おぇぇぇぇぇ
おぇぇぇぇぇ
だ誰か誰か背中をさすっておくれでないか
おや見ず知らずの旅の人
かような乞食風情に情けを恵んで下さるかあな尊し
ああいい具合ああ心地良しナンマンダブナンマンダブ
もう治りました有難うございますかたじけない
いえいえもう結構でございますあれー
いけませんいけませんそのボタンを触っては
はじけるはじけるはじけちゃう
そこ
そこが急所
ポキン、金太郎
ポキン、金太郎
ももももしかしてあなたは
私のおっかさんではありませんか?
・・・ってな調子で日がな一日のんきに縁側に座って
70年代アングラ風味の白日夢を見てる場合ではないんですよ!
いやー、何だかですね
こんな私でも毎日どーにかこーにか生きてる訳なんですけど
やっぱりね、少し・・・ほんの少しでいいから
うるおいっていうんですか?
ほしいなーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーなんちゃって。
37歳こころの童貞ミスターノーバディが
ゲロ酸っぱい底なし沼に半身を沈めつつ
全身全霊で希求する
オイラにも
甘酸っぱいの
プリーズ!
とゆー訳でタイトルだけ見て
衝動借りしましたのが
ベルイマンの『野いちご』。
ま、季節的に旬でもありますし。
何気に前回からストロベリーつながりでもありますし。
ビデオをデッキに甘酸っぱく挿入
甘酸っぱく映画が始まります。
早速来ました甘酸っぱい攻撃ぃー!!!
爺ィが悪夢に
うんうんうなされております。
ぁあーん・・・ぇえーとですね・・・
世の中にはいろんな種類の甘酸っぱさが存在していると思うんですけど
「老人がうなされている図」ほど
甘酸っぱさからかけ離れた絵ってのも珍しいんじゃないかと?
しかも悪夢の内容が
『アンダルシアの犬』テイストの典型的な超現実主義でありまして。
ヨーおっさん、何してんノ?
ありゃ、溶けちゃったよこの人
まったく最近は連中、何かってゆーと溶けやがる
ところで今何時?
文字盤に針がありませんのでにんともかんとも
馬車が街灯に引っかかってイリイリイリイリ
積荷の棺桶が開いちゃいましたけど?
ついでにゾンビ出ちゃってますけど?
あ、正体は私でしたか、こりゃ失敬
みたいなね。
ま、冒頭の私の白昼夢と似たり寄ったりです(おいおい)。
映画の感想を書き始める前に
シュールレアリスム詩を2つも詠んでしまうというこの暴挙。
よって以下、駆け足で終わらせたいと思います。
結果から言いますとこの映画
私の人生でベスト10に入るくらいの
超絶甘酸っぱムービー。
野いちごの甘酸っぱさに人生を狂わされた男の、悲しい物語なんですよ。
偏屈じいさんが旅をしているうちに
自分が今まで生きてきた道筋を振り返り
ほんの少しだけ絡んだ糸がほどける。
あらすじにしちゃえば取り立てて何てこともない
こじんまりしたロードームービーなんですけど
このベルイマンという監督は
思い出の中のキラキラ
を撮るのが異常にうまいんですな。
老人が自分の若かりし日を回想するときの
苦くて痛くて
でもどうしようもなく甘美なあの感じ。
画面からこれでもかとキラキラが溢れまくっとりまして
キラリンキラリンキラキラリンキラキラリン
まぶしくて涙が出ます。
あまりの心地よさに
もーどーにでもして!
という感じに無防備なアナルを差し出す私。
・・・あ、駆け足でしたよね、すいません。
同じ監督が撮った映画で
『ファニーとアレクサンデル』って5時間を超す大作があるんですが
あれを見終わったときに
え、もう終わっちゃうの?
短い!もっと見たいいい!!
って気持ちになったことを思い出しました。
とゆーことで今日の結論。
「世の中で一番甘酸っぱい場所とは
老人の脳内である」
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