先日テレビを見ていたら
NYの地下鉄でもう何十年もブルースを演奏し続けている
黒人の老ミュージシャンを取材した番組があった。
「あなたにとってブルースとは?」
との質問に、老人は
「ブルースとは日々の悲しみを唄うもの」と答えた。
「では、悲しみとは何でしょう?」とさらに聞かれ
老人が出した答えが、重かった。
自分を愛してくれない人を愛してしまうこと
間違っているとわかっているのにやめられないこと
やるべきことをせずに人を死なせてしまうこと
その晩、布団に入ってからずっとこの老人の言葉を考えていた。
考えれば考えるほど、この3つの表現は
「悲しみ」という言葉をよく定義しているように思えた。
自分の過去にうんざりするほど横たわる
数々のブルースに思いを馳せた後
いつもより少し苦い眠りについた。
明日も綿花畑で
こき使われるっていうのに。
全然関係ないですが
「ウルフルズ」の「ウルフル」って
「ソウルフル」から「ソ」を抜いた言葉だという事実に
今日初めて気がつき、死ぬほど感動しました。
『レッド・ドラゴン』の中で、レクター博士はこう語っています。
「ウィル、君は目の前にある答えを見ていない」
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