全米で絶賛されたインテリ家族の悲喜劇。
スティーブン・キングはこの作品を2005年のベスト1に選び
「こんな恐ろしい映画は見たことがない」
と評した。
徹夜明けだったにもかかわらず
この映画なら大丈夫かなーと思って見てきました。
全然眠くはならなかったですが
個人的に今年のベスト3に入るくらいの期待度で
ちょっとハードルが上がりすぎてたようです。
ま、にしかわ的には75点くらいですかね。
子供の描き方がどーも感傷的に過ぎる感じがして。
両親は良かったです。特にローラ・リニー。
誰一人賛成してくれないですが
やっぱこの人は小池栄子に似てると思います。
演技力は「タコちゅう」と「シロナガスクジラ」くらいの開きがありますが。
あ、あとテニスコーチ役のウィリアム・ボールドウィンが
ボンクラ丸出しで、いい味出してます。
これから見る人に変な先入観を持たせるのも嫌なので
今回は、この映画見て思い出した
子供時代の個人的な体験について書きたいと思います。
そういう意味では結構
いつも使ってないチャンネルを開いてくれる映画ではありました。
思い出1:
タイトルの由来にもなっているのですが、主人公の男の子は
ニューヨーク自然博物館に展示されている
大王イカとマッコウクジラのジオラマを見るのが怖い
という設定になっています。
私の場合、怖かったのは
海亀。
あれはどこの水族館だったのかなぁ…
かなり小さかったので覚えてないのですが、そこの水族館では
海亀がいっぱい泳いでいるプールを
高いところから見下ろす構造になっていたんですね。
海亀は人肉を食ったりしないということは頭ではわかってはいても
自分がプールに落ちる光景が頭に浮かんでどうしようもなく
持ち前の高所恐怖症も手伝い
プールの柵にすら近づけなかったのを覚えています。
あ、あと今思い出したけど
上野の科学博物館のらせん階段も怖かった。
らせんの中央にフーコーの振り子が吊ってあるやつ。
思い出2:
主人公の弟が、鼻の穴にカシューナッツを詰めて
取れなくなるというシーンがあります。
私の場合は、
耳にピーナツでした。
指で取ろうとしたらどんどん奥まで入ってしまい
その時は恐ろしくて誰にも言えず
もう世界の終わりだと思いました。
3日後くらいに、風呂に入っていたときに
ふやけたピーナツがぽろっと出てきて、一件落着。
思い出3:
主人公(高校生)が
父親と一緒に『ブルー・ベルベット』を見に行くシーンがあります。
イザベラ・ロッセリーニが全裸で家に逃げ込んで来て
狂ったように叫びまくるカットが映ります。
私の場合は、
唐十郎の映画でした。
タイトルは覚えてないのですが
中学に上がるか上がらないかくらいの頃
両親に連れられて、名画座で見ました。
殿山泰司が、股を広げた女子高生のスカートの中に顔を突っ込んで
「きれいじゃぁ…きれいじゃぁ…」と
エロ感動するシーンは
きっと死ぬまで忘れません。
そういう方面にはかなり無頓着なうちの両親でも
さすがに気まずかったらしく
「なぁ、もう帰ろうか…」
と何度も言ってきましたが
なぜか私は頑として譲らず、最後までしっかり見ました。
エロが見たかったからと言うより
エロなんかに負けるか
という意地だったのだと思います。
…えー、という訳で『イカとクジラ』絶賛公開中!
たまには素朴な作文もいいもんですね。
何の役にも立ちゃしませんが…
ブログランキング〜
↓現在9位。よろしければクリックして投票して下さいまし。