日本一男臭い男、千葉真一。
(現在の芸名はJJサニー千葉。もはや何の略なのか考えようという気すらしない)
その千葉ちゃんが今よりもさらに数十倍男臭かった70年代に
ある野心的な企画に挑戦しました…それが『ウルフガイ 燃えろ狼男』。
千葉ちゃんがそこにいるだけで周囲の温度が5度くらい上る感じなのに
それが狼男演じちゃうってゆーんですから
当時の観客は熱中症でばたばたと倒れたことでありましょう。
原作は平井和正の代表作『ウルフガイ』シリーズ。
狼男っていっても毛が生えたりキバが伸びたりする訳ではなく
体力が異常に強くて、なかなか死なないというだけ。
そして月齢15日、つまり満月の日には完全に不死身になるという設定です。
雑誌記者である千葉ちゃんが
ある変死事件を目撃するところから物語は始まります。
安岡“ホタテマン”力也が、路上で突然
「見えない何か」によって体中を切り裂かれる。
結局のところ原因は
輪姦されて梅毒をうつされたあげく恋人にも捨てられた恨み骨髄の女が
虎の形をした生霊を飛ばして犯人に復讐していた、というオカルト路線。
CGもクソもない時代なので、実写の虎が風景とオーバーラップで映されるのですが
これが「いかにも動物園で撮りました」って感じの
やる気ゼロのダレ切った虎。
せめて吼えてるところを使えばいいのに…。
まぁ話自体はそれほど面白くないのではしょりますが
拳銃で肩を打たれ千葉ちゃん大ピンチというところに
単車に乗った美女が都合よく登場。
2人でホテルの部屋に逃げ込んで…もうおわかりですね。
お約束の「ツナギの下は全裸」。
30分くらい前に弾丸が肩を貫通して、まだ血がダラダラ出てるのに
女はちゃんと抱く千葉ちゃん…男だ!
そこからカットが切り替わり
レストランででっかいビフテキを頬張る千葉ちゃん。
添え物のポテトなんかまったく眼中になく、皿の外に投げ出しちゃいます。
野菜もちゃんと食えよ千葉ちゃん!
「女→肉」というあまりにもわかりやすい男らしさに感服。
ちなみにこの映画で千葉ちゃんと関係を持つ女は3人で
最終的には全部死んじゃいます。ひどい話だなぁ。
政府の秘密研究機関に捕らえられた千葉ちゃん。
腹をメスでかっさばかれ、腸を引っ張り出されるとゆー壮絶な拷問を受けます。
しかしその時、満月が。
「フンッ!」と下っ腹に力を入れるとアラ不思議…
するすると腸が元に戻り、傷口がふさがってしまいます。
不死身とは聞いていたけど、ここまで不死身だったとは…
サイババ並みだ!凄いぜ千葉ちゃん!
この映画での千葉ちゃん最大のピンチは
クライマックスではなく中盤に訪れます。
梅毒持ちの女に
「私を抱いてよ」と迫られるのです。
これはマジでやばいぞ!
さすがに逡巡する千葉ちゃんでしたが、ついに抱くことを決意。
やっぱ男だ千葉ちゃん、私なら絶対に勃ちません。
結局この件は未遂に終わるのですが、
「スピロヘータ菌VS狼の血」
ちょっと見てみたかった気もします…
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