実はこれ87年の『ダーティ・ダンシング』の続編。
・・・何で今さら?という感じですね。
だいたい元ネタ自体、日本ではさほど認知されてません。
キャストも地味だし、主人公もあんまりかわいくない。
(パトリック・スウェイジも『ゴースト』でのブレイク前だったし)
が、実は私、旧作の方を
劇場で5回くらい見てます。
これもまたハバナに住んでたときの話。
「なんか今日、何にもやる気しないね。暑いし」
「そういえば‘シネ・アンバサドール’で例のやつやってるよ」
「じゃ、とりあえず行っとくか・・・暇だし」
「うん。帰りにピザ食おう」
・・・くらいの軽い感じで出かけてました。
この映画、何故かキューバ人の琴線に触れるらしくて
いつもどこかの映画館でかかってたんです。
何にも考えずにぼーっと見るには
これがまた最高の映画なんですなー。
で、続編の『ダンシング・ハバナ』の方へ話を戻しますが
タイトルからわかるとおり、舞台はハバナです。
何かしら個人的な因縁を感じなくもありません。
革命前夜の、キューバが実質上アメリカの植民地だった時代。
アメリカから移住してきたお金持ちのお嬢さまが
ひょんなことから現地人の若者と出会い
一緒にダンス大会に出場することになる。
そしてラテンの熱いリズムとともに
二人の間に禁断の愛が燃え上がるのだった・・・的な。
ゆるいドラマ性、地味なキャスト
パトリック・スウェイジが今回はコーチ役で出演など
不必要なまでに前作を踏襲した作りになっておりますが
やはりこのシリーズの骨子は
ダンス=セックス
という三文哲学。
ダンスで壁にぶつかっていた主人公の女の子が
処女を捨てることによって一皮むけるという
頭の悪い観客大喜び
のお決まりのコースで和ませてくれます。
音楽的な時代考証に関しては
アメリカ映画らしいずさんさが滲み出てますが
当時のアメリカ人とキューバ人の関係が
こんな映画には不釣り合いなほど丹念に描かれていて
そこらへんの時代背景に興味のある方は必見。
映画自体とはあまり関係ないですが
劇中、自分の連れの女の子がキューバ人とダンスを踊るのを
白人のボンボンが苦虫を噛みつぶしたような顔で見ているシーンがあります。
これ、私も何度も経験がありますが
死ぬほど悔しいんですよね・・・。
いろんなこと思い出して
涙出てきました。
ブログランキング〜
↓現在7位。よろしければクリックして投票して下さいまし。