何を今頃、とお思いでしょうが
私、見てなかったんです、この映画。
理由は私が大の動物嫌いだから。
ちなみに私の経験上
「動物嫌い」と「子供嫌い」のコンボは
確実に女の子に嫌われます。
なぜ私が動物嫌いになったかといいますと
まぁ湿っぽい話になってしまうんですが
死んだ母親がいまわの際に
「あんた、獣姦だけはおよし・・・」
と遺言したからなんですね。
すいません。嘘です。
母親も生きてます。
それはともかくヤフオクでビデオが50円で売ってたんで
何となく買って、見てみました。
最近こんなんばっかりですが、大変面白うございました。
映像の完成度が非常に高いとか
ジェームズ・クロムウェルが一世一代の演技だとか
いろいろ誉めるところはあるんですが
この映画が面白い一番の理由は
「豚が人間に喰われる運命にある」
という事実をきちんと描いているからだと思います。
主人公のベイブは持ち前の才能と幸運によって
「牧羊豚」として生きていくことができたんですが
両親も兄弟も、全部屠刹されており
ベイブも一歩間違えば、すぐに食卓に上るはめになるという訳で。
主人公が喉元に包丁つきつけられてるんですもん
それは見てる側も応援しちゃいますわ。
そういう意味で
家畜を擬人化するって、かなり危険な綱渡りだと思うんですが
(肉屋のCMとかで牛のキャラが笑ってたりしますよね・・・)
この映画はそれに成功していると思いました。
宮沢賢治のダークな傑作『フランドン農学校の豚』と
あわせて鑑賞されることをおすすめいたします。
これでまた女子の好感度下がったな。
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