文句無しに面白かったでーす。
原作やコリン・ファースのBBC版のファンの方は
色々思うところもあるかもしれませんが
(ローレンス・オリヴィエ版のファンは・・・いねぇか)
しっとりした文芸色もきちんと残しつつ
『ラブ・アクチュアリー』のワーキング・タイトルらしい
誠実でテンポのいいラブコメぶりに
おじさんうっとり。
この映画、とにかく主役から脇にいたるまで
キャスティングが抜群。
脚本のキャラの描き分けが秀逸な上に
出てくる人の顔がことごとく面白い。
キーラ・ナイトレイは個人的に好みではないのですが
変に色をつけない演技で、この物語には理想的なヒロインだったと思います。
若い役者たちがいくらかはしゃぎ過ぎても
ドナルド・サザーランド、ブレンダ・ブレッシン、ジュディ・デンチの
凄腕ベテラントリオが屋台骨を支えているので
安心して見ていられます。
ジェーン・オースティンやE・M・フォースターの映画化作品を見てると
いつも思うのですが
イギリスってのはほんとに、
ラブコメの歴史
がある国なんだなぁと。
ほとほと羨ましく思います。
漱石がもっと長生きして
『それから』みたいな小説をあと20本くらい書いてくれていたら
日本ラブコメ映画事情は今とはまったく違ったものになっていただろうにと
悔しがるおじさんは私だけではないでしょう。
早くも今年のベストワン候補です!
(まぁまだ『輪廻』とこれしか見てないんですけど・・・)
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