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漫画家Nのイラストと文章で綴る映画な日々

にしかわたく (漫画家)

マンガ家・イラストレーター。生まれて初めて劇場で見た映画は『グリズリー』と『テンタクルズ』の二本立て。
現実逃避のスピードを極限まで加速すればいつか現実を追い越せると信じ、今日もロスト・ハイウェイをひた走る36歳、デブ専。
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カテゴリ:お笑い地獄( 22 )
『トロピック・サンダー』(2008・米)
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こんばんは。
先ごろドブに捨てた30万円を補填すべく
副業を始めた男・にしかわです。


んーで、これ。『トロピック・サンダー』。
この秋公開される映画の中では、ダントツの期待作。
自分で監督した映画は今まで打率100%のベン・ステイラー
ハリウッドで今最も乗りに乗っている男、ロバート・ダウニー・Jr
とにかく目が離せないジャック・ブラックと
どこから見ても隙がないメンツ。
ずいぶん前からいい評判ばかり耳にしておりまして
これだけは間違いないだろうと、安心して試写を見たのですが…


うぅぅぅぅぅぅぅむ。


明らかに期待しすぎていた上に
なんだかんだでプロットはすべて事前に耳に入っていて
しかも爆発的に面白いシーンは、みんな予告で見ちゃってる。
後から頭で考えると良く出来た映画だと思うんですが
見てる最中は、爆笑ってとこまで行けませんでした…。

「予備知識」とか「事前の期待」って

ほんと邪魔以外の何者でもない。

「どんなに期待がでかくても
それ以上のものを見せてくれるのが本物の傑作」
ってゆーのは確かに正論で、実際、年に数本はそういう例にぶつかりますが
そんな化け物みたいな映画って
なかなかあるもんじゃないんですよねー。

「傑作じゃないんだったら、楽しめなくて当然じゃん」
と思う人がいるかもしれませんが
私の本音はこうです。

どんなひどい映画だって、楽しく見たい。

だってその方がゼッタイ得だもん!

それがわかってるから
日頃から映画評とかなるべく見ないようにしてるんですが
完全に情報を遮断しちゃうと、面白い映画をいっぱい見逃すことになる。
「ネタバレなしならOK」かというとそうとも限らなくて
ストーリーにまったく触れてなくても
決定的なイメージを植えつけられてしまうってのはよくあることなのです。
しかもその文章なりお話なりが面白ければ面白いほど
影響力も大きくなるってのがまた難しいところで。

野球の世界には
「名選手、必ずしも名監督ならず」とゆー言葉がありますが
映画でいうと、こういうことになりますでしょうか。

優れた映画評が

優れた映画紹介であるとは限らない。

んん~悩ましい悩ましい…。


とゆー訳で、私のような犠牲者を少しでも減らすため
今日は映画の内容については一切触れませんでしたが
ひとつだけ言っちゃおうかな…

一番面白かったのはステイラーでもダウニーJr.でもブラックでもなくて

カメオ出演のア・イ・ツ。

「アイツ」の正体を確かめたい方は、ぜひとも劇場へお出かけ下さいまし!





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↓夜がまた来る。


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by taku-nishikawa | 2008-11-04 05:02 | お笑い地獄 | Comments(11)
『スーパーバッド 童貞ウォーズ』(2007・米)
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高校卒業を間近に控えた、幼なじみのセスとエヴァン

2人はもちろんオタクで童貞。

彼らは焦っていた…このまま高校生活を終えてしまっていいのか?
しかしモテない2人に大チャンス。
クラスメートのパーティーに初めて参加が許されたのだ。
酔った勢いでもしかしたら女の子と…つーかもうココで決めるしかない!

もちろん財布にコンドーム持参だ!

しかし天国の扉を開くには、パーティーの酒を調達するという条件が。
「そんなの簡単じゃん?」というのは日本の話。
アメリカでは未成年がアルコールを手に入れるのは至難の業なのだ。
そこへ、偽造IDカードを持ったフォーゲルと言う同級生が。
こいつが2人に輪をかけて友達のいない

独自の亜空間を持つ男。

「下には下が」…人間って悲しい生き物。
しかたなくこのメガネ君を仲間に引き入れ、
颯爽と街へ繰り出す彼らだったが…
まぁ、そんな簡単にうまく行っちゃ映画にならない。
童貞3人組を待ち受ける、数々の試練。

一夜の地獄めぐりが始まるのだった…。

(ちなみに主人公「セス」「エヴァン」は脚本家コンビの名前)


インディーズ製作、有名俳優ゼロ
小規模公開から口コミで記録的大ヒットへ。
2004年の『バス男(原題Napoleon Dynamite)』の再来と言われた本作
実際、『ゴーストワールド』から始まり、『アメリカン・ビューティー』を経て
『バス男』から『ジュノ』へと到る

アウトサイダー側から見た

アメリカ高校生活


を描いた一連の作品の流れの中にある1本と見て間違いありません。
(エヴァン役のマイケル・セラは本作の後、『ジュノ』の準主役に抜擢)

プロデューサーは『40代の童貞男』のジャド・アパトーとゆーことで
映画の中心テーマはやはりコレ。

大人の男になるって

どういうこと?


主人公2人が幼なじみという設定がミソで
これが実に深く、アホらしいドラマを生み出します。
互いに心の中では

こんな奴と一緒だから

いまだに童貞なんだ


という不満を抱いており
いざ相手がうまく行きそうになると足を引っ張り合う。
「俺はお前よりはマシだ!」
「お前と過ごした10年間、全部ムダだったよ!」
とついつい本音が口に出て、傷つけあう。
そして狂乱の一夜が終わった後、抜け殻のようになった2人は

互いのすべてを許しあい

抱き合って眠るのでした…。


童貞であることの醜さ、滑稽さ、悲しさ、そして美しさ。

童貞をこじらせることの尊さ

をここまで描ききった作品を、私は他に知りません。
そして彼らを待ち受ける、どこかほろ苦い結末。

大人の階段のぼる

君はまだ シンデレラさ

と昭和の名曲には歌われておりますが
その階段を昇りきってしまった先には、何が待っているのか。
その答えを実に叙情的な形で示した、見事なラストシーンでありました。


さて、この映画を見て最初に私の頭に浮かんできたのは

『天才バカボン』のとあるエピソード。

これを読んだ当時、私はおそらく小学校低学年。
たまたま親が買ってきた少年マガジン(※)に載っていたその漫画を読んで
何とも複雑な気持ちになったことを覚えています。

ストーリーの全体像はいっさい記憶にないのですが
バカボンパパとか、レレレのおじさんとか、本官さんとかいった
この漫画の中年男性キャラクターがラストで総出演。
何がきっかけだったのか
彼らは口々に「おがあちゃ~ん!」「ママ~ン!」と母の名を呼びながら
互いの乳首をまさぐり始めるのです。
そして最期のコマは

全員が数珠繋ぎのようになって

泣きながら乳首を吸いあっている絵。

まだ子供だった私には、彼らの感情が汲み取れるわけもなく
しかしなぜか鮮烈な印象とともに、このシーンだけが記憶に残りました。
そして現在39歳の私がそれをどう見るかと言いますと


1000%感情移入。


生きていく過程のどこかで童貞を失い
大人にならざるを得なかった男たちの悲しみ…。

赤塚不二男の訃報にふれたのはこの映画を見た数週間後でしたが
私にとっての赤塚は、こういう言葉にならない感情をすくい取ってくれて
いつでも「ああ、人間これでいいんだ」と思わせてくれる
魂のセーフネットのような存在でした。


天才・赤塚不二男と

失われたすべての童貞のために


黙祷。


※『天才バカボン』は1969年に「マガジン」から「サンデー」に突如移籍。
 その後半年ほどで打ち切りになったらしいのだが
 私が読んだのがどちらの雑誌だったのかははっきりしない。






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↓ジャンプの出ない 月曜日ほど 淋しいものはない


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by taku-nishikawa | 2008-08-18 14:36 | お笑い地獄 | Comments(0)
『僕らのミライへ逆回転』(2008・米)
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ウェス・アンダーソンにミシェル・ゴンドリーにスパイク・ジョーンズ…
私はいまだにここらへんのアメリカの若手監督の見分けがついておりません。
その3人のうちの誰かが監督した『僕らのミライへ逆回転』は

失われゆくビデオ文化

へのオマージュとも言える内容になっております。


ブルックリンの街角に取り残された
小汚いレンタルビデオ屋“BE KIND REWIND”。
(返却の際は巻き戻しを、の意)
主人(ダニー・グローヴァー)の留守を任されて張り切る
まじめな従業員のマイク(モス・デフ)でしたが
迷惑常連客のジェリー(ジャック・ブラック)が
ある事情で、体中から強烈な磁力を放つマグネット人間に変身。
(なんだそれって感じですが仕方がありません)
奴が店に入った途端、すべてのビデオのデータが消えてしまったのでした。
そこへ近所のおばさん(ミア・ファーロー)がやってきて
「『ゴーストバスターズ』なぁい?」と。
困り果てた2人にある妙案が。
「1時間後にまた来てください」と言ってミアおばさんを帰した2人は
ビデオカメラを担ぎ出して図書館へ行き
作業着にランドセルという姿で撮影を始めました。
そう。彼らは自前で『ゴーストバスターズ』を作るという暴挙に出たのです。
苦し紛れに生まれた、この「超手作りZ級リメイク映画」が
意外なことに町中で評判になり
今までちっとも流行らなかった店に客が押しかけるようになります。
さあ、珍商売のはじまりはじまり~!



見どころは、いかにして手作りで映画を再現するか?というところ。
カメラを回して『2001年宇宙の旅』のスチュワーデスのシーンをやってみたり
女の子に頭からトマトジュースぶっかけて『キャリー』をやってみたり
ポリバケツと泥水で『ロボコップ』の“有毒廃液で全身どろどろ男”をやったりと
(あの映画の白眉は絶対にこのシーンだ!超納得!)
あの手この手と工夫して、インチキ映画を作っていく。
まぁ映画好きとしては嫌が応にも

にんまりとせざるを得ない展開。

だいたいビデオ屋を舞台にしているところからしてすでに
その筋の人間に対する挑戦状のような側面がある訳で
かくいう私も、レジの後に貼ってある
『タイムトラベラー 昨日から来た恋人』のポスターを見て

兄ちゃん、なかなかやるじゃないの…

と思わずヤクザ顔でにやけてしまったのでした。


映画としての出来という点で言いますと
「手作りリメイク」を通して
「手作りって素晴らしい」ってテーマを
「手作りな映像」で表現(『恋愛睡眠のすすめ』みたいな感じね)
する映画な訳ですが、個人的には少々

過剰な“手作り感”に食傷

って感じで、まぁ評価としましては中の上というところ。
しかしこの映画、上に書きました過去の映画ネタ以外にも
なかなか興味深い点がございます。


冒頭に「失われゆくビデオ文化」と書きましたが
実際、現在VHSで映画を見てる人ってのはどのくらいいるんでしょうか。
主人公たちの時代遅れのビデオ屋との対比として劇中に登場するのが
DVDしか置いていない大規模チェーンのレンタル屋。
(イメージは限りなくブロックバスタービデオに近い)
DVDはVHSに比べ、画質はいい、音響はいい
映像特典がつく、字幕が選べる、保存性が高いと良いことづくめ。
レコードがCDに取って代わられたように
より便利なメディアに移り変わっていくこと自体は必然なのだと思います。
しかしレコードの場合は「アナログの良さ」という、CDにない美点があり
マニアやDJと言った、一定のユーザーが確実に残っているのに比べ
VHSは下手をすると完全に淘汰されてしまいかねない。
“絶滅危惧種ビデオ”なんて言葉もありますが
うちらより少し上の世代が名画座を懐かしむように

ビデオというメディアへの郷愁

というものがあってもいいのではないか、という視点を
この映画は提供しているのであります。


…と、いかにも第三者的に書いてまいりましたが
私の場合、これはまったくもって他人事ではないのであります。

うちの押入れに入っている(正確には溢れている)

数にして1000本を超えるVHSビデオ。


これからの彼らの運命は一体…
やっぱ、生ゴミ?
(2008年秋公開)






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↓私が死んだらあのビデオを灰にして地中海上空から撒いてください。

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by taku-nishikawa | 2008-08-14 18:02 | お笑い地獄 | Comments(6)
『アダルト♂スクール』(2003・米)
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オープニング。
主役のルーク・ウィルソンが出張を早めに切り上げて帰宅すると

恋人のジュリエット・ルイスが

乱交パーティの真っ最中。

・・・つかみは100点満点でございます!


30代も後半になり
このまま行ったら本物のオッサンになってしまうと
にわかに危機感を覚えたバカ3人組が
男の楽しみを追求する社交クラブを作り
毎週木曜の夜に大集合してパーティパーティ。

一応ここからストーリーは展開していくんですが
ぶっちゃけ、お話は大したことありません。


この映画、とにかくとにかく

ウィル・フェレルが

死ぬほど面白いのです!


ウィル・フェレルといえば
『俺たちフィギアスケーター』が大ヒット中ですが
私は例のごとく、見る前に期待を膨らましすぎてしまい
ビミョ-に不完全燃焼。

しかしこの映画では
主演じゃないってこともあるのでしょうが
もー、ある意味アンタッチャブル。野性味全開。

投げっぱなし感が爽快極まりない。

いちいちこちらの期待以上のことをやってくれちゃうので
画面に奴が映るのがもう楽しみで楽しみで。

この人の出演作、私はあんまり本数見てないんですが
主役より脇の方が光る役者なんじゃないでしょうか。
『ズーランダー』でやってた
ゴルチエ風味のアパレル社長とか最高だったですもん。


個人的に愛憎うずまくビッチ女優エリシャ・カスバートが

簡単にヤラしてくれて

後腐れまったくなし女子高生

という天使のような役で出ています。

女のくせにアゴ割れてるけど、今回だけは許してあげよう。





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by taku-nishikawa | 2008-01-15 23:25 | お笑い地獄 | Comments(6)
『亀は意外と速く泳ぐ』(2005・ウィルコ)
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先日、友人と電話で話しておりましたところ
最近のこのブログの話になりまして。

「鬼の敵(かたき)のように更新しているね」

と友人に言われました。

そう、友人は
”鬼の首を取ったように”と
”親の敵のように”を混同していたのです。

しかし、逆の間違い方をしなかったのが
不幸中の幸い。

「親の首を取ったように」

はいくらなんでもまずいです。



まぁそんなこんなで年が明けてからこっち

見た映画全部アップ

という誰のためにもならない暴挙に挑戦してるんですが
一番困るのは、こういう映画。


・・・『亀は意外と速く泳ぐ』?何で今?


中途半端に古いとゆーか。
中途半端に新しいとゆーか。

タイミング的に、何か恥ずかしいんですよね。
今まで、こういうパターンは
見ても記事にしないことが多かったんですが。

ちなみに今日借りてきたDVDは

『ヤマカシ』。

このぐらいハズしてれば逆にもう全然恥ずかしく・・・
いや、やっぱ恥ずかしいわ!



この『亀は意外と速く泳ぐ』をなぜ今まで見てなかったのかとゆーと

見れば絶対面白い

ってのがわかってたからです。

床にこぼしたイカの塩辛が偶然ニコラスケイジの顔に!

みたいなステキな小ネタを際限なく思いつく三木聡が
つまらない映画を撮るわけがない。


これはね、意外と大問題なんですよ・・・。
人間というものはですね

ハズレが存在するからクジを引く

生き物なんです。
100%アタリってわかってたら
ギャンブルをやる人間は地球上から一人もいなくなってしまうでしょう。


たまにはハズレも必要よ、三木監督。






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by taku-nishikawa | 2008-01-11 01:32 | お笑い地獄 | Comments(3)
『関根勤・カマキリ伝説』(1994・ポニーキャニオン)
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今日もS君から電話。
受話器から「今日、遊びに行ってもいい?」と弱気な声が。
「どこからかけてんの?」と私。

「・・・職安」

めちゃめちゃ断りにくんですけどー!!!
とゆー訳で、狭い我が家へ性懲りもなくS君参上です。

今日も今日とて、朝から原稿の催促の電話が続けてかかってきており
修羅場といえば修羅場な状況なのですが
仕事から逃避したいという気持ちがいつものごとく先に立ち
一緒に『カマキリ伝説』を見ようということになりました。

『カマキリ伝説』とは
関根勤の芸能生活20周年を記念して製作されたものまね全集。
先日ヤフオクでビデオを入手しまして
お互い元コサキンリスナーのS君と私は

いつか特別な日に

二人きりで見ようねウフフ!

と約束してあったのです。


カマキリの着ぐるみに身をつつみ
切れ味鋭い「カマキリ拳法」で
ラッキー池田(当時は絶頂期?)扮するイカ仮面と河原で大格闘。

この素敵すぎるオープニングに
二人の期待は胸が張り裂けんばかり高まったのですが
その後の内容は

うーん・・・・・・微妙。

大滝秀治、千葉真一、ジャイアント馬場、輪島功一、加山雄三、水森亜土、青木功と
おなじみのレパートーリーが続々と登場。
何かと噂の浅井企画のお荷物男・剛洲とか
世界一ビビリの放送作家・有修の嫁の顔を初めて拝めたりとか
(すいませんわかんない人は置いて行きます)
色々役得もあったんですけれど

見ててなーんか乗り切れません。

関根勤という人は
若手にまじってバラエティー番組に出たりしてると猛烈に面白いんですが
自分が真ん中に座ってしまうと、途端に別の何かに変わってしまうんですよね・・・
ラジオのコサキンも小堺が休んだ回は、なんか落ち着きませんでしたし。
10年以上前ですから、ネタも当然古くて
CCガールズとかギリギリガールズとかTRFについて熱く語る姿もなんか空しい。

さてビデオも終盤
安藤有里というAV女優が出てきておっぱいを出しまくるのですが
ここでS君が突然

「あー安藤有里!!!

 俺ずいぶん世話になったんだよな」

と、聞いてもいない過去を告白。
それを聞いた私は

「もう。せっかく二人きりの夜なのに
 
 他の女の話なんかしないでよ!」

と嫉妬のあまりS君に殴りかかり
二人でもつれあっているうちに変な雰囲気に・・・


1時間後、エクスタシーの余韻でぼーっとしている私の横で
煙草をふかしながらS君がぼそりと。

「喧嘩の後って

 やっぱ燃えるよな・・・」

うふふ。S君のばか。
『カマキリ伝説2』も一緒に見ようね!





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by taku-nishikawa | 2007-05-14 23:42 | お笑い地獄 | Comments(2)
『シリアル・ママ』(1995・米)
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家事は上手で、家族に優しく
ルックスだってまだまだいける。
もし世の中に“理想のママ”というものがあるなら
それはうちのママのこと。
だけど彼女は・・・
残虐非道のシリアルキラーだったのです!

変態映画の帝王、ジョン・ウォーターズと
寄る年波で仕事が減り、やけくそになったキャスリン・ターナーが送る
ヒップでポップな血みどろホームコメディの快作。




うちの母親『ロマンシング・ストーン』が大好きでしてね・・・
私がまだ実家にいた頃は、よく彼女に頼まれて
ビデオをレンタルしてきたものです。
そんなからみで私には

キャスリン・ターナーの映画を見るたびに
なんとなく母親のことを思い出してしまう

という変な癖がついてしまったのです。


長崎の貧乏な家に生まれ
戦後の映画黄金期に育ったうちの母親。
少女時代の楽しみといえば
学校の試験が終わるたびに連れて行ってもらえる
3本立ての映画館だったそうです。
特にアメリカ映画が大好きで
バーグマンやヘップバーン、グレース・ケリーが映画の中で住んでいる
お城みたいに豪華なお屋敷や
彼女たちの華麗なファッションに
心底憧れたと話していました。

その後大人になって結婚し、上京した後も
アメリカという国に対する憧れは消えなかったようで
私を生んで数年後、幼い私と父親を残し単身で渡米。
今で言えば短期の語学留学というところでしょうか。
当時はまだ1ドル=360円の時代で
いくら切り詰めても旅費は莫大。
もちろん本人は超貧乏旅行ですが
残されたにしかわ家も

食うや食わずのド赤貧

だったそうです。


『シリアル・ママ』のキャスリン・ターナーは
いかにも白人の中年という感じの太り方をしており
『女と男の名誉』ではあんなに魅力的だった
見事なスタイルは見る影もありません。
この半袖からこぼれる皮下脂肪で膨れた二の腕・・・

なんだかうちの母親の腕みたい。


基本的に仲の良いうちの両親ですが
ごくたまに母親がシリアル・ママよろしくブチ切れ
大ゲンカに発展することがあります。

原因はいつも“政治”。

母親はバリバリの左寄り。
父親も基本的にリベラルで
まぁ言っても「社民党右派」ぐらいのポジションにいると思うのですが
この微妙な意見の隔たりが、血で血を洗う戦争のきっかけになるのです。

うちの父親は満州生まれなのですが
たまに無意識に、中国人差別発言が口に出たりすることがあります。
例えば、当時日本人は満州の人のことを「満人」と呼んでいたのですが
父親は、人をバカにするときに

「満人みたい」

って言っちゃったりするんですね。
本人に深い考えはなく、単に昔の習慣から来ているものだと思うのですが
こんなのを聞いちゃった母親は、もう瞬間湯沸し機。

こんな帝国主義者とは

離婚する!

と絶叫して、家を出て行こうとする母親を
それこそ足にすがりつくようにして
「お母さん、行かないでぇぇ」と
泣きながら止めていた小学生時代の私。
うーん、我ながらいじらしい。



今日の話、特にオチもないんですが
すでにおわかりのごとく
うちの両親は、私なんかよりずっとオモロイ人間です。
そして、私にこんなことを思い出させてくれる映画というメディア。
つくづく

やっぱ映画ってオモロイ

と思いますです〜!








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by taku-nishikawa | 2007-05-12 09:11 | お笑い地獄 | Comments(3)
『ボラット』(2006・米)
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カザフスタンからやってきたTVレポーター・ボラットは
生まれて初めて見るアメリカの文化風習にびっくり。

ゴキブリ以下のユダヤ人が大手を振って歩いている!撃ち殺せ!
水洗トイレの使い方がわからない!ウンコはビニール袋で持ち帰れ!
この変な話し方をする、黒い人たちは何だ!マイケルジャクソンか!
ブッシュ大統領は大好きだ!イラク人は全員血祭りにしろ!
男女平等?ププッ・・・。それマジで言ってんの!?
キリスト教原理主義サイコー!下品でバカで楽しいぞ!
奥さん、アナタきれいですね。いくらで寝てくれますか?
Myアナルにフィストファック!イェー!え、ホモって何のこと?
俺のパメラちゃんでマスかきやがって!チンコ食いやがれ!

・・・てな感じで行く先々でパニックを引き起こすボラット君なんですが
実はこれ、全部やらせ。
イギリス人コメディアン、サッシャ・バロン・コーエンが
政治家や極右のカウボーイから善良な一般市民までだまし倒し
ドッキリカメラ方式で撮ったドキュメンタリー映像を
ロードムービーのかたちにまとめたのがこの映画
『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』。



内容に関しては去年からさんざん噂を聞いていて
ほとんど知っていたんですが、聞くと見るとでは大違い。

予想をはるかに上回る

とんでもない映画でした。


笑いというのは本当に微妙なもので
人間は「いかにもおかしい」というものにはすぐ慣れてしまいます。
結果、コメディはどんどん先鋭化、過激化し続け
肉を切らせて骨も切られる、致死性の毒を含んだギャグでしか
笑えない人たちというのが現れてくるわけです。

そういう意味で、良くも悪くも
コメディの最先端を行っているこの『ボラット』
最初から最後まで「笑える」と「引く」の境界線上を行ったり来たり。
こういうことに関してはかなり“病んで”いて
感覚が麻痺している私ですら
素朴で善良な人々がボラットに操られ
いいように笑いものにされている光景は
正直、見てていい気持ちはしませんでした。
この映画に関する裁判沙汰が山ほど起こっているらしいですが
さもありなんという感じです。


そんな悪逆非道ぶりにも関わらず
やはりこの映画が面白いのは
ひとつには、批判精神。いわゆる風刺です。
体毛濃すぎの変態男に笑わせられてるうちに
アメリカという国の“変な部分”が
自然と透けて見えてくるという仕掛けは
今までにまったく体験したことがない種類のもの。
何だか悪い魔法にかけられたみたいです。

もうひとつはこの映画に非常に似つかわしくない言葉なんですが、詩情。
ほんとに最初から最後までめちゃくちゃな内容なのに
見た後妙に「ああ映画見たなぁ」って気分になれるんですよ。
ロードムービーの魔力なのでしょうか・・・。
この感じ、自分でもいまだによくわからないんですが
不思議な充足感とともに試写室を出ました。


ウディ・アレンの映画なんかを見に行くと
「このシーンの面白さはオレしかわかんない」的に
細かいところで自慢げな笑い声をあげる嫌味な客がよくおりますが
(すいません、私です・・・)
この『ボラット』は、誰かと一緒に見に行くと
お互い、どこのシーンで笑ったかで
相手のイヤーな部分が見えてしまうような気がします。

1人で見に行って大笑い

その後、自己嫌悪。

これがにしかわオススメの『ボラット』鑑賞法であります。






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by taku-nishikawa | 2007-05-08 21:05 | お笑い地獄 | Comments(8)
『ばかのハコ船』(2002年・ビターズエンド)
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まぁアレですよ、原因はタミフルなんですよ。

隠し扉の奥にある秘密図書館で
禁制の異端文書を盗み見たときに
ページのへりに沁み込ませてあったタミフルが
本から指へ、指から舌へと。

それからはもう異常行動の嵐。
どんくらい異常かって言いますと

この2週間の記憶がまったくない。

異常者による異常者のための異常行動
まさに“春の●ンまつり”さながらに
無軌道なリビドーの解放が行われたのではないかと
記憶が戻った私は、気が気ではないのです。

タミフルの副作用は大人には現れにくいとのことですが
今回の現象から推論いたしますに
本質的に私の体と心は
10歳からこっち、成長していないのでしょう。
その証拠に


皮がほら。


ほらほら。



・・・生きるのが辛くなってきたので映画の話をしましょう。
私、実は今ハマっている監督がおります。

山下敦弘。

先月の話になっちゃいますが
テアトル新宿で2週にわたって
この監督を特集したオールナイトがあったんです。

第一夜
『松ヶ根乱射事件』
『リアリズムの夜』
『ばかのハコ船』

第二夜
『くりぃむれもん』
『リンダリンダリンダ』
『どんてん生活』

(あとその他短編…だったかな)

私は残念ながら第一夜しか行けなかったんですが
この一晩で、すっかり虜。
『リアリズムの宿』『リンダリンダリンダ』は前に見たことがあって
どちらもめちゃめちゃ好きだったんですが
この日見た

『ばかのハコ船』

がそれに輪をかけて面白かった。


主人公の男は借金までして「あかじる」という健康飲料を開発するが
あまりの不味さにまったく売れず
故郷で巻き返しをはかるべく、恋人と一緒に都落ちして実家に戻ってくる。
田舎町を舞台に二人して「あかじる」の営業活動を始めるが
これが何をどうやってもうまくいかない。
もともといい加減な性格の男は瞬く間にやる気をなくし
両親とか元いじめられっ子の学友とか
初恋の人で現在はヘルス嬢の女とか妊娠中のその妹とか
まわりの人間を巻き込みつつ、どんどん軌道から外れていく。
バカな男と、バカな男についていく女。
この二人を救う箱舟は、果たしてやってくるのだろうか・・・?



この映画のどこが私のツボだったかを言いますと
「頭が悪いとはどういうことか」が
非常にリアルに描かれているところです。

バカほど理屈をこねたがる。

というのは、私が常々自分を振り返って感じていることですが
この映画の主人公は、まさにそういう人間。
論理を組み立てる能力がない人が論理を語ろうとするとどうなるか。

すべてが空回りを始めます。

こいつのダメっぷり、とことん身につまされました。


しかし実を言うと、私が本当にくすぐられたのはこのツボではなくて

そんな男についていく女がいる

というところだったりするのです。
この女優がね、まーほんとに微妙な容姿をしてるんです。
「ブス」とも「デブ」とも言い切れない
でもどう見ても美しくはない。
そして人生のほとんどの場面で
「どん臭い」と言われてしまうような類の真面目さが
彼女の根底にある。

ああ、いかにもこういうバカ男にひっかかりそう

な感じがプンプンして、リアリティありまくりなんですね。


そんなこんなで、最後までどっぷりハマりこんで見てしまいました。
「いい映画」とか「よくできた映画」とか「面白い映画」というのは
世に数限りなくありますが
この映画みたいに

自分の性格を

丸ごとすくいとってくれる作品

には、なかなかお目にかかれません。

監督の名前で映画を選ばなくなって久しい私ですが
この山下敦弘という監督(まだ32歳だってよー)を
しばらくの間、追っかけてみようと思っております。






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by taku-nishikawa | 2007-03-29 08:03 | お笑い地獄 | Comments(3)
『マスク』(1994年・米)
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今週の日曜洋画劇場でやってましたね。
ジム・キャリーの『マスク』。

実を言いますとこのバカ映画
私のそれまでの映画の見方を180度ひっくり返した

記念碑的な1本なんです。



20代の終わり頃に、好きだった女に振られましてね。
もうアレですよ、


しんでやるー


もしくは


ひんでんぶるぐー


まぁ要するに、ここで一度全人格が崩壊した訳でございます。


実は当時、訳あってキューバ滞在中。
語学留学と言えば聞こえはいいですが
実際のところ、1年間何もせず遊び倒し。

しかし失恋した後、毎日ヒマってのは
なんにもいいことはなくてですね・・・

時間無制限・1本勝負

廃人なり放題マッチ

のゴングが鳴りました。


・ほとんど部屋から出ない

・ 1日のうち半分くらいは泣いてる

・突然意味不明の叫び声を上げる

・飯が喉を通らず激やせ

・泥酔して暴れ、キューバ人に監禁される


この何も手につかない状態が2〜3週間続きましたかね
あまりに露骨なヘルレイザーっぷりに
ホームステイ先の黒人のおばちゃんもドン引き。

そのうちよーやっと外に出れるまでに回復しましたが
相変わらず何をやってもしんどいことには変わりない。

んで、ここで今日の映画の登場と相成る訳でございます。

下宿先から歩いて1分くらいのところに

シネ・アンバサドール

という場末の映画館がありました。
その時ここでかかってたのが『マスク』だったんです。
この劇場のプログラムは週替わり。
1日目にふらふらと入って見て以来

『マスク』の上映期間が終わるまで

毎日通いました。


中身のなさが良かったんだと思います。
映画を見てる間だけ、辛さが紛れるんですよ。
私はひとつひとつのギャグに必要以上に反応して笑い
最後にジム・キャリーとキャメロン・ディアスが結ばれるシーンで
毎回決まりきったように必ず号泣しました。
もぎりのおばちゃん、怪しんでたと思いますよ。
むさくるしい東洋人が連日劇場に来て
毎回目を泣き腫らして帰っていくんですからね。

「ハポネス(日本人)ってのは全員変態だ」

くらいのことは思ったかもしれません。


それまでの私は、もちろん映画は大好きだったんですが
どこか高みの見物とゆーか
安全地帯から出ない見方をしてたと思うんです。
自分もストーリーを考えたりする仕事をしているせいもあり
作り手側の目線ってゆーんですかね
面白がることは面白がるけれども
ぎりぎりのところでは、客観的なポジションを守るという癖が
無意識のうちについていた。

ところがこのときはそんな余裕がなく
目の前の痛みから逃れるために
まったくの無防備な状態で映画にすがったんですね。


言い訳の余地のない


現実逃避。


1週間たって次の映画が始まる頃には
ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ
回復した自分がおりました。


この体験以降
映画は私にとって、完全に

逃避のメディア

となりました。
おそらく私は死ぬまで
映画とこういう付き合い方をしていくと思います。
そのこと自体にいい悪いはないと思うんですけど

ひとつ確実に言えることは




前より映画が

好きになりました・・・


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by taku-nishikawa | 2007-02-15 12:14 | お笑い地獄 | Comments(3)
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