世の中には
つい苛めたくなる人間
というものが存在するものでございます。
友人にKという男がおります。
私は長いこと、自分のことをM型人間だと思って生きてきたのですが
不思議なことに、彼と一緒にいると
自分の中のS要素がむくむくと肥大していくのです。
ちょっとからかっただけなのに
目に涙をためてブチ切れるKの姿を見ると
何かこう、テトリスの4段消しが成功したときのような
ひとつのことが収まるべき場所に収まったという
得も言われぬ充足感に包まれるのです。
私がKにつけたキャッチフレーズがあります。
「才能がない三谷幸喜」
そう、彼のルックスは
三谷幸喜のもっさりフェイスに瓜二つなのです。
Kのことをこの名で呼ぶたびに
毎回マグネシウムの燃焼のごとき激烈な反応を観察することができます。
「さささ才能がないって
言うなぁぁぁ!!!」
涙目になり、手を震わせながらこう叫ぶKの姿に
「ああ、生きててよかった・・・」と感じ入る私なのです。
でですね、本家の三谷幸喜のことを私がどう思っているかといいますと
これが大の苦手。
才能のある人だと思いますし
他の人がしないことをやってやろうという志の高さも感じるのですが
いかんせん私の肌には合わない。
『古畑任三郎』なんかがテレビで流れているのに遭遇しますと
「世間でこんなに評判がいいのだから、きっと面白いのだろう」
と思い、何度かチャレンジしてみたのですが
たちどころにめまい、吐き気、頭痛などの諸症状が私を襲い
10分以上続けて見られたためしがありません。
今回の『有頂天ホテル』も食わず嫌いを直すべく
清水の舞台から飛び降りおりたつもりで見に行ったのですが
正直、1回も笑わず。
1時間過ぎたあたりから
早く終われ早く終われと祈ってばかりおりました・・・
K君にむかって心から言いたい。
才能のない君が私は大好きです!
ブログランキング〜
↓大昔、小林聡美のペチャパイに欲情した前科のある方はクリック。