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漫画家Nのイラストと文章で綴る映画な日々

にしかわたく (漫画家)

マンガ家・イラストレーター。生まれて初めて劇場で見た映画は『グリズリー』と『テンタクルズ』の二本立て。
現実逃避のスピードを極限まで加速すればいつか現実を追い越せると信じ、今日もロスト・ハイウェイをひた走る36歳、デブ専。
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『闇の子供たち』(2008・ゴー・シネマ)
『闇の子供たち』(2008・ゴー・シネマ)_e0000251_23595593.jpg

“ぺドファイル”という言葉をご存知でしょうか。
ロリコンにショタコン…いわゆる幼児性愛者のことです。
この映画はアジアで現実に行われている
幼児売春、人身売買、臓器密売といった
ハードすぎる問題に真正面から特攻を挑む

洋・邦問わず本年度ダントツの

超・超衝撃作。


大人の欲望にまみれ、毎日のように失われていく罪のない子供たちの命。
タイに駐留する新聞記者・南部(江口洋介)は
NGO職員・音羽(宮崎あおい)、
フリーカメラマン・与田(妻夫木聡)とともに
タイ社会“暗部”の取材を開始する。
しかし、虐げられる子供たちを救おうともがけばもがくほど
彼らの前に残酷な現実が立ちはだかるのだった…



映画を見てまず仰天するのが
子供たちが虐待される姿の

ハイパーエクストリーム描写。

親元から売られた10歳にも満たない子供が
地下の檻に監禁され、劣悪な環境下で売春を強要される。
トランクに入れられ“お持ち帰り”される子供。
性器にバイアグラを注射されショック死する子供。
エイズに感染して働けなくなれば
ビニール袋に詰められゴミの山に捨てられる…

そんじょそこらのスプラッタ映画が

おままごとに思えてくる凄まじさ。

70年代の東映でもここまでやんなかったよ…。


しかしこの映画が本当に凄いのはここから先。
単純に悪を告発するだけでは終わらず
我々自身も加害の一端を担っている事実を暴いていくのです。
幼児の裸体をビデオに撮り
インターネット上で仲間と自慢しあう日本人の男。
自分の子供に心臓移植を受けさせるため
ドナーの子供が殺されることには目をつぶろうとする日本人夫婦。
さらには音羽、与田といった主人公側に立つ若者たちも
“自分探し”という、切実な現実を生きる現地の人間からすれば
ひやかしとしか思えない曖昧な動機で行動している。

日本人の観客、まったく逃げ場なし。

見た人全員が「自分の問題」として考えざるをえない。
こういうのをよくできた脚本というのでしょう。
見てる間、何度鳥肌が立ったことか…
終わった後も、言葉が出ませんでした。


初めての海外撮影にこのテーマを選んだ
坂本監督の勇気に大拍手。
ほんと、生半可な度胸じゃ作れない映画です。
こういう映画にトップ俳優が揃うというのも素晴らしい。
特に宮崎あおい、あなたには私から個人的に

国民栄誉賞をあげたい。

…「個人的な国民栄誉賞」というものがあるとしてですが。


「人類みな変態」

と公言して憚らない私でありますが
誰かの犠牲を前提とした変態は
やはりあってはならないことだと反省しました…。

やっぱ変態は愛がなくちゃね!


それにしてもこの夏の邦画ラインナップ
一体どうしちゃったんでしょう。
『歩いても歩いても』『クライマーズ・ハイ』『ぐるりのこと。』と
力作中の力作揃い。
このクソ暑いのに映画館通いが止められないじゃないですか。
そーゆー意味でも真夏の日本に冷や水をぶっかけるこの映画…

見ろ!そして凍えろ!

(8月2日公開)





ブログランキング〜
↓なんですって!オリコン5位以内に入らないと解散!?


『闇の子供たち』(2008・ゴー・シネマ)_e0000251_043446.gif
by taku-nishikawa | 2008-07-17 23:59 | ノンセクション地獄 | Comments(58)
Commented by at 2008-07-18 08:10 x
凄そうですね。ただこの幼児性愛問題思う事があり。売春、臓器移植等の酷さはわかりやすい恐怖、蛮行かもしれません。それを見せつければ嫌悪感等を与える事は出来るでしょう。

しかし僕はもっと怖いのは自分の子供をそんなに生活に苦しいという訳でも無いのにIバックとかはかせて疑似ザーメンをかけたDVDを出したりするのが平気な親とかが怖いです。
Commented by ぱたた at 2008-07-18 17:32 x
映画雑誌での紹介記事写真のインパクトが強くって負けました。
キャストは華やかなのに、内容のギャップといったら。。
一応、私も親ですが、この類いの人達の気持ちは一生分かりたくないです。
Commented by taka at 2008-07-19 00:17 x
やっぱり女はおっぱいでかい大人の女に限るぜ
いや別にちっちゃくてもいいけど
Commented by taku-nishikawa at 2008-07-19 00:50
隼さま
なるほど、この問題にはそういう側面もあるんですよね。
「逆ステージママ」とでも言いますか・・・確かにひどすぎる話です。
実際、自分のまわりにも子供の時のトラウマから
いまだに抜けだせないで苦しんでる奴いますからね。
Commented by taku-nishikawa at 2008-07-19 00:51
ぱたたさま
私がこの映画を見ながら思い出してたのは
トッド・ソロンズの「ハピネス」に出てきたペドファイルのお父さんです。
自分の子供を見ながら、葛藤で悶え苦しむという。
性的指向は自分では選べないと一般的には言われていますが
私の場合、「デブ好きデブ好き」言ってたら
ますます好きになっちゃいましたからね。
意外と後天的なもののような気もするのですけれど・・・。
Commented by taku-nishikawa at 2008-07-19 02:29
takaさま
あー!お久しぶりです!(人間違いだったらすみません)
今年の夏もDr.ペッパーまとめ買いですか?

私、大抵の変態ジャンルには片足つっこんでると思うんですが
なぜかロリータだけにはぴくりとも反応しないんですよね。
私のリビドーの流れを簡単に説明しますと
マザコン→地母神→球体信仰→風船女→巨乳・巨尻
といった感じに。
心も体もまんまるい女の人に憧れまっす。
Commented by ポマト at 2008-07-19 11:46 x
これは受け止めるのにしんどそうな映画ですね。
去年の『それでも僕はやってない』もそうだったのですが、「今、事態は大変な事になっているのです!!」という監督の警鐘にも似た訴えは伝わったのですが、それでは私達はどうしたらいいのか、という答えのようなものが鑑賞者に丸投げされていたように思われて見終わった後にどうしたものかと途方にくれてしまうような気がします。

>心も体もまんまるい女の人に憧れまっす。
『バグダッド・カフェ』のジャスミンさんなんかいかがでしょうか。(笑)

Commented by taku-nishikawa at 2008-07-20 01:27
ポマトさま
観客が途方に暮れる・・・その後、考える。
これもまさにそういうタイプの映画です。
はっきりした解決法があるなら
問題はそれほど深刻ではないわけですからね。
丸投げっちゃあ丸投げなんですが
これほど「観客に死ぬほどインパクト与えたる!」という
1点に研ぎすまされた映画ってそうはないので
見る価値はある、と個人的には思います。

>『バグダッド・カフェ』のジャスミンさん
あー。うちの父親がファンです(笑)
Commented by ??? at 2008-07-27 09:46 x
これってホントのことなんでしょうか?
そりゃ、女の子の裸をインターネット上で交換ぐらいならやっているかもしれませんが、
>トランクに入れられ“お持ち帰り”される子供。
>性器にバイアグラを注射されショック死する子供。
>自分の子供に心臓移植を受けさせるため
>ドナーの子供が殺されることには目をつぶろうとする日本人夫婦。
のあたりって本当のことかなぁ?
最近、毎日新聞の変態報道が話題になりましたが、アレがすべて事実でないように、
根拠もなしに上記のことを真に受けるのはどうかなぁ。
もし、上記のことが事実なら、フィクションという形を取らずノンフィクションとして撮れば
よかったのにねぇ。
海外のドキュメンタリーでは誘拐されて売春宿に売り飛ばされるインド人の娘たちとその
救出や東南アジアで腎臓移植を受ける欧米人を実際に撮影した作品などがありますよ。
Commented by taku-nishikawa at 2008-07-29 01:01
???さま
コメントありがとうございます。
映画を見終わった後、まず気になったのがやはりそこらへんの真偽でした。
ヤン・ソギルの原作が発表された当初から
「どこまで本当なの?」って疑問は各所から出ていたそうです。
私が映画会社からもらった資料には
幼児虐待を専門にしている大学教授のコメントが載っているのですが
この人は原作に関してはっきりと
「事実誤認と見られる箇所がある」と言っています。
実は坂本監督自身も映画化の上でそこが一番気になったらしく
事前に調査を行ったところ、原作にあった描写の通りの
「鎖につながれた子供の写真」を発見し、映画化を決心したそうです。
とはいえ、おっしゃる通りすべてを真に受けることはできないと思います。
確実にいくぶんかの誇張はあるでしょう。

Commented by taku-nishikawa at 2008-07-29 01:01
(続き)
この映画、テーマがあまりにセンセーショナルなため
そこに関心が集まってしまうのは仕方ないことだと思いますが
実は私が一番感心したのは、「フィクションとしての力」なんです。
この映画、観客を渦の中に引きずり込むために
とにかくありとあらゆる手を尽くしている。
公開前なのであえて書きませんでしたが
その思いが激しすぎて、物語が破綻するぎりぎりのところまで行く箇所もある。

幼児虐待というテーマだけに限らず
「自分も知らないうちに誰かを傷つけているかもしれない」という
普遍的な問いかけをこの映画からは感じました。
フィクションの形を取る事で失うものはもちろんあるでしょうが
フィクションにしかできないこともある、というふうに私は受け取りました。
Commented by rie at 2008-08-15 22:52 x
一昨日見てきました。
にしかわさんのおっしゃっている事分かります。
今日になってもまだこの映画の事を考えてしまいます。
Commented by taku-nishikawa at 2008-08-15 23:10
rieさま
私もいまだにこの映画の衝撃から抜け切れておりません。
世間の評判はどうなんでしょうか。客入ってんでしょうか。

今日『おくりびと』の試写へ行ってきました。
『闇の』とは正反対のベクトルの映画でしたが、いやー死ぬほど泣いたー。
今年の邦画界はほんとにどうなっちゃってんでしょうか。
Commented by rie at 2008-08-16 00:23 x
私は地方都市在住ですが、結構入っていましたよ。
休日のレディースデイだったからかもしれませんが。
見終わった人たちが一言も発することなく出て行ったのが印象的でした。
『ジャージの二人』を見た人たち(すれ違ったのですが)と違うことといったら。

『おくりびと』ですか。
また見るべき映画が増えました。思いきり泣きたいと思います。
『闇の』では泣けなかったんです。
見終わって、髪を切ったりした後、帰りの電車の中でイキナリ涙が出てきたんですが…。
Commented by hh at 2008-08-16 11:47 x
東南アジアへの売春ツアーで児童売春による逮捕者の国籍と数
ttp://childwise.net/uploads/Child%20Sex%20Tourism%20Review.pdf

この資料によると、少なくとも去年児童売春ツアーで捕まった日本人はいないようです。
「闇の子供たち」の原作はだいぶ前に書かれた小説ということですので、それ以前には存在したとも考えられますが、数字を確かめないと分からないものですね。
Commented by taku-nishikawa at 2008-08-16 16:07
rieさま
そーですか、それなりの数の人たちがあの地獄を見ている訳ですね。
『ジャージの2人』、いかにもダメな日本映画って感じのスケールの小ささでしたが
たまに見るにはああゆうのも許せますね。
Commented by taku-nishikawa at 2008-08-16 16:17
hhさま
なるほどなるほど。こういう資料が公開されているんですね。
昔から謎だったんですが、売春ツアーってどうやって人集めてるんでしょうか。
旅先で女買うのって、いきなりその国の深部に入っていける感じがして
そういう旅のしかたをしたがる人がいるのもわからんではないのですが
団体で行く人間は無条件に虫唾が走ります。
(まぁ実際のところどれくらいいるのかは、資料の通り怪しいところですが)
Commented by hh at 2008-08-17 04:06 x
>taku-nishikawa様

もちろんこれは現地で逮捕された人数ですから全部ではないでしょう。
それにしても逮捕された人数が1年で10人を超えないというのはとても意外でしたね。ユニセフとかのキャンペーンを見てると最低でも数千人はいるものと思ってました。
Commented by taku-nishikawa at 2008-08-18 14:44
hhさま
逮捕者が少なすぎる、ってとこがこの国の問題なのかもしれませんね。
映画の中にはお決まりの腐った警察官も出てきますが
そもそも売春に関するタイの法律ってどんなんなってんでしょうか。

まぁこういうふうに事実に関心を持った人間が、少なくともここに1人はいる訳で
映画製作者の意図はそれなりに伝わっているんじゃないかと思います。
Commented by hh at 2008-08-18 16:57 x
そもそもタイでは児童売春はさほどの悪とされていないのでしょう。
たとえば戦前の日本でも借金の肩に遊郭へなんて普通にありましたし。
結局のところ児童保護などというのは金持ちの贅沢に過ぎないのでしょうね。
Commented by エマ at 2008-08-28 11:42 x
児童買春が悪とされないのは民度の低さゆえでしょう
Commented by taku-nishikawa at 2008-08-28 23:04
エマさま
西洋的な道徳観だけで言えば「民度が低い」で済むんですが
あの国って、死生観とかジェンダー観とか、なんか独特じゃないですか。
セクシャリティに関しても、一筋縄ではいかないような気がしています。
Commented by oukasei at 2008-08-31 02:14 x
ネタバレです。

本編で子どもがザー○○を吐き出すアップのシーンがこの年(36)になってトラウマに。
Commented by taku-nishikawa at 2008-08-31 15:58
oukaseiさま
いやいやほんと、この映画見たらトラウマになる方が正常ですよ。
あー今も思い出すだけで寒気が・・・。
Commented by antoinedoinel at 2008-09-04 20:13
はじめまして。
先日この映画を見てきました。
私はよくタイに行くので、児童買春の現場を目撃するのは日常茶飯事です。とは言ってもこの映画にあるようなシーンではなく、子供の売春婦を連れた西洋人観光客ですが。映画に出てきたようなデブデブの白人が10歳ぐらいの女の子と手をつないで歩いていても、もうタイでは当たり前すぎて誰も驚きも振り返りもしません。映画に出てきたような壮絶なシーンの数々も、よく本で読みました。あながち大袈裟な描写とは思えません。
臓器売買の話も深刻ですが、児童買春とはちょっと別に考えるべきじゃないかなと思います。映画に出てきた日本人の親はエゴの塊とばかりは言い切れないものがあると思いますので。
Commented by taku-nishikawa at 2008-09-04 23:04
antoinedoineiさま
はじめまして。コメントありがとうございます。
なるほど。実情を見てきた方の言葉はやはり説得力がありますね。
あながち大袈裟ではないのですか・・・。うーむ。

臓器売買もNGOも、本来は別の話ですよね。
そこをまとめて日本人の価値観ひっくり返してやろう、というのが
監督の目論見だったのだと思います。
Commented by よくわからないのですが at 2008-09-15 13:59 x

韓国の方が原作で、日本人がひどいことをしているっていう映画を日本で公開するって、おかしいように思うのです。

在韓日本人の方の脚本で、韓国人がひどいことをしているっていう映画を韓国で放映するか?と逆に考えると、そんなことはあり得ないのでは、と思います。

フィクションとドキュメンタリーをまぜこぜにしてしまう年齢にとっては、視聴禁止ではないでしょうか。

本当っぽい、ありえない話ではない、聞いてきたらしい、実情はひどい、といっても、
フィクションはフィクションとして扱うものではないかと疑問に思うのです。

そのあたりを、どういった心持で鑑賞すればよいのか、よくわかりませんが、
どうなのでしょうか。
Commented by 通りすがり at 2008-09-16 18:25 x
>韓国の方が原作で、日本人がひどいことをしているっていう映画を日本で公開するっ>て、おかしいように思うのです。
私はまだ映画を見ていないのですが、原作を読んだ限り、別に「日本人(だけ)がひどいことをしている!」っていうメッセージは無かったと思います。 むしろタイの惨状が強く印象に残りました。 そこから無慈悲に、時に無意識に、甘い汁を吸う富裕層がいるわけで、そこには当然日本人も含まれていますが、日本人だけの問題としては描かれていません。
ちなみに、原作に出てくる子供達をひどい目にあわせる買春者達の殆どが欧米人です。
作者の方が在日韓国人だということでその手の疑いがよくかけられる作品のようですが、そういう色眼鏡をかけずにとりあえず鑑賞してみてはいかがでしょうか。
Commented by よくわかりました at 2008-09-16 21:31 x
なるほど、そうですね、とりあえず鑑賞したいと思います。
ありがとうございます。
Commented by taku-nishikawa at 2008-09-17 00:38
よくわからないのですがさま
レス遅れまして申し訳ありません。
実は私も原作者の名前を聞いたとき、ちょっと不思議に感じました。私はヤン・ソギルの小説は読んだことないのですが映画化された『月はどっちに出ている』『夜を賭けて』『血と骨』は見ています。そのどれもが在日コリアンを主人公にした作品なので、この映画を見て、「こーゆーのも書くんだぁ?」と初めて知った訳です。
実際に映画を見て私が感じたのは、この作品は誰か(日本人やタイ人)をバッシングするというより、ひたすら「自己を疑う」作りになってるんじゃないかなぁ、ということです。
一見正義の側に立っている人間の中にも、闇は必ずあると。誰か悪役を設定して終わり、という物語ではないのです。だから原作者の国籍や出自は、私にはまったく気になりませんでした。
Commented by taku-nishikawa at 2008-09-17 00:39
よくわからないのですがさま(続き)
>フィクションはフィクションとして扱うものではないか
これはたいへん微妙なテーマだと思います。世間でドキュメンタリーと言われているものの中にも、必ず作者の視点、すなわちフィクション性が含まれているという視点から言えば、「この作品のどこまでがリアルなのか」という疑問はフィクションだろうとノンフィクションだろうと常についてまわります。
私に言えるのは、この映画はその疑問を観客に力ずくで突きつけるということ。見た人はまず間違いなくその点が気になると思いますし、自分の手で実情を調べてみようと思う人も出てくるかもしれません。それだけの力を持った映画だと思います。
そこに大人と子供の区別が必要なのかは、私にはわかりません。
Commented by taku-nishikawa at 2008-09-17 00:45
通りすがりさま
代わりにレスしていただきまして、ありがとうございます。
私は原作は未読ですが
ラストの展開以外はかなり原作に忠実な作りになっていると聞いています。

どうも封切時より公開規模も拡大されているようですね。
私のように絶賛する人間もいれば、最低の作品だという人もいる。
そのこと自体、この映画のインパクトを物語っているような気がします。
Commented by hata at 2008-09-24 03:21 x
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20080805/167273/
児童売春、臓器移植の人身売買の全てが日本人のせいにされているこの映画は、こちらで大阪大学医学部付属病院の先生が指摘されていますように、事実無根の話です。
Commented by 通りすがり at 2008-09-24 03:46 x
事実無根の国家犯罪を捏造されたタイ政府が激怒!
バンコク映画祭での上映が中止になりました。
Commented by よもぎねこ at 2008-09-24 12:59 x
 こんなインチキな映画をノンフィクションとして宣伝する映画会社も、それを応援する日本ユニセフ協会も酷いものですね。
 ここに出てくる臓器売買の話なんか完全にフィクションと、映画の取材に協力した専門医が名言しています。

 私はこの点直接日本ユニセフ協会に聞きました。 この映画の広報担当者が言うには、

 「ユニセフには臓器売買の為の人身売買があると言う報告書がある」

 との答えでした。 それで

 「ではどの臓器? どこの国?」

 と聞くと

 「どの臓器かまでは解らない。 アジア、アフリカ、南米など」

 と言うもう全くいい加減な報告書なのです。

 こんないい加減な話をネタに、日本とタイの国民を誹謗中傷する映画監督と映画会社、そしてインチキ募金詐欺団体日本ユニセフ協会は許せません。
Commented by よもぎねこ at 2008-09-24 13:12 x
 この原作者は韓国人です。 しかし不思議な事に日本人が買春や臓器売買に関わる話です。

 でもタイでもフィリピンでもベトナムでも一番買春や人身売買を盛んにしている国は韓国です。 そして在日韓国人の買春大体旅行も盛んです。

 なんで彼は日本人を主人公にしたのでしょう?

 人間の心の闇を問うなら、まず自分達韓国人の闇を問えばいいのですから。 彼の他の作品では全て主人公は韓国人なのですよ?
Commented by taku-nishikawa at 2008-09-25 02:13
hataさま
おそらく同じような立場でこの映画に関わったであろう、恵泉女学園学院大学の斎藤百合子という教授のコメントがプレスに載っていたので、参考までに引用します。この人は児童虐待のスペシャリストらしいです。

阪本監督とプロデューサーから小説『闇の子供たち』の映画化の打診があったとき、私は反対した。映画化することでかえって児童買春者に刺激を与えてしまうこと、センセーショナリズムは一時的な関心と同情を呼ぶが、人身売買の背景となる社会経済および政治的な構造的な問題の解決には向かわないと考えたからである。また、小説を映像化するには、事実誤認と思われる箇所もあった。また、タイ国内の臓器売買についてはほとんど知らなかったので、あいまいな情報を映像化することに大きな抵抗があった。
阪本監督は、私の抵抗感に同意する、と言った。そして「この映画はタイのかわいそうな子どもたちの映画ではない。日本や先進国の児童買春する者とそれらを創り出す社会を告発する社会的な映画なのだ」と語った。(後略)

2人の専門家に反対されても、映画化を押し通した阪本監督。
その真意は、やはり映画を見ることでしか理解できないような気がします。
Commented by taku-nishikawa at 2008-09-25 02:18
通りすがりさま
この映画をバンコク映画祭に出品しようとしていたことにまず驚きです。
『若き勇者たち』をモスクワ映画祭に出すようなもんですもんね。
しかし言われてみると確かに、私にはコレを見てタイの人たちがどんな気持ちになるかという視点が欠けていたような気がします。自分で調べることもせず、プレスの受け売りで「アジアで現実に行われている幼児売春、人身売買、臓器密売」なんて書いちゃってますから。そこは反省します。
Commented by taku-nishikawa at 2008-09-25 02:36
よもぎねこさま
直接電話して確かめられようとした姿勢に、まず敬服いたします。私なんか無責任に映画だけ褒めといて、実際には何にもやってませんから。
しかし「世界の臓器売買の現実」をきちんと把握している機関って実際に存在するのでしょうか。借金抱えた人間が「内臓売ったれやアンちゃん!」みたいに脅されるシーンは、主にフィクションの中で毎日のように見かけますが、そうやって取り出された内臓がどんな風に流通し、どんなところで消費されているのか、改めて考えてみるとまったく知らないことに気づきました。それとも『セントラル・ステーション』や『堕天使のパスポート』みたいな臓器売買をテーマにした映画は、まったくのフィクションなのでしょうか。ここから先は私の類推なのですが、やはり公的機関がいまだ把握しきれていない闇のルートというのは、多少とも存在するような気がしています。だからといって推測で物語を作って他人を傷つけていいということにはなりませんが・・・。
そこから先は、「ものを作る上での倫理」という、個人的な話になっちゃうんだと思います。だからこの映画に怒る人が多いのもよくわかります。
Commented by taku-nishikawa at 2008-09-25 02:47
よもぎねこさま
「原作者が韓国人」というテーマに関しては上の方でも一度書きましたが、補足として申し上げます。
私はヤン・ソギルの小説を1度も読んだことがないので100%自信を持って言い切れるわけではありませんが、今までに映画化された自伝的要素の強い3本『月はどっちに出ている』『夜を賭けて』『血と骨』を見る限り、作者のアイデンティティーはそこまではっきり「韓国人」としては描かれていなかったような気がします。在日コリアンは朝鮮半島に住む韓国人と、日本人との両方から微妙に疎外された存在・・・という印象でした。言い方を変えれば、ときに日本人、ときに韓国人と揺れ動くのが、ヤン・ソギルの中の在日コリアン像なのではないでしょうか。
だから私は「少なくとも日本という国に住む者」である彼が、日本の人たちにむけて日本人の話を書くことに、特に違和感はありません。
Commented by 通りすがり at 2008-09-25 10:52 x
以前、タイで行われている殺人ビジネスを元にした映画がありました。
その映画の監督はインターネットでそのあまりのおぞましさに恐怖し、ドキュメンタリーを
撮ろうと敢行しました。しかし、命の危険を感じる出来事があって結局止めたそうです。
そこで舞台を東欧の某国にして、フィクションとして「ホステル」という映画を撮りました。
内容は某国のとある組織が現地人、観光客を監禁して、人を拷問したい、殺したいと
いう世界各国の変態金持ちに提供するという話でした。
製作はタランティーノ。もちろん映画の内容はそのような殺人ビジネスを告発する内容
では無くて、ホラー娯楽映画。宣伝にあったタイの殺人ビジネスも実際にあるかどうか
怪しいものです(インターネットで検索しても出てこない・・・)。
もともとフィクションですから、「この映画はすべてフィクションです」なんてテロップも出て
こない。
「闇の子供たち」は「ホステル」と同じ臭いがしますね。
Commented by よもぎねこ at 2008-09-25 17:55 x
>やはり公的機関がいまだ把握しきれていない闇のルートというのは、多少とも存在するような気がしています。

 まず映画で描かれた闇の心臓移植は、この映画の取材に協力した専門医が、フィクションと明言しています。

  インドやフィリピンなどでは、報酬を貰っての腎臓提供は合法です。 日本人にもそのような移殖手術を受けた人がいます。

 しかし臓器移植をできる病院は欧米でも一流病院だけです。 勿論インドやフィリピンでも国のトップクラスの病院です。
 一流の医師、スタッフ、医療器械など完璧にそろえなければできません。

 そんな病院が病院ぐるみで、犯罪に関わるなんてできますか?

 検査技師や看護婦や薬剤師など何十人もの人間が、秘密を守れるのでしょうか?

 まるで007に出てくる悪の組織みないものでも無い限り無理でしょう。
Commented by よもぎねこ at 2008-09-25 18:01 x
 この映画の監督と小説の原作者、そして日本ユニセフ協会が悪質なのは、協力した専門家がフィクションと明言してる事を、あたかも事実のように宣伝した事です。

 映画ですからゴジラでもドラキュラでも出してもいいのです。

 しかしフィクションを事実として他国や他国民を誹謗中傷するのは犯罪です。

 少なくとも臓器移植は真実ではない事は明記するべきです。
Commented by よもぎねこ at 2008-09-25 18:16 x
 ヤン・ソギルの「血と骨」はビートタケシが映画化していますね。

 これはこの作者が自分の経験を元に描いた小説ですね。 その点ではタイ語もできない、外国での取材経験もなく書いた「闇の子供達」よりは、よほど信憑性のある話です。

 でもあの小説や映画を「真実」とか「ノンフィクション」とか宣伝したのですか?

 この作者は「フィリピンの児童売春の客の90%は日本人だった」などと、東京新聞で発言しています。
 これは全くの虚偽です。

 一方、韓国人はフィリピンでもタイでも最悪の買春国民として、有名である事には一切触れていません。

 この人は全然日本人ではありません。 悪評は全て日本人に回して祖国と民族を守る誠に愛国的韓国人なのです。
Commented by 通りすがりのまだら猫 at 2008-09-25 23:58 x
「血と骨」は監督・脚本が崔洋一、主演がビートたけしです。「ビートタケシが映画化した」のではありません。
Commented by 通りすがりのまだら猫 at 2008-09-25 23:59 x
ところで、リアルガイドに、阪本順治監督本人への、20分近いインタビュー動画が出ております。

 guide.jp.real.com/guide/st/synopsis_video_id=366.htm

これによると阪本監督は、この映画を撮影するにあたり、「アンダーグラウンドを含む情報チャンネルを持っている」現地のジャーナリスト・・・というかいわゆる「情報屋」みたいな人も含まれているんでしょうか?まあそれはともかくそのような人々と接触し協力を受けたようで、現地コーディネーターのような役割も彼らにしてもらっていたとか。彼らの協力もあって、闇社会からの実力行使による妨害も幸い一切受けることなく、手早く撮影を済ませることができた、とのことです。(続く)
Commented by 通りすがりのまだら猫 at 2008-09-26 00:00 x
(承前)
今回の騒動は、監督あるいは原作者の単なる早合点なのかもしれませんが、表にはどうやっても絶対出てこないような、いわゆる「ガチ」の情報に触れてしまったか(とするともっと激しいことになっていないとおかしいようにも思われるが、そこはまた何か意図があって、今のところあえて抑えているなんてこともあったりして、などとも思ってしまう・・・考えすぎかな?)、あるいは制作者側がかつがれたかのいずれかなのではないか、と私は思います。
Commented by taku-nishikawa at 2008-09-27 22:09
通りすがりさま
『ホステル』、場所の設定は確かスロヴァキアでしたっけ・・・。
へー、そんな話があったんですね。
『闇の子供たち』も、一般の観客がどう思おうと
社会的な扱いはどこまで行ってもフィクションな訳で
(例えば、これ見て警察が動いたりは絶対にしない、という意味で)
タイ政府がこの映画に拒否反応したというのは
うがった見方をすれば、名誉なことなのかもしれません。
ま、さんざん書いてきたように私は事実関係は全然わかりませんけれども。
Commented by taku-nishikawa at 2008-09-27 22:28
よもぎねこさま
>インドやフィリピンなどでは、報酬を貰っての腎臓提供は合法です。

あ、なるほど。移植される臓器が「心臓」であるところを問題視されているのですね。
実は私も、映画見てるときに
「心臓移植」はちょっとやりすぎじゃないかなと思いました。
おっしゃる通り、色んな意味でリスクが高すぎますし、現実性が乏しい。
こういう極端な例をひとつ出してくるよりも
もっと日常的に行われている臓器移植をテーマにした方が
説得力があるような気がしました。

ただ、フィクションというのは現実のエッセンスを抽出して作られるものですから
阪本監督は、今回こういう抽出の仕方を選んだ、ということなんじゃないでしょうか。
そこを問題視する人はもちろんいるでしょうが
「フィクションとしてはあり」というのが私の意見です。

まぁ、要するに宣伝の仕方ですよね問題は・・・。(続く)
Commented by taku-nishikawa at 2008-09-27 22:40
よもぎねこさま
「全米ナンバーワン!」って言葉がどの映画にもついている現状からも明らかなように
映画の宣伝って、結構いい加減なんですよね。
日本ユニセフや映画会社が具体的にどういう宣伝をしてるのか
私は全然知りませんが、おっしゃる通りなのであれば確かに問題でしょう。

ただし私が個人的に興味があるのは、映画の中身であって
宣伝ではありませんが。

原作者に関してですが
よく考えたら私はヤン・ソギルの肩を持つ必要も何にもない訳で
よもぎねこさんのように思われる方がいらっしゃっても別にいいんだな、と。
やはりこの点も、私の興味のない「映画の外の話」なんですよね・・・。
Commented by taku-nishikawa at 2008-09-27 22:47
通りすがりのまだら猫さま
>いわゆる「ガチ」の情報に触れてしまった
・・・だとすると凄いですよね。
可能性、ゼロじゃない訳だ。これは怖いっすなぁ。

>制作者側がかつがれた
ははは。この場合もまた面白いですね。
どちらもありそうな話です。

時間がなくて動画の方は未見なんですが
面白そうなので見てみるつもりです。
情報ありがとうございます。
Commented by Zちゃんねら at 2008-09-28 17:10 x
東南アジアでの児童売春による外国人逮捕者の国籍と数
2007 ASEAN CHILD-SEX TOURISM REVIEW
ttp://childwise.net/uploads/Child%20Sex%20Tourism%20Review.pdf
Gender and Nationality of Alleged Travelling Child-Sex Offenders Arrested in 2006
THAILAND
Country of Origin    Number of Males  
  Germany           4
   Italy             3
Australia&England       2
   USA             1
Commented by 通りすがりのまだら猫 at 2008-10-02 17:58 x
taku-nishikawaさま
レスありがとうございます。

こちらのコメントにもありますが、今回の「闇の子供たち」の一件は、意図的な話題づくりやプロパガンダ目的の印象操作のためのいわば放火行為のごときものという声も根強いようで、それには原作者や、監督以下直接の制作関係者のみならず、まぁ毎度のこととは思いますが、原作者が在日コリアンであることや「過去の事例」から補助線を引いて、後援の日本ユニセフや新聞社までもが絡んでいるのではないかと勘ぐる陰謀論さえあるようですね。そもそも根拠となる情報が古いとか、実は日本国内でもブローカーを介した養子縁組という形での人身売買があり(との情報がネット上にあるそうです)、だから日本人だって人身売買の被害者なのだ、という意見もあるようです。

もし仮にガチ情報に触れてしまったのだとすると制作関係者、少なくとも監督とキャストが今後タイに入国することは彼らの死を意味する、くらいのことにはなっていてもおかしくないでしょう。(続く)
Commented by 通りすがりのまだら猫 at 2008-10-02 17:59 x
(承前)
と、私はそのように考えるので、実は今回のタイでの上映中止は、タイ政府がそんな彼らを慮って、まだほとぼりの醒めていないこの時期に入国の機会を与えないよう、あえて怒ったふりをしたのではないか、などとも考えたわけです。これはこれで件の陰謀論とそう変わらない、実に危なっかしい推論ですが(笑)。

映画宣伝はいい加減といえば以前「レッド・オクトーバーを追え!」が公開された際、広告関係の仕事をしていた父が、この業界には映画のプロモーターや広告代理店などを指す「ウソ屋」という隠語があるのだ、という話をしていました。この映画には実在する潜水艦が登場しますが、新聞広告にあった諸元の一部(艦の全長)に明らかな誤りがあったようでした(父がこれに気づいたのは、戦記ものの小説をよく読むからでもあるのですが)。
Commented by taku-nishikawa at 2008-10-04 16:38
通りすがりのまだら猫さま
陰謀説・・・お決まりのパターンですね。
今の日本に大掛かりな陰謀を張り巡らすことができるほどの
一枚岩の組織が存在しているのかがそもそも疑問ですが、私的には。

映画の宣伝がいい加減なのも、たかが見世物興行と考えれば
そんなに目くじら立てるほどの問題でもないのかもしれませんね。
Commented by 隊長 at 2008-10-05 20:24 x
ユニセフといえば、自民党議員を動かして児童ポルノ禁止法を通した事かありましたね。中心だった野田聖子は「時間が無いので審議無しで強行可決する」と、ろくな審議と検証無しで通しちゃいましたが。

それはさておき、未だに買春しただの、児童ポルノを撮影しただので日本人が逮捕されたというニュースは日経新聞やら色々なメディアで穴埋め的に報道されますね。
このへんが注目されるきっかけとなったのは、1970年代、十代の少女11人とハーレムを作っていて国外追放の処分を受けた玉本敏雄の事件だと思いますが。彼はその後観光ビザで舞い戻り、60人ぐらいの少女と付き合っているとか。
Commented by taku-nishikawa at 2008-10-07 04:11
隊長さま
>玉本敏雄の事件
不勉強で、初耳でした。
何ですかこのおじいちゃんは。
どーやったらこんなにモテんでしょうか。
何が・・・何が違うってゆーんだぁぁ。
Commented by red_crayon at 2008-12-06 19:57 x
やっと私も見てきました。
これが、事実であれば何も言葉ありません。
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