

特に根拠もないんですが
何となく満たされた気持ちになって
明け方、眠りにつきました。


ハリウッド映画にしか

救えない夜がある。



ところで、ブログ再開したばっかりなのになんですが
今日から2泊3日、京都に行ってきます。
京都の映画館、久しぶりだな〜るるる。





ブログランキング〜
↓現在8位。よろしければクリックして投票して下さいまし。


e0000251_043446.gif
[PR]
by taku-nishikawa | 2006-10-22 05:14 | 和み地獄 | Comments(2)
『涙そうそう』(2006・東宝)
e0000251_2312515.jpg

長澤まさみを取り巻いてるオッサンどもへ告ぐ。


今すぐ


死んでくだちゃい。


『タッチ』に『ラフ』に『セーラー服と機関銃』って・・・
どんだけ昭和なんだよ!
自分たちの青春時代を長澤まさみに投影してるだけじゃないか!

長澤まさみは

イメクラ嬢じゃなーい!!!

お願いだからまともな映画に出してあげようよ・・・
もうデビューから数年、実力もあるのに
彼女のポテンシャルをきっちり引き出した映画って
『ロボコン』だけじゃないすか。
女の子がいちばん綺麗な時って、案外短いんだよ。
このまんま放置しておくと
何十年も大女優と呼ばれているにもかかわらず代表作が1本もない


吉永小百合


みたいになっちゃうよ・・・

とにかくオッサン死ね!

ちんこいじった汚い手で

長澤まさみを触るな!


・・・・・・
ふぅー、すっきり。
では本題、行きましょうか。

続きを読む(重大なネタバレあり)
[PR]
by taku-nishikawa | 2006-10-06 23:21 | 和み地獄 | Comments(2)
ポン・ジュノ一夜漬け(1)
e0000251_2345498.jpg

むぅー今からわくわくしますね。
明後日公開の『グエムル -漢江の怪物-』!
きっちりした娯楽作品も、どっしりした芸術作品もいいですが
こういうジャンル不明の
びっくり箱みたいな映画を見に行く前のドキドキ感は
そうそう味わえるものではありません。

が、一つ問題が。
私にしかわたく、恥ずかしながら

ポン・ジュノ監督作未体験。

いや、これだけまわりで絶賛されちゃうと、なんかね・・・
根がひねくれてるもんですから。
いつか見なきゃと思いつつ、数年が経過。

とゆーわけで、夏休み最後の悪あがき

ポン・ジュノ一夜漬けと相成りました。


1本目は、長編デビュー作

『ほえる犬は噛まない』(2000年・韓国)

DVDのパッケージがかわいいので騙されてましたが
これ、犬殺しの話なんですね。

つーか思いっきり食べてるし、犬・・・

タイミングがいいのか悪いのか
今巷で話題の

猫殺しエッセイ

がすぐ脳裏に浮かんでしまいました。

私はここで何度も書いているように、基本的に動物嫌いですし
見ず知らずの子猫に感情移入するほど繊細な人間ではないです。
しかし

この女の書く小説が

ことごとく死ぬほどつまらない

という一点において

バカ女・板東真砂子地獄へ堕ちやがれ

と毎晩寝る前に十字を切って祈っています。


さて、本題へ戻りますと
この映画、なかなか面白かったです。
特筆すべきは、主演女優

ペ・ドゥナのマジカル演技。

このUAを毒抜きしたような女の子を見るのは
『復讐者に憐れみを』『リンダリンダリンダ』に続いて3本目ですが
見るたびにどんどん好きになっちゃいます。
かなりマンガっぽいキャラクターなんだけど

あーこういう子っているよね・・・

という基本線は絶対にはずさない。


ポン・ジュノという監督については、これ1本見た限りでは
まだどういう人かよくわかりませんでした。
毒と笑いのバランス取るのがうまいなぁ、とは思ったけど。

劇中で唄われる『フランダースの犬』には笑いました。
この人、かなりの日本マンガオタクと見た。
ひとつの団地の中でストーリーが進む、というこの映画の構成は
大友克広の『童夢』とそっくりだし
今週の「ぴあ」でも浦沢直樹と嬉しそうに対談してたし。

オチはありませんが、とりあえず1本目を見た中間報告ということで。
これから『殺人の追憶』見まーす。


最後に、まったく関係ありませんが
今晩の阪神、今シーズンのベストゲームでした。


私はまだ


あきらめない。






ブログランキング〜
↓現在7位。よろしければクリックして投票して下さいまし。


e0000251_043446.gif
[PR]
by taku-nishikawa | 2006-08-31 23:46 | 和み地獄 | Comments(4)
過去記事が映画のタイトル順に並んでます
にしかわたく公式HP
毎号表紙マンガを担当
ライフログ
以前の記事
カテゴリ
最新のコメント
パーカー ボールペン...
by パーカー ボールペン at 13:28
It’s hard to..
by David at 08:24
【3連休ポイントアップ祭..
by http://bon at 01:11
高いひずみ以来、それは慢..
by エンポリオアルマーニ 時計 at 09:58
I am genuine..
by クロムハーツ ピアス at 23:47
http://dior_..
by シーバイクロエ ip at 08:05
http://gucci..
by gucciコピー商品 at 09:03
http://gucci..
by ヴィトン ストール コピー at 15:36
柔らかいほんのり塩味のモ..
by パーカー ボールペン 店舗 at 09:11
http://www5...
by ルイヴィトン 長財布コピー at 05:41
最新のトラックバック
2014 Garth B..
from 2014 Garth Bro..
seo services
from seo services
daily fantas..
from daily fantasy ..
CPA Firm Sou..
from CPA Firm South..
kangen
from kangen
Steven Seagal
from Steven Seagal
mrr
from mrr
hunting decals
from hunting decals
custom greek..
from custom greek l..
marijuana re..
from marijuana reci..
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧